11月7日(月)
晩秋の味覚「ギンナン」で健康
監修:北海道医療大学 薬学博士 和田啓爾(けいじ)教授
秋が深まるこの季節の味覚といえば「ギンナン」。生命力の強い植物で、地面に落ちた「ギンナン」の発芽率は「ほぼ100パーセント」。そのパワーもすごいんです。
ギンナンの隠れた健康
滋養強壮や、喘息を抑えたり、体を温めてくれたりと
古くから中国で民間薬としても使われている
ギンナンの栄養と効用
βカロテン・・・視力の維持、老化予防
ビタミンC・・・美容効果や風邪の予防
カリウム・・・・高血圧の予防
ギンナンには上記のような栄養分と効用があります。また他の木の実類と比べて、脂分が少ないのも特徴です。ギンナン(1.7g)に対し、アーモンド(54.2g)落花生(49.4g)とかなり脂質が少ないのがわかります。その代わり多く含んでいるのが、良質のでんぷん(糖質)です。その量は白米や玄米よりも多く含まれます。糖質は疲労回復などに有効な体内のエネルギーとして役立ちます。
ギンナンを食べすぎると中毒になるので気をつけましょう
症状:嘔吐、めまい、けいれん、呼吸困難、など
症状が出るまでの時間:およそ5時間
食べる量(1日):大人10粒程度まで 子供4〜5粒まで
注意:特に10歳未満のお子さんには栄養価が高いため食べさせる時は気をつけましょう
ギンナンと食べ合わせのいい料理は「焼き鳥」です。「焼き鳥」などの肉類、「茶碗蒸し」などの卵に含まれているビタミンB6が、免疫力を高めギンナンによる中毒を抑えてくれるのです。
しかし、ギンナンに焼き鳥とくれば「お酒」が欲しくなりますが、実はギンナンとお酒はあまり相性がよくないので、食べる時はお酒は控えた方がいいようです。また薬を服用している方は食べるのを避けて下さい。
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