番組向上への取組

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番組審議会だより

 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第4日曜午前5:05から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第472回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2015年3月26日(木)
15:00~16:50

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審議対象番組

「ハナタレナックスEX(特別編)チームナックスがふるさと北海道で素顔全開!?自由きままなドライブ旅☆ちょいのり!!in函館」

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出席委員
平本健太委員長
作間豪昭副委員長
閔 鎭京委員
渡辺淳也委員
福津京子委員
森田良平委員
古郡宏章委員
遠藤香織委員(レポート)
会社側出席者
代表取締役社長樋泉 実
常務取締役田中英也
取締役寺内達郎
役員待遇CSR広報室長国本昌秀
編成局長川筋雅文
報道情報局長東 直樹
CSR広報室部長岡 仁子
番組担当プロデューサー杉山順一
番組担当チーフディレクター加納潤哉
番組担当ディレクター平尾由佳子
番組審議会事務局長四宮康雅

【会社報告】

  • 3月24日、豊平区と豊平区まちづくりパートナー協定を締結
  • 3月7日、「今、私たちにできること~3.11を風化させない」3回目となるイベントを札幌駅前通地下歩行空間で開催

【審議対象番組についての委員意見要旨】

【評価点】

◇全体的に穏やかな緩い笑いで終始し、手づくり感も満載で、心温まり、自由感が溢れ楽しく見ることができた。また、函館の見どころを見せつつ、まち並みとしてマイナーなところも攻めており、オリジナリティーがうかがえた。

◇出演者5人が絶妙な計算により行われるギャラづくりに驚いた。久々に非常に完成度の高い番組を見た。もちろん、一人一人の実力があり、ピンでも十分におもしろいが、それが集団になると、スピードよく、あらゆる表現方法を組み合わせながら、一つの絵を完成させてくれた思い。ピースごとのおもしろさと完成された絵のおもしろさの両方を楽しめた。それがチームナックスの強みであろう。

◇「活イカ」を題材にしていろいろなエピソードを全て線につなげる力は本当にすごい。活イカがようかんだったりするオチも微笑ましい。お土産の宣伝をしようとする気持ちが見え見えなのだが、昭和風の組み立てにつき合ってくれているチームの優しさや全国放送への必死さが伝わり、なぜか見守る立場になった。

◇毎週「ハナタレナックス」を楽しみにしている道民と、全国のコアなチームナックスファンにはおなじみの番組が全国放送されるということもあり、事前にネットなどでもかなり話題になっていた。これまでも「水曜どうでしょう」だけではなく、「おにぎりあたためますか」なども全国で放映されて人気があり、「水曜どうでしょう」の新作を見るためだけに北海道にやってくるどうでしょう藩士たちがいることは知っていたが、今回初めて全国放送されるに当たって、ツイッターのトレンドに出てくるとか、HTBサーバーが落ちたという事象には驚きを隠せない。

◇函館の紹介は、自分の知らない魅力もいろいろと紹介されておりよかった。阿佐利は歴史のある魅力な建物で、廊下やお部屋にもそれぞれ趣があるので、そのあたりもちらっと入れると、大人世代が行きたいなと感じるかもしれない。

◇チームナックスにそれほどなじみはないが、それなりに楽しめた。出演者が車に乗り、台本なしで旅を進めているが、恐らく、「水曜どうでしょう」で確立したこの緩い手法は、この番組でもお茶の間との距離感をうまく縮めていたと思う。

◇朝市でのイカ釣りでは、現場に着いたら、イカが全て釣られていた。本当に台本がないということが実感できた場面だった。イカがいないという事態にメンバーが遭遇していることそのものが軽い笑いを誘った。すし屋でタコの吸盤が喉に張りついて、戸次重幸さんが苦しむ場面は、文句なしで面白く、笑いの原点は、ハプニングだと思う。

◇チームナックスのメンバーが函館の名店を食べ歩き、隠れた名所を訪ねる、休日の午後帯という放送枠を踏まえ、幅広い視聴者層を意識した内容。確かに、定番の夜景の扱い方などがあり、道外客を意識した画面づくりを感じられた。今回の全国放送で桁違いの視聴者に函館の魅力を発信することができ、さらに、番組販売を通じて、アジアを中心にした海外のお客様にも函館観光をアピールすることにもつながることだろう。

◇VTRとスタジオを行き来しながら、VTRをスタジオでメンバー全員が見るという「ハナタレナックス」らしい番組構成は、時にワイプを使いながら、VTRの自分たちを笑っているナックスを見て視聴者が笑うという入れ子構造になっており、それが視聴者に番組への参加感を与えていた。また、必ず車の移動ルートと行く先が図解されているのは、情報番組としての情報としても、視聴者との一体感を生むためにもよかった。図解という意味では、柳屋へ向かう際の右折か左折かに関する戸次と森崎との論争をきちんと真面目に図解してみせるあたり、HTBがバラエティー番組づくりで実践してきたばかばかしいことを真面目にやるという手法がきちんと承継されていると感じた。

◇森崎の永寿湯のくだりは、裸、熱湯というどうやっても笑いをとれるずるい展開だったが、やはり抜群におもしろかった。また、その場にいた素人らしき男性客たちは、本当に素人なのだろうか。その男性客たちが森崎のおもしろさを引き立ててくれており、偶然のおもしろさが幸運に重なったかのようだった。

◇グルメ情報番組として楽しく見た。知っているところもあったが、初めて知る場所もあり、もし次に函館を訪れるチャンスがあれば、ぜひ立ち寄ってみたいと感じた。

◇大学生がそのまま大人になって、でも、学生時代のノリでドライブを楽しんでいるほのぼのとした感じはとても好きだ。正味1時間10分は、テンポもよく、飽きることなく、最後まで見ることができた。また、森アナウンサーと谷口アナウンサーのナレーションが非常に歯切れよく、過不足なく情報が提供されているとも感じた。

【疑問点・改善点】

●中盤は、驚きや刺激が乏しく、見ていてやや飽きた。大きなイベントを入れることで、中だるみを防げたのではないか。

●全国放送ということで力が入り過ぎた感は否めない。例えば、香雪園のシーンでの5人は、ナチュラルさが少し欠けていた。もっと自然で無邪気ないたずら等が見たかった。なるべく尖がらないように、頑張る姿勢や意識により、オリジナリティーが欠けてしまったことは非常に残念でならない。

●ハナタレナックスを初めて見る道外の視聴者のために、チームナックスとしての冒頭だけではなく、それぞれのメンバーに特徴的な行動や発言の際には、キャラクターの解説なども入れてもよかったと思う。

●冒頭の「阿佐利」では、A5ランクの高級和牛の枚数をめぐってメンバーで口論するシーンがあったが、映画、ドラマに相次いで主演し、春からはNHKの朝の連ドラにも出演する大泉 洋さんは、俳優としてのメジャー感が高まり過ぎたために、肉の枚数をめぐるトラブルとは縁遠さを感じさせるような存在になりつつある感じがした。

●番組中、スタジオで出演者のTシャツのロゴ、また、ロケでのソフトクリームのシーンで、バックの自動販売機にぼかし処理がかけられていたが、見ている側としては、何よりも不自然に感じた。

●マーケットの基本原則として、全ての視聴者を満足させようとすると、全ての視聴者が余り満足しないという側面がある。特に、チームナックスという非常に個性があり、パワーがあり、脂が乗り切っている彼らを使うのであれば、日曜の昼だからこそ、もっとあくが強く、もっと賛否両論になるようなシーンがあってもよかったのではないか。

【評価点】

◎チームナックスの5人は、芝居をベースとして活動を続けているので、即興劇は極めて完成度が高い。日本のみならず、海外に向けてぜひ放送していただきたい。

◎既にHTB独自のバラエティー制作手法は確立されている。今までの成功は、制作側のおもしろいと思う感覚がきちんと視聴者側と共有できていたからこそであろう。自分たちのおもしろさに対するセンスに従って、これからも守りに入らず、おもしろいものを作り続けていただきたい。

※次回の放送番組審議会は、2015年4月23日(木)です


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