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あなたとHTB


このページは平成27年4月26日放送分から引用しています。

タイトル

オープニング

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森・遠藤両アナ

遠藤雅也アナ

おはようございます。「あなたとHTB」の時間です。

森さやかアナ

「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りや放送の在り方を目指すための番組です。

遠藤アナ

きょうの「あなたとHTB」、最初は2月26日の第471回放送番組審議会で審議いたしました環境特別番組、TOYAから明日へ!「パタゴニア 氷河×風×地球の未来」についてです。

森アナ

HTBは洞爺湖サミットが開催された2008年から環境キャンペーン、「TOYAから明日へ!」をスタートさせ、会社を挙げて脱地球温暖化につながるCO2の削減活動に取り組んでいます。地球温暖化は私たちの未来にとって待ったなしの課題。その温暖化で最も傷つきやすいのは 「氷河」です。去年、HTBのクルーは北海道大学低温科学研究所のグリーンランド氷河の調査に同行し環境特別番組「氷の島のメッセージ グリーンランド 温暖化の最前線から」を制作・放送しました。

遠藤アナ

今回、審議した「パタゴニア 氷河×風×地球の未来」は、環境特別番組第二弾で、今年は、南半球では南極に次ぐ巨大な氷河、南米アルゼンチン・パタゴニアの氷河を取材しました。次世代の子どもたちに残す「私たちの地球の明日」を考えるサイエンスドキュメンタリーです。

森アナ

それでは、放送番組審議会の委員の方々の意見を紹介します。

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パタゴニア 氷河×風×地球の未来

森アナ

◇前回の「氷の島のメッセージ」に引き続き、息を飲むような美しい映像に心を奪われた。冷たい氷から放たれるやわらかいトーンの青色は、その冷たさもさることながら、生きている地球をも感じさせてくれた

◇マルチコプターを活用した映像にとても引き込まれた。氷河の上空にカメラが入りこみ、お茶の間で貴重な映像を楽しむことができる。技術革新の素晴らしい活用法だった。

◇番組の滑り出しは、温暖化による南極の氷の減少、海水面の上昇に伴うインドネシアでの洪水の懸念などを紹介した。その後に、パタゴニアの氷河につなげる構成で、格調高く、地球規模の番組のスケール感をうかがわせる始まりだった。

◇元NHKアナウンサーの山根基世さんの抑制のきいたナレーションは聞きやすく、大変わかりやすい内容だった。家族でエネルギーや地球の未来を話題にできる良い番組だった。

◇氷河が融けた青い川の美しさが目に焼き付いている。マルチコプターの映像は迫力満点だった。北大低温科学研究所の杉山慎教授の説明で、この映像がどれほど貴重なものかが理解できた。

◇日本の裏側のパタゴニアを起点として、「温暖化-氷河-風-発電-水素-エコ社会の実現」という展開が秀逸だ。番組の流れに勢いがあり、畳み掛けるような説得力があった。見終わって振り返ると、確かにサブタイトル通りの内容で、良く練られた周到な構成だった。

◇海に崩落していく氷河の迫力、そそりたつフィッツロイの壮大な山岳景観など、どれも一見の価値があるものだった。映像の力を実感したと同時に、ペリト・モレノ氷河における世界初の空撮映像も含めて、制作スタッフの苦労に頭が下がる思いだ。

遠藤アナ

◇南米の氷河はグリーンランドとは異なり、地球の平均気温が1度上昇しただけでも大きな影響を受けることを知った。温暖化の影響を紹介する番組はこれまでも数多くあったが、不安をあおり問題提起するだけではなく、未来に向けて今何がなされているかまで踏み込んでいたことが素晴らしかった。

◇水素エネルギーの実用化にむけて、あらゆる研究者や企業の努力が紹介され、明るい未来の期待も織り込んだ構成は好感が持てるものだった。

◇しっかりとした取材で構築され、科学的論点もわかりやすく、新しい知見と技術の情報が番組全体の中で生かされていた。難解になりすぎない説明手法や映像で語る姿勢で、地球温暖化や新しいエネルギー社会について視聴者が考える余地を残していた。

◇特筆すべきは、温暖化問題を主軸に置きながら、パタゴニアに風力発電を建設するというチャレンジングな計画や、水素利用技術や水素ステーション構想などの新エネルギー開発の紹介にまで結びつけていることだ。

◇パタゴニアの氷河のエピソードは、地図が適宜挿入されとてもわかりやすく、何よりスケールが大きく美しい氷河の映像を存分に楽しんだ。さらに研究者の調査に同行し、謎を解明していくくだりは、山根基世さんの落ち着いたナレーションとあいまって、ドキュメンタリーの王道といった安定感があった。

◇アルゼンチンの経済状態の悪化に触れる情報が、次の話題につながる上手い伏線になっていた。氷河研究者のペドロさんは、政府の援助が得られないからこそ私財を投入して観測施設をつくり、そのデータを世界中の研究者と共有している。経済状態が悪いからこそ、“21世紀のクウェート”を目指すという可能性を秘めていて、風力発電プラス水素社会の実現というチャレンジに並々ならぬ期待をかけていることが伝わってきた。

森アナ

一方、改善点・疑問点として

●番組後半にパタゴニアの氷河からクリーンエネルギーとしての水素の現状と可能性にテーマがシフトした。水素への取り組みが紹介され始めたころには、企業色が強く感じられ、番組全体への興味が失せてしまった。

●テーマの性格上やむを得ないとは思うが、いろいろな数値や化学式を含めたデータがかなり示され、視聴していて消化し切れなかった。

●冒頭で、グリーンランドの氷が全て溶けると、海面が7m上昇して日本の砂浜がなくなってしまう。このまま温暖化が続くと、アジアの小さな島々は水没し、国土の一割が減る、など数字が立て続けに示されたところは、展開が速すぎて分かりづらかった。

●地球温暖化というキーワードでこのテーマをくくることが本当に適切なのかと気になった。何でも温暖化でくくれば、二酸化炭素が悪い、化石燃料が悪いとなりがちだ。もう少し純粋にパタゴニアの問題を考えるほうが正確ではないだろうか。

森アナ

また、今後の要望として、
◎洞爺湖サミットをきっかけに環境特番の制作を継続している、HTBの企業姿勢、丁寧な番組づくりには敬服する。引き続き、良質で、訴求力のある作品の登場を期待したい。

◎今後もシリーズの中で多角的に,地球温暖化問題と人類としての解決策を提示し続けて欲しい。

というご意見を頂きました。委員の皆さんから頂いたご意見は、今後の番組作りの参考にさせて頂きます。ありがとうございました。

遠藤アナ

次に、3月26日の第472回放送番組審議会で審議いたしました「ハナタレナックス特別編 自由気ままなドライブ旅☆ちょいのり!in函館」についてです。

森アナ

「ハナタレナックス」は、毎週木曜日、深夜0時15分から放送している自社制作番組です。森崎博之さんをリーダーに、安田顕さん、戸次重幸さん、大泉洋さん、音尾琢真の5人の演劇ユニット、TEAM NACSが繰り広げる等身大バラエティとして支持され放送開始から12年という人気長寿番組となっています。レギュラーでは北海道ローカル放送ですが、「特別編」として初めて全国放送を果たしました。

遠藤アナ

それでは、放送番組審議会の委員の方々の意見を紹介します。

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ハナタレナックス特別編
自由気ままなドライブ旅☆ちょいのり!in函館

森アナ

◇全体的にゆるい笑いで終始し、手づくり感も満載で、心温まり、自由感あふれる感じで楽しく見ることができた。また、函館の見どころを紹介しつつ、マイナーなところも攻めていて、オリジナリティーがうかがえた。

◇久々に非常に完成度の高い番組を見た。もちろん、一人一人の実力があり、それだけでも十分におもしろい。それがTEAM NACSという5人になると、スピードよく、あらゆる表現方法を組み合わせながら一つの絵を完成させてくれる。ピースごとのおもしろさと完成された絵のおもしろさの両方を楽しめた。それがTEAM NACSの強みだろう。

◇「活イカ」を題材にしていろいろなエピソードを全て線につなげる力は本当にすごい。活イカがようかんだったりするオチも微笑ましかった。お土産の宣伝をしようとする気持ちが透けて見えるところなど、昭和風の笑いや全国放送への必死さが伝わってきた。

◇朝市でのイカ釣りでは、現場に着いたら、イカが全て釣られていたシーン。本当に台本がないということが実感できた場面だった。イカがいないという事態にメンバーが遭遇していることそのものが笑いを誘った。すし屋でタコの吸盤が喉に張りついて、戸次重幸さんが苦しむ場面など、笑いの原点は、やはりハプニングだと思った。

◇TEAM NACSのメンバーが函館の名店を食べ歩き、隠れた名所を訪ねるという番組の作り。休日の午後帯という放送枠を踏まえ、道外の視聴者と幅広い視聴者層を意識した内容だった。今回の全国放送で函館の魅力を発信することができ、さらに、番組販売を通じて、アジアを中心にした海外のお客様にも函館観光をアピールすることにもつながることだろう。

◇オールロケではなく、VTRをスタジオでメンバー全員が見るという「ハナタレナックス」らしい番組構成だった。時にワイプを使いながら、VTRの自分たちを笑っているのを見て視聴者が笑うという入れ子構造になっていて、それが視聴者に番組への参加感を与えていた。和菓子店「柳屋」へ向かう際に、右折か左折かでもめる戸次さんと森崎博之さんとのやりとりを真面目に図解してみせるあたり。HTBがバラエティー番組づくりで実践してきたばかばかしいことを真面目にやるという手法がきちんと継承されていると感じた。

◇森崎さんの銭湯ロケのくだりは、裸、熱湯というどうやっても笑いをとれるずるい展開だったが、やはり抜群におもしろかった。また、その場にいた素人の男性客が森崎さんのおもしろさをより引き立ててくれていて、偶然のおもしろさが幸運に重なったかのようだった。

◇大学生がそのまま大人になって、でも、学生時代のノリでドライブを楽しんでいるほのぼのとした作りに好感した。正味1時間10分で、テンポもよく、飽きることなく、最後まで見ることができた。

遠藤アナ

一方、改善点・疑問点として

●全国放送ということで、出演陣に力が入り過ぎた感は否めない。いつも「ハナタレナックス」で見せてくれているような、もっと自然で無邪気ないたずらが見たかった。

●TEAM NACSという非常に個性とパワーがあり、脂も乗り切っている彼らを使うのであれば、日曜の昼だからこそ、もっと冒険してもよかったのではないか。

森アナ

また、今後の要望として、
◎TEAM NACSの5人は、芝居をベースとして活動を続けているので、即興的なバラエティは極めて完成度が高い。日本のみならず、海外に向けてぜひ放送して欲しい。

というご意見を頂きました。ありがとうございました。

遠藤アナ

「あなたとHTB」、次回の放送は、4月23日に審議いたしました、「壇蜜古画スペシャル」などについて、放送番組審議会委員の皆さんの意見を紹介いたします。「あなたとHTB」、次回の放送は6月28日(日)午前5時5分からです。

過去の放送より