朝日新聞×HTB 北海道150年 あなたと選ぶ重大ニュース
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メッセージ
~過去から受け取る~

札響の元首席チェロ奏者・土田英順さんのチャリティーコンサート

日本を代表するチェロ奏者の土田英順さん。被災地を支援する活動を続けています。
沢山の方が、演奏に耳を傾け、被災地に心を寄せる、静かで優しい時間になりました。
今回集まった寄付の総額は16万9780円。被災された方々への支援に充てられます。
(子供たちの楽器や放射能線量計を送る。仮設住宅に花壇設置など。現地の声をもとに)
募金活動の中で、私たちにとって背筋が伸びる出来事がありました。
80歳の年金暮らしのおばあちゃん。手には、10万円を握りしめていました。
「被災地のために何かしたいと思って募金しにきたの」と大好きなみかんを減らし、
お豆腐を安いものに変え、コツコツと貯めたのだそうです。
私たちはこれからも、責任を持って、皆さんの想いを被災地に届けます。
そして土田さんも「被災地のために、私ができることを続けたい」と話しています。


HTBアナウンサーによる朗読

●絵本「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました」

農家の両親のもとに、高齢出産で生まれた筆者の実体験をもとにした作品。
母親は鬼のような顔で、小学生だった筆者に、畑で採れたナスビを売らせます。
辛くて仕方がなかった筆者が、真意に気付いたのは、母が亡くなったとき。
白血病を患いながらも、心を鬼にして伝えたかったのは、“生きる術”でした。
天国の母に向けた、筆者からの感謝の気持ちがこめられた、絵本です。

●詩集「あの日から」

福島から旭川に自主避難された曵地奈穂子さんの詩集。
曵地さんは夫を福島に残し、幼い子ども二人を連れて旭川に避難してきました。
災害後の戸惑い、家族がバラバラになる苦しみ、やり場のない怒りが込められています。
現在、曵地さんは家族4人、一緒に暮らしています。
しかし、夫の両親は福島に残したまま。
この選択が正しかったのか、いまなお悩み続けています。
何気ない日常がどれだけ幸せなことなのかを伝えたいという思いをこの詩にしたためたといいます。

命について改めて考える時間を共有したい。その想いからこの作品を選びました。
土田英順さんが奏でるチェロの音色は、悲しみの魂を鎮めるようで…。
私たちも聴き入ってしまいそうになりますが、心を込めて丁寧に読みました。
今年のイベントでは、東日本大震災から得た教訓をもとに、事前に出来る備えについて考えました。
大切な人が、いついなくなるかは、誰にも分かりません。災害、事故、急な病など…。
私たちができる備えは、食糧を蓄え、防災グッズを用意すること以外にもあると気付かされました。
“人と人との繋がりを大切にする。”
当たり前のようですが、なかなかできないものです。
家族や友人、自分の回りにいてくれる人との、かけがえのない時間を大切にしようという気持ちを、共有できていたら幸いです。
≪福田太郎≫


トークセッション「震災から6年…。被災地の今、そしてこれから」

東日本大震災から6年。去年4月には熊本地震、8月には北海道を度重なる台風が襲い、多くの方が被災しました。
今回は3名の方をお招きして、福島県・熊本県・北海道、それぞれの地で経験した事や、これからについてなど、「防災・減災」をテーマに対談を行いました。

〈トークセッション 鈴木哉美さん ――― インタビュアー 菊地友弘〉

●鈴木哉美さん
東日本大震災を福島県郡山市で経験し、2011年5月に東川町に子供2人と自主避難。震災や防災の語り部としても活動している。防災士。

福島県は原発の問題と向き合っています。
鈴木さんは福島県郡山市から東川町に避難され、旭川を中心に語り部として活動をされています。私は家族が岩手県で被災しましたが、家族の命も建物も幸い無事で、あの時と変わらず、今も生活しています。「変わったのは周りの環境だけ」と言えるようになるまで、実はかなり時間がかかったようですが。でも、故郷を離れることなく、生活できています。
同じ東日本大震災でも、福島と岩手ではおかれている環境は異なります。
今回のテーマは「防災・減災」ということで、実際に震災を経験し、どんな備えが役に立ったのか、また必要だったのかという観点からお話頂きました。辛い経験を伝え続けるということは簡単にできることではないと思います。それでも鈴木さんは伝え続けています。
会場では鈴木さんのお話を大きく頷きながら聞いていた方が多く見受けられました。
私もその一人でした。
いつ起こるか分からない災害に直面した際に、今回お話頂いたことを生かせるように、しっかりと心に刻みたいと思います。


〈トークセッション 土屋孝博さん ――― インタビュアー 五十幡裕介〉

●土屋孝博さん
熊本朝日放送アナウンサー。昨年4月、熊本地震を経験し、益城町で生花店を営む家族の生活を追ったドキュメンタリー番組「『震度7』に2度襲われた町で生きる」を制作。

昨年4月に震度7の地震が2度起きた熊本県益城町を取材し続けてきた土屋さん。
懸命な救助の一部始終、二次災害、避難所の状況など、テレビでは報道し切れないことも
自らの言葉でお話ししてくれました。
聞いて下さった方の中には、その光景を思い浮かべたのか涙する方もいらっしゃいました。
熊本地震から、間もなく1年。被災の現状から目を背けず、
ありのままの熊本を伝えようと、今日も被災地の取材を続けています。


〈トークセッション 國田博之さん ――― インタビュアー 大野恵〉

●國田博之さん
北海道総務部危機対策局危機対策課主査。道内テレビ局で気象予報士を務めた経験を持つ。お天気キャスターの他、防災士、測量士、ダム管理技士。

もし北海道で今後大規模災害が起きたらどうしたらよいのか。 誰もが予想だにしなかった“まさか”が、あの日に起きてしまった。 だから、今後いつ起こるか分からない”まさか”に備えなければならない。 たとえば、ペットボトルの水を必ず家に用意しておく。 ハザードマップを確認しておく。 家族と防災について日ごろから話をする。 國田さんのお話を通して、“まさか”に備えて日ごろ何をしておくべきか、再確認する機会となりました。

イベントに来て想いを共有してくださった皆さん、そして足を止めてくださったみなさん、ありがとうございます。
今回、会場で、多くの方と言葉を直接交わすことができました。
「美容師として、震災直後に、現地のみなさんの髪を切りに行きました」と、当時の状況を話してくれた女性。
「震災直前に、東北を旅していて、その直後に3.11が起きた」ということを、涙をこらえながら震える声で教えてくれた女性。
小学5年生の男の子は、「防災をテーマにした授業が学校であった。”一生懸命生きる”ことが、一番の防災対策だと思います。僕は、まだ一生懸命生きていないと思うんです」と、まっすぐとした大きな瞳を向けながら、しっかりした口調で話してくれました。
皆さんの想い。天国の人たちにも、きっと届いたことと思います。
≪大野恵≫


トークセッション「震災から6年…。被災地の今、そしてこれから」

宮城県東松島市の高校3年生、尾形祐月さんと1年生の武山ひかるさん。
2人は小学生の時に被災し、
3.11の記憶を語り継ぐため震災ガイドとしての活動を続けています。
学校で習った着衣泳(服を着たまま呼吸を確保し救助されるまで浮き続ける自己保全を目的とした対処泳法)がクラスメイトの命を救った話、
避難所で39度の熱が出てしまったときの話。
震災時の壮絶な体験から、いま私たちが準備しておけることを教えてくれました。
明日が必ずあるとは限らない、後悔しない1日を送ることを伝えたいと話す
彼女たちの言葉は、多くの方の心に届きました。


メッセージ
~未来へつなぐ~

体験してみよう!避難所&防災グッズ

「防災・減災」をイベントのテーマに掲げていたため、肝となるコーナーでした。
会場に来て下さった方にお話を聞くと、「もしもの時の備え」をしていると答えた方は
多くはなく、防災・減災への意識は高いとは言えなかったかもしれません。
今回、防災グッズの販売も行いました。
沢山の方が関心を持ち足を止め、簡易トイレや簡易ブランケット、非常食に注目が集まったようです。
備えあれば憂いなし、とまでは言い切れませんが、備えることは自分や大切な人のため。
皆さんの防災・減災への意識が高まるきっかけの一つになっていたら幸いです。

イベントのテーマが「防災・減災」でありながら、札幌で一人暮らしをする私は、
恥ずかしながら万が一の備えを一切せずに生活をしてきました。
避難所体験コーナーで協力を頂いた秀岳荘の方や土屋アナウンサーのお話を聞き、
もし自分の身に起きたらとハッとさせられることもありました。
万が一のことは、絶対に起こらない方が良いし、絶対に起きてほしくない。
万が一のことを考えると怖くなってしまう。
ただ、万が一のことを考え備えることは、自分自身や周りの大切な人を守ること。
私自身も、このイベントを通して学ぶことができました。
これからも、皆さんと共に東日本大震災を、被災地を考える時間を作り続けていきます。
≪五十幡 裕介≫


チャリティカフェ

今年も、被災地から石狩市に移住されたコーヒー販売店、“暮らしと珈琲 みちみち種や”さんが出店。
このイベントのために焙煎した『てとてブレンド』。
会場内に漂う、豊かなコーヒーの香り。
お店を営むご夫婦のお人柄も手伝って、口にされる方が、ふっと、頬をゆるめている瞬間を見て、
この一杯のコーヒーからは、安らぎとあたたかさを感じられると思いました。
心の奥の、凝り固まってしまった部分を和らげてくれるかのように。 
そして、売上金の一部は、土田英順さんの開設する「東日本大震災支援 じいたんこども基金」に寄付して頂きました。
想いが、善意が、どんどんつながっています。


つなげよう、未来へ~緑のメッセージ

来場された方々に、「防災・減災」に関する取り組みを書いて頂きました。地震や津波、大雨による被害など、災害はいつ襲ってくるか分かりません。そこで、皆さんに、防災に対する意識を高めるきっかけにしてもらおうと、「今実際に行っていること」や「これからやろうと思っている防災対策」を葉っぱの形をしたメッセージカードに記入して頂きました。 このカードは、フリースクール札幌自由が丘学園の皆さんが一枚一枚丁寧に作ってくれました。 皆さんからの「防災の誓いの木」は、HTB正面入り口のエントランスと秀岳荘白石店に提示します。

東日本大震災から6年が経ちました。あの時生まれた子ども達は、この春小学生になりました。この6年の間に、東北を何度も大きな地震が襲い、去年4月には熊本を震度7の地震が2回襲いました。さらに、8月には3度も台風が北海道を直撃し、水害に見舞われました。災害は決して他人事ではありません。そこで、今回の催しでは、会場に集まって下さった皆さんに「今行っている防災対策」や「これからやってみようと思っていること」を書いて頂きました。6年前から「準備しなくちゃと思っていても、いまだにできていない」そんな声が聞かれました。ただ、皆さんは今回自ら文字にしたためることで、再認識し、防災の意識を高めてくれたようでした。
葉っぱの形のカードでいっぱいになった「誓いの木」はこのイベントで5本できました。
フリークスール札幌自由が丘学園の生徒の皆さんが一枚一枚丁寧に作ってくれた約600枚の葉っぱ。それに、記入して頂いた多くの方々。
もう2度と災害は発生してほしくはないけれど、もし起こってしまったらどうするか。
私はこれからもこの活動を通じて、皆さんとともに、東日本大震災について、そして防災・減災について考えていきたいと思っています。
≪菊地 友弘≫


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