番組向上への取組

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あなたとHTB

このページは平成26年10月26日放送分から引用しています。

タイトル

オープニング

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森・遠藤両アナ

遠藤雅也アナ

おはようございます。「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りや放送の在り方を目指すための番組です。
きょうの「あなたとHTB」、最初はHTBから視聴者の皆さまへのご報告です。

森さやかアナ

今年6月、HTBが加盟している民放連、日本民間放送連盟の「放送番組基準」が一部改正され、11月1日に施行されることになりました。

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遠藤アナ

これに伴い、改正された民放連の放送基準をHTBの放送番組基準として引き続き準用するために、「北海道テレビ放送 放送番組基準」を一部改正することが必要となりました。HTBでは、放送法の規定に従って、放送番組審議会に改正案を諮問し妥当であるとの答申を得ました。

森アナ

具体的には、民放連の放送基準の109条を改正し、現行の「私的な秘密事項の調査を業とするものは取り扱わない」とあったのを、「人権侵害や差別の助長につながるかたちで、個人情報を調査・収集・利用するものは取り扱わない」と修正。併せて「結婚相手紹介サービス業」の広告を民放連レベルで一律に排除してきたこれまでの運用を変更し、各社の判断とするものです。また、109条以外には、関係法令等の変更に伴い所要の字句修正を行う条文が6件あります。今回の改正について、HTBでは9月と10月の2回に分けて諮問と答申を行い、諮問通り答申を得ましたのでご報告いたします。

以上、「北海道テレビ放送 放送番組基準」の改正についてお知らせいたしました。詳しくはHTBのホームページで公開しています。

遠藤アナ

それでは、9月25日に開催しました第467回放送番組審議会で対象番組となりました「いずみ~北海道くらしの詩」についてお伝えします。

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いずみ~北海道くらしの詩

森アナ

この番組は、北海道で親しまれている北海道新聞の朝刊に、1955年1月以来毎回掲載されている女性読者投稿によるコラム「いずみ」を映像化したものです。1回の放送で一つのコラムを取り上げ、女優の高橋恵子さんの朗読と歌手のあがた森魚さんの音楽で、執筆者の日常の機微に心を寄せ、女性ならではの心情や生活風景を伝えるものです。審議会では、「放送開始特別番組」とレギュラー放送の第1回目の番組について合評を行いました。

遠藤アナ

それでは、放送番組審議会の委員の方々の意見を紹介します。

森アナ

◇毎日の営みはこのようなささやかなエピソードが折り重なることで存在する。それが喜びであれ後悔であれ、人が人とかかわりあう中でこそ生まれるものだという、普段の日常では忘れている事実に気づくことができた。

◇一日の終わりに自分が知らない人の人生を通して、自分の人のかかわり方をふと振り返る。その瞬間、人を想う。それだけでこの番組は十分に成立していると思う。

◇正味約3分の短い番組だが、優しさ溢れるエッセイのようだ。高橋惠子さんの声と姿には包容力があり、あがた森魚さんのテーマ曲は哀愁を感じさせる。見ているうちに自分の過去や家族などを思い出させる番組で、感動と癒しを涙とともに得ることができた素晴らしい番組だ。

◇北海道に住んでいながら、知っているようで知らなかった道民の暮らしぶりが投稿文により紹介され、さまざまに理解が深まった。

◇番組を見終わってとても温かな気持ちになった。このような番組を見たかったのだと気づかされた。

◇高橋さんのゆったりとした朗読を通して語られる女性目線のストーリーそれぞれが、とても身近なエピソードとして感じることができた。投稿者と同世代の女性の共感だけでなく、もっと幅広い層に訴える力を秘めた番組だと感じた。

◇子育てや仕事の疲れ、相談相手もなく孤独感に襲われている人たちが、この番組を見て、「辛いのは自分だけではないんだ」と共感し、また勇気をもらえると感じた。

◇子どもと一緒に見たい番組だと思う。「子育ては心を育てること」と言われている。自分の気持ちや大切な思い出を文章にして伝えることは、子どもの情操を育むことに役立つと思う。子育て中のお母さんたちにぜひ見ていただきたい。

◇日々ニュースなどで伝えられることは心憂う内容も多い。だからこそ、テレビには、元気や勇気、明日を生きるヒントも語って欲しい。そして親子3世代で話題にできるテーマを提案して欲しいと願っている。「いずみ」のような番組こそ毎日決まった時間に放送すべきではないか。

◇「足湯」のエピソードは、文字だけを読むより、朗読によって心に染み入る力が倍以上になっていることを実感して、しばらく耳から言葉が離れなかった。

◇「母の日のざんげ」「ブナの木」「足湯」も涙が止まらなかった。見終わったあと、一緒に見た人と感想を交わしたくなる時間は貴重だ。素敵な新番組のスタートを嬉しく感じた。

◇高橋さんは語り手としてぴったりのキャスティング。女優ならではの豊かな表現力で、目の前に投稿者の情景が広がる。朗読の力をあらためて思い知った至福のひとときだった。

◇高橋さんの朗読する姿勢や所作が素晴らしく美しい。表情の微妙な変化によって彼女が何をどう感じながら作品を読んでいるのかが伝わってきた。

◇活字としての作品が、朗読によって新たな命を吹き込まれ、暮らしの詩として視聴者の心に染み込んでいくということにテレビの可能性を感じた。また、投稿される作品のクオリティーにも感服した。この番組こそ、「今の時代、本当に見たい番組」の一つだと思った。

遠藤アナ

一方、改善点・疑問点として

◆何年か前に掲載された投稿作品を改めて朗読のかたちで紹介することに視聴者が何を感じ取れるのか、どこまで感情移入できるのか疑問が残る。

◆「いずみ」にはどれほどのコラムが投稿され、残されているのか。また、どのような基準で今回番組に選ばれたのか知りたいと思った。

◆コラムが掲載された当時の写真や風景をもっと盛り込んだ方が見る人の心に残るのではないだろうか。

◆あがたさんの曲をアレンジしたBGMは、高橋さん朗読のテンポに比べてやや慌ただしく感じた。もうすこしゆっくりした静かな曲の方が良かったのではないか。

森アナ

また、今後の要望として、
とても短い番組でありながら、テレビの魅力や力、可能性を感じた。ぜひとも継続して欲しい良質な番組である。優しさと癒しを与える番組が少ない中、長寿番組に育てていただきたい、というご意見を頂きました。

遠藤アナ

これに対して、番組担当の川村真智子プロデューサーは次のように答えました。

森アナ

☆新聞の紙面に60年近く毎日掲載されてきた名物コラムを映像化した異例の番組で、企画から実現までに6,7年かかった。

☆高橋さん自身、ご両親が福島県から開拓で入った農家で、幼少期は標茶町の山奥で育ったというご経歴もあり、北海道への思い入れも深く、企画に全面賛同してご出演頂いた。

☆当初は北海道らしいテレビ的で映像化しやすい投稿を取り上げる考えだったが、朗読の力を信じて、日常のさりげない会話やモノローグで綴られているものを選んだ。

☆文字は読む人によって印象が違うように、この番組は「いずみ」を読んだ高橋さんの解釈が入ると思う。解釈の幅は狭まるのかもしれないが、より具体的に見る人に伝わりやすくなっているのではないか。

☆「いずみ」には人に聞いてほしい話と人から聞きたい話の両方が詰まっていると感じる。制作者としては、この番組を見て、とにかくホッとして欲しい、ホッとして「そうだよね」と感じて欲しい。短い番組だからこそ、そういう共感を持てる番組にしたいと思う。

番組担当の川村真智子プロデューサーは以上のように答えました。ご意見ありがとうございました。委員の皆さんから頂いたご意見は、今後の番組作りの参考にさせて頂きます。ありがとうございました。

遠藤アナ

次に、7月24日に開催しました第466回放送番組審議会で審議いたしましたテーマ審議についてです。テーマ審議は、テレビ朝日系列24社の放送番組審議会で統一して審議するもので、今年は「今の時代、一番見たいテレビ」がテーマでした。10月24日にテレビ朝日で開催された系列24社放送番組審議会委員代表者会議でHTBから報告した内容をお伝えします。

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森アナ

◎徹底して地域に根差した会社になり,地域の視聴者に必要とされる情報配信を行うことがますます重要になってきている。具体的には、地元愛を育む道内ニュース。自分たちの暮らしの中から幸せや癒しを感じるささやかな話題。そして、独自の人選や切り口での,ローカルな人物の元気が出るライフストーリーなどが期待されている。

◎報道番組や情報番組であれ、バラエティ番組であれ、地方の情報を多く流通させるということは,その地方への人や金の流れを生み出すことにもつながるはずだ。こうした視点に立つ番組づくりが望まれるし、同時に、北海道の現状を世界に向け発信し、そして世界の情報を道民に正確に紹介することが期待される。

遠藤アナ

◎放送メディアは,他のメディアと比べてその速報性に優位性があることは間違いない。この意味で,情報の正確さとスピーディーさを一層徹底する必要がある。他方で、センセーショナルな出来事のスクープだけではなくて、何か事件が起こった後に、それを定期的にきちんとフォローすることや発生した事故以上に悲惨な事故や事件を繰り返さないための情報提供も大切である。「あの出来事は,その後どうなったのだろうか」という視聴者の関心をフォローするような報道もまた、放送メディアの使命である。
 
◎いつの時代にあっても、テレビ放送にとって最も大切なことは良質なコンテンツを提供することである。番組制作予算額の大小ではなくて、切り口が斬新な番組こそが今の時代に視聴者が見たいものだろう。人をおもしろがらせ、笑わせ、豊かな気持ちにさせるのは、お金のかけ方ではなく人の個性である。「地域の元気を応援する」という制作側の姿勢が貫かれているからこそ、視る側もそこにシンパシーを感じるのである。

◎情報がさまざまに氾濫する中で,どの情報をピックアップすべきかの判断材料としてテレビが取り上げる情報を信頼する視聴者は多い。公平に物事を見ようとする努力や、埋もれがちな社会問題に光を当て、あるいは多様な意見を伝えようとする使命感がテレビには営々と培われているはずだ。/このような信念で制作される番組は、国民が情報を取捨選択する際の”補助線”の役割を果たすという意味で重要だと思う。

HTBの放送番組審議会の平本健太委員長が取りまとめた委員意見は、さらに系列全局で議論し、審議を深めました。

遠藤アナ

「あなたとHTB」、次回の放送は、10月17日に審議いたします、HTBノンフィクション「対岸の原発~函館市はなぜ国を訴えたのか~」他について、放送番組審議会委員の皆さんの意見を紹介いたします。「あなたとHTB」、次回の放送は12月21日(日)午前5時5分からです。



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