番組向上への取組

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あなたとHTB

このページは平成25年6月16日放送分から引用しています。

タイトル

オープニング

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6/1 “チップ漁”解禁 支笏湖

大野恵アナ

6月。初夏の風物詩、支笏湖のチップ釣りが1日に解禁になりました。
チップとも呼ばれるヒメマスの漁。1日の午前3時に解禁になった支笏湖には、さっそく160隻の船でおよそ200人が繰り出し釣りを楽しみました。例年より水温が低いものの、ヒメマスの生育は順調だと言うことです。ヒメマス漁は8月の末まで楽しめます。

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6/1 芝さくらまつり 滝上公園

咲き誇るピンクや白などシバザクラの可憐な花。日本一の大群落を誇るオホーツクの滝上町です。今年は寒さで開花が遅れましたが、広さおよそ10万平方メートルの滝上公園の斜面には、今年も鮮やかなシバザクラの絨毯が広がりました。9日まで行われた「芝さくらまつり」には多くの観光客が訪れ賑わいを見せていました。

遠藤雅也アナ

おはようございます。「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りや放送の在り方を目指すための番組です。

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大野・遠藤両アナ

大野アナ

今年は5月のゴールデンウィークでも肌寒い日が続いて、なかなか春本番を感じられなかった方も多いと思いますが、一気に初夏となりました。冒頭に映像は6月1日の昼ニュースでお伝えしました、支笏湖のチップ漁解禁とオホーツクの滝上町での9日まで行われた芝さくらまつりの様子です。これからの北海道は一番美しい季節を迎えますね。

遠藤アナ

支笏湖のチップ釣り解禁のニュースを見ると、初夏になったなぁと感じますね。支笏湖のヒメマスは明治27年に原産地の阿寒湖から移入されたもので、以来人工ふ化放漁がおこなわれています。支笏湖のチップ釣り、6月は午前3時から午後7時半まで楽しめるそうです。

それではきょうの「あなたとHTB」。まず初めに、4月18日の第453回放送番組審議会で審議いたしました、「ありがとうチィ先生~カンボジアの子供たちに夢と笑顔を~」についてお伝えします

大野アナ

この番組は、カンボジアで地元の小学校の先生として活動している芦別市出身の「チィ先生」こと田中千草さんの活動を追ったドキュメンタリーの第2弾です。2012年4月に放送した第1弾「チィ先生の小さな音楽隊」は、国連が共催する世界最大級の国際テレビ映画映像祭、ニューヨーク・フェスティバル2013のドキュメンタリー・コミュニティサービス部門銀賞を受賞しました。世界遺産アンコールワット遺跡で知られるカンボジアですが、世界で経済的に最も貧しい国の一つです。1975年からカンボジアを支配したポル・ポト政権下で、200万人とも言われる大虐殺が行われ国は大混乱を極めました。今も30年以上前の悪夢に国が疲弊している中、人生をかけて孤軍奮闘し、子供たちと向き合う田中さんの姿をキャメラは追いました。

遠藤アナ

それでは、放送番組審議会の委員の方々の意見を紹介します。

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ありがとうちぃ先生~カンボジアの子供たちに夢と笑顔を~

大野アナ

◇ドキュメンタリーとして抑制が効いた秀逸な作品だった。音楽や演出で視聴者を泣かせ、または怒らせて人の心を揺さぶることもできただろう。しかし、その誘惑を我慢して過度な演出を排したことで事実に迫っていた。

◇チィ先生の同僚の先生や校長先生など、子どもたちの未来に希望を託せるような良識を持った聡明な大人の素晴らしい表情。貧困の中で子どもを捨てる親、深夜に子どもを労働させる親の表情との対比は多くのことを感じさせた。

◇国際支援活動の意義や難しさ、活動に参加する人たちの志の高さ、徐々に変化を見せつつもポルポト政権の後遺症に苦しむカンボジア。その中でも屈託のない子どもたちの笑顔の向こうに垣間見える未来の姿など、深く考えさせられた卓越した番組だった。

◇田中千草さんが人生のすべてを賭けて、ポルポト政権が破壊しつくした状況に飛び込んでいく勇気ある行動に感動した。自立する力を子どもたちに求め、教師の意識改革を促し、自ら行動する。求められる教師像や子どもたちに対する責任感を理解させていく姿がカンボジアの先生のインタビューを通じてストレートに伝わってきた。

◇世界共通である音楽の力でまわりの人たちを動かし、チィ先生も自らの人脈を最大限に使って活動資金を集めるエピソード。また危険を顧みず家庭訪問し、子どもたちを学校に通わせない親を説得する勇気。子どもたちに接する姿には本当の愛が満ちている。

◇チィ先生の溌剌とした明るい性格と生き生きとした表情が映し出され、重い内容ではあるが非常にエンターテイメント性に優れた番組に仕上がっていた。

◇カンボジアでは「子どもたちは未来を担う財産」という意識があまりにも低いという状況が如実に描かれていた。過去の誤った政治が生み出した歴史が、今にどれほどの悪影響を及ぼしているのか大変わかりやすく伝えてくれた。

◇チィ先生が子供たちと一緒に食卓を囲む、何ともいえない明るい温かい光景に心打たれた。このような家族そろって食事をすることが、今の日本では失われつつあるのではないだろうか。

◇「貧しいけれど夢がないわけではないのです」というチィ先生の言葉が深く心に残る。子どもたちの輝く笑顔、音楽や勉強に一生懸命頑張る姿、夜中の空き缶拾いの手伝いのため勉強時間がないと訴える様子など、純粋な子どもたちに胸を打たれた。

遠藤アナ

一方、改善点、疑問点として、
◆チィ先生がなぜ海外青年協力隊でカンボジアへ赴き、そのまま現地にとどまったのか。2作目でも理由を説明して欲しかった。

◆最後にチィ先生の養子になった高校生が教壇に立つシーンで終わるが、話の強さがなく説得力に欠けていた。

◆チィ先生の活動をどのように受け止めているのか他の先生たちの反応をもっと盛り込んでほしかった。

◆このドキュメンタリーから視聴者に発信されたメーセージを日本社会はどう受け止めればいいのかという視点を広げ提示できたら良かったのではないか。

大野アナ

また、今後の要望として、
引き続きチィ先生の取材を継続し、あわせてODAやJICA事業の光と影、ボランティア活動の限界など、さまざまな側面を掘り下げた番組作りに期待したいというご意見。

遠藤アナ

子どもの問題は大人の問題でもある。カンボジアだけでなく日本にもあてはまる普遍的な問題提起があり広く国内外で視聴されるべきだと思う、というご意見を頂きました。

大野アナ

今後の番組作りの参考にさせて頂きます。ありがとうございました。

遠藤アナ

次は、5月30日の第454回放送番組審議会で審議いたしました、HTBノンフィクション「ありがとう いのち~みんなきみが大事~」についてです。

大野アナ

人それぞれが”生まれてくる”ことを知ることが”生きる”意味を知ることにつながるのではないか。そんな思いで「いのちの授業」を始めた菊池咲十子(さとこ)さんの活動を追ったドキュメンタリーです。

遠藤アナ

それでは、放送番組審議会の委員の方々の意見を紹介します。

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ありがとう いのち~みんなきみが大事~

大野アナ

◇冒頭の出産シーンで母親を心配するお兄ちゃん、生まれたての赤ちゃんをおそるおそる触れるお姉ちゃんの姿。それだけで一つの物語を紡ぎ、「祝福されて生まれるいのち」という番組の強いメッセージとなっていた。

◇キーワードとなっている「自己肯定感」。自分は存在する価値がある、自分のままでいいという子どもたちへの投げかけ。それは、そのまま自分にも強く突きつけられるもので、現代の大人たち、ひいては全ての人間への強いメッセージになっていた。

◇家族や社会との絆の大切さ、そして子どもを取り巻く環境や大人の役割と責任の重さを判りやすく伝えてくれた素晴らしい番組だった。

◇「誕生学」「自己肯定感」「いのちの授業」「思春期外来」など、初めて耳にする言葉が多かった。だが、映像・テロップ・ナレーションを含めて全体が丁寧に仕上げられていて、しっかりと番組内容を理解することができた。

◇誕生学プログラムの中で、子どもたちが出産と向き合う姿は番組の説得力を増していた。自宅出産のシーンは、取材対象者と取材者側の厚い信頼関係があって撮影できたものだろう。

◇いじめなどの問題を誕生学からアプローチした視点が大変新鮮だった。自分の誕生について知ると、両親と自分の命の繋がりに気づき、両親への敬愛が一層深くなる。この作品を見た子どもも大人も命の重要性について深く考えたことだろう。

◇いじめや自殺の問題に関して教育現場の制度上での解決は既に限界を迎えていると感じる。地域や民間からの協力を得て、解決策を模索する試みについて知ることができて大変有意義だった。

◇テーマは重いが大切で、丁寧にフォローすべき動きを追っている。
「いのちの授業」を小中学校や地域で続ける取組みを追った秀作だと思う。

◇思春期の子どもだけでなく、コミュニケーションをとれない大人が増えている。子どもも大人も自己肯定感を尊重し、コミュニケーション能力を磨くことが重要だと痛感した。

◇菊池さんの言葉「抱きしめられるために生まれてきた」という言葉を聞いて、照れくさそうに笑う男子中学生の表情がとても印象的。カメラマンの思いが投影されていたからこそ、撮れた映像ではないか。

◇子どものいじめと自殺、その背景として昨今の子どもの自己肯定感の低さやコミュニケーションをとれない子どもの現状。「いのちの授業」を主軸に「いのちの大切さ」を伝えようとする意欲的な番組だった。

遠藤アナ

また、改善点としては、
◆「いのち」は全ての動物の誕生に通じる生物学的な現象だ。自殺、いじめ、少子化などの社会的な現象と結びつけるには少し無理があるように感じた。

◆勉強会のあとで養護教諭の方々が「年間計画が決まっていて、この授業をしようと養護教諭の立場では言い出しにくい」。「複雑な家庭環境の子どもたちにどう配慮するのか難しい」など説得力のある発言があったが、もう少し丁寧に深く問題点を掘り下げるべきだった。

◆「いのちの授業」を受けたあと、学校でのいじめ等の問題がどのくらい減ったの。どのような変化があったのか。視点を広げてほしかった。

大野アナ

また今後の要望として、

次回作があれば、男性側、父親の視点からこの問題を捉えて発信していただきたい、というご意見を頂きました。ありがとうございました。

遠藤アナ

最後にHTBからのお知らせです。

HTBが8年に亘って取り組んできた「“そらぷちキッズキャンプ”」の一連の報道が、第50回ギャラクシー賞報道活動部門選奨を受賞しました。ドキュメンタリー番組やドラマ化など多角的な報道活動が高い評価を受けました。

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遠藤アナ

「あなたとHTB」、次回の放送は8月18日日曜日の午前5時5分からとなります。

遠藤&大野アナ

それでは、きょうはこのへんで失礼いたします。


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