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HTB 北海道テレビ放送 会社案内

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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
  番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第3日曜午前5:30から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第424回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2010年5月28(金)15:00~17:00

審議番組

テレメンタリー2010「流氷なき ~凍らぬ海の異変~」
平成22年4月17日(土)25:30~26:00放送

出席委員

内田和男   委員長(レポート)
宮澤仁朗   副委員長
佐々木小世里 委員
藤原千枝子  委員(レポート)
塩野谷英男  委員
大房孝宏   委員(レポート)
中川ファリーン委員
見野彰信   委員
小西由稀   委員
千葉光宏   委員

会社側出席者

代表取締役社長  荻谷忠男
専務取締役    樋泉 実
取締役      横山憲治
取締役      林 亮一
CSR推進室長兼ホットラインデスク長 国本昌秀
報道情報局長 寺内達郎
編成局長 川筋雅文
番組プロデューサー 数浜照吾
番組ディレクター  柴田 遼
放送番組審議会事務局長 関川信明
放送番組審議会事務局チーフマネージャー 南部由美


【会社報告】

  • 決算取締役会の報告
  • 5/29「朝日・HTBフォーラム」開催
  • スペシャルドラマ「ミエルヒ」がギャラクシー賞テレビ部門入賞
  • 地方議会の調査報道がギャラクシー賞報道活動部門入賞
  • 参議院議員選挙の放送対応について
  • 6/19「ユメミル、デジ6まつり」開催
  • ホットライン Monthly Report 2010年4月
  • 番組モニター報告2010年5月「おは天」「ほんわかどようび」

【委員の意見要旨】

◇研究者、気象台観測者、ダイバー、流氷ガイド、漁師、カメラマンなどへのていねいな取材と、それを裏付けるデータ、制作者の主観を排した、事実に徹した客観的な制作手法に好感が持てた。

◇地球温暖化について大上段に構え、教条主義的に問う番組が多いなかで、流氷という視点に絞って、経験と事実を積み重ねて淡々と伝える手法は説得力があり、大変身近に感じることができた。

◇流氷科学センター青田所長が発した一言「クリオネが住む海が無くなるかもしれないんだよ」が心に深く響いた。地球温暖化を通奏低音として「流氷なき」海に生きる人々を主旋律とした構成とうまくリンクしていた。

◇紺野美沙子さんによる、極力感情を抑えた落ち着きのあるナレーションが素晴らしい。

◇番組とタイトルがシンクロしている。「流氷なき」は「無き」「鳴き」「泣き」がこめられた秀逸なタイトル。

◇30分の中に、伝えるべきことが過不足なく凝縮されている。詰め込み感や押し付け感はない。編集の素晴らしさが際立っていた。

◇紋別や知床などを地図に示すことにより、オホーツク全体の位置関係を道外の視聴者にもわかりやすく伝える工夫が凝らされていた。

◇本当に流氷の減少は気温上昇だけが原因なのか疑問。エネルギー消費がCO2増加につながり、気温が上昇し環境が破壊される」と結論づけるのはいささか問題があるのではないか。

◇放送時間帯があまりにも深すぎる。良枠での放送を切に望む。

◇これからも、HTB独自の視点と切り口で、環境問題をさまざまなチャネルで伝え続けてほしい。



【局側の説明】

◇地球規模の環境問題を、流氷をテーマに据えて、北海道からどう発信すべきかについては、温暖化ありきで考えないこと念頭に置いた。
北半球で流氷が形成される南限のオホーツク海で、実際に何が起きているのか、伝聞だけでなく自分の目で確かめることで、環境問題の一端が見えてくるのではないかと考えた。
 タイトル「流氷なき」には「無き」「鳴き」「泣き」の三つの意味をこめ、さまざまな切り口でわかりやすい伝え方を心がけた。
 声高に環境危機を叫ぶことを排し、流氷に関わるさまざまな現象と人々の声をしっかりと積み上げ、流氷減少の現実を視聴者に淡々と伝える手法を評価いただき大変嬉しく思う。
 編成時間については、視聴率や営業面等の諸事情にも絡むが、貴重なご意見を持ち帰り、検討課題とさせていただきたい。
2年前に「TOYAから明日へ!」という環境キャンペーンをスタートさせた。2011年度までは環境特別番組を制作するという方向性を持って進めている。
地域メディアとして、特別番組だけではなく、エコ的なイベントやデイリーのさまざまな番組内でも、知恵を絞りながら環境問題に取り組んでいきたい。