番組向上への取組

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番組審議会だより

 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第3日曜午前5:05から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第448回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2012年10月18日(木)
15:00~16:30

画像
審議番組

HTB報道特番「浅漬けの罠 追跡 O157集団食中毒」
2012年9月15日(土)10:20~10:50

出席委員
内田和男 委員長
新谷朋子 副委員長
見野彰信 委員
小西由稀 委員(レポート)
千葉光宏 委員
平島美紀江 委員
伊藤千織 委員(レポート)
大西昌美 委員
烏日娜 委員
真弓明彦 委員(レポート)
会社側出席者
代表取締役会長 荻谷忠男
代表取締役社長 樋泉 実
取締役 林 亮一
取締役 持田周三
CSR推進室長兼ホットラインデスク部長 国本昌秀
報道情報局長 寺内達郎
編成局長 川筋雅文
広報部長 岡 仁子
番組担当プロデューサー 山本裕之
番組担当ディレクター 見張祐介
番組審議会事務局長 四宮康雅

【会社報告】

  • 放送番組の種別の公表制度に則り、2012年上期の種別毎の放送時間、個々の放送番組の種別等について報告
  • HTB制作「国の責任を問うということ」が北日本フォーラム優秀賞受賞
  • 新社屋プロジェクト発足
  • CEATEC JAPAN出展報告
  • ホットラインマンスリーレポート2012年9月

【委員の意見要旨】

◇番組前半で、時系列に事実だけを伝える構成により、事件の経緯を整理し理解することができた。寿司店の誤発注が原因で消毒液が薄まったという見解、亡くなった女児を診察した医師がO157を疑わなかったことなど、新たな事実に驚いた。

◇一般の視聴者や関係者に強く注意喚起を促し警鐘を鳴らす意味で、重要な役割を担った番組。全体的に報道特番らしい緊迫感と画面上のレイアウトで、社会的な問題を取り上げている雰囲気を醸成していた。一色教授の「日本古来の発酵食、漬け物が今はサラダと同様の食品になっている」との一言が最も印象深く、それこそが「浅漬けの罠」と合点がいった。

◇関係者の証言や社内資料、生産工程など、それぞれの映像で当日実際に起こったことを浮き彫りにし、適宜、一色教授の解説を挿む構成は、視聴者を引き付け、冷静に事案を理解できる内容。このような報道特番を、発覚から約ひと月でつくりあげた制作者の並々ならぬ努力に敬服。

◇食中毒の事例を取り上げるだけに止まらず、同業他社による取り組み事例や野菜生産現場での工夫など、浅漬け=悪ではなく生産業者や一般家庭などでの工夫により美味しく楽しめるものであると紹介していたことは、消費者への安心感、生産者への責任感を与える意味合いでも効果的だった。

◇加工食品が増加の一途をたどっている今、その安全性がどれだけ重要かということを再認識できた。事件発覚からひと月後の放送は、道民の不安解消と、安心・安全な食生活の確保に大いに役立った。

◇最後に、消費者自らができる具体策について明確に語られ、食中毒のリスクをいかに減らすことができるか詳しく説明されていた。短い尺のなかで、テンポよく過不足のない内容で、大変分かりやすい番組であった。

◇普段はニュースとして断片的に伝えられる事案を深く掘り下げ、ひと月で番組にまとめ上げたスピード感が素晴らしい。岩井食品社長への単独インタビューも特筆すべき、社長がことの重大さに気づいていないことを窺わせる内容だった。

◇岩井食品社長、被害者、診断した医師など、取材対象者が多岐にわたっている。加えて、情報公開制度を活用し、同社が保健所から5回の改善指導、洗浄消毒の不足を認め改善を誓ったにもかかわらず怠っていたなど、ずさんな実態が具体的に語られていた。深く丁寧な取材に敬意を表したい。

◇一般には、浅漬け製造過程に問題がありとの報道だったが、番組では菌が野菜に付着していた可能性についても触れられていた。仮にそれが原因ではないとしても、さまざまな可能性や裏側にひそむ問題点について目を配り、検討、指摘することは、どんな社会問題についても必要な視点である。

◇高齢者施設、医師、保健所、業界団体設立の動きなど、この問題にまつわる複数の情報が、視聴者に幅広い視点を与えていた。岩井食品幹部による記者会見や、社長への単独インタビューから、この事件が企業に与える影響や企業体質などが垣間見え、大変興味深い。

◇原因と対策について焦点が絞られ、非常にまとまっていた。実際の野菜の消毒やカットなどの製造過程や、実際に女児を診断した医師の取材などが挿入され、より分かりやすかった。岩井食品社長が「自分は51年間同じやり方でやってきた」と何度も繰り返していた姿が印象的で、タイトルと重ねて、地球温暖化で食中毒が発生しやすい状況、免疫力が低下した高齢者などの増加を背景に、浅漬けの保存方法を考えなおす必要があると痛感した。

◇大変ショックな出来事を緊急放送する局の姿勢、事件発覚からたったひと月で、ほぼすべての問題点がコンパクトに整理されていること、むしろ淡々と情調に傾くのを避けた構成、冷静に分析を試みる視点に、大いに好感を持った。

◇感染源の可能性として、動物の糞便による土壌汚染が取り上げられていたが、見方によっては感染源が産地にという印象を強く持つ方も少なくないと感じた。緊急報道特番という特性から、何をどのように扱うかは難しい判断であることは承知しているが、産地への配慮がもう少しあればよかった。

◇拡大の理由についての情報が不十分なこと、フードチェーンアプローチの話題が脈絡としてすんなりつながらない点が不満。行政側の初動の問題点をもう少し丁寧に掘り下げるべきだった。

◇この事件に限らず、緊急報道特番で取り上げた問題については、1回きりではなく、ぜひ追跡取材し、深い検証をお願いしたい。

◇今後も、公平な視点にたった質の高い番組を積極的に発信していただきたい。

◇今は、生産者、料理人、消費者のつながりが希薄なため、食中毒や風評被害が生まれる一因になっているのではないか。今回のフードチェーンアプローチやGAPなど、さまざまな取組みを視聴者に分かりやすく伝え、三者のかけ橋となるような番組を今後に期待したい。

※次回の審議会は、平成24年11月22日(木)です。


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