番組向上への取組

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番組審議会だより

 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第4日曜午前5:05から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第481回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2016年2月25日(木)
15:00~16:30

画像
審議テーマ

HTB報道特番「激動70年 伝え遺す」

出席委員
平本健太委員長
作間豪昭副委員長
渡辺淳也委員
福津京子委員
高橋留智亜委員
古郡宏章委員
遠藤香織委員
喜多洋子委員
会社側出席者
代表取締役社長樋泉 実
常務取締役田中英也
取締役国本昌秀
役員待遇コンテンツ事業室長川筋雅文
編成局長福屋 渉
CSR広報室長岡 仁子
番組担当プロデューサー広瀬久美子
番組審議会事務局長斎藤 龍

【会社報告】

  • 第67回さっぽろ雪まつり、盛況裡に終了
  • 平成27年度北海道両立支援推進企業表彰、札幌商工会議所CSR経営表彰、社会貢献部門を受賞
  • 新幹線開業特番制作について

【審議対象番組についての委員意見要旨】

<評価点>

●年末に一年を振り返るのではなく「戦後70年」という長い年月を振り返る内容で大変勉強になった。 道民にとって、重要な事件や事故、経済の発展の様子が70分間に凝縮され見ごたえ十分。災害など悲しいニュースばかりではなく明るい話題ももりこまれていて良かった。

●エンディングソングの元ちとせさんが歌う「語り継ぐこと」にあわせた映像が映し出されていた。丁寧な編集は女性スタッフが多くかかわつているからだろうか。

●この番組に接したことで、戦争を繰り返さないため、平和を守るために、今何ができるかを考える機会をいただけたことに感謝したい。今後も、この問題を身近に感じられるような工夫を期待したい。

●全編にわたり貴重な映像がふんだんに使われ、取材に対する熱意を感じた。個人的にうろ覚えだった 重大ニュースや、全く知らなかった歴史などが次々に取り上げられ、家族で会話をしながら大変興味深く見た。

●北区のまちづくりについて、空からの映像と地図を使っての解説はとてもわかりやすく、最初のルール作りがしっかりしていたので、今のような札幌になった事を改めて知った。「未来を描くのはそこに住む私たちです」というナレーションが胸に響いた。

●札幌市の開発秘話のなかで、特に発展の象徴のような地下鉄建設の裏話は、数多い利用者に身近なテーマであり適切な選択だった。地下鉄建設に当たっての大蔵省との交渉やゴムタイヤ方式の選択などのエピソードには、成長途上にある若々しい札幌のバイタリティが画面から感じられて、非常に興味深かった。

●拓銀破綻は、高度経済成長とバブルの終了後の、前の特集とは対照的な、重い内容だった。当時拓銀小樽支店長であった中松前小樽市長の生々しい談話は、渦中にあった当事者ならではの迫力に充ちていた。

●冒頭に司会者が戦争における膨大な犠牲者数に触れ、最後のテーマで戦後70年の原点である戦争に立ち返る構成は、内容的にひとつの完結した印象を視聴者に与えることができたと思う。

●戦後70年を振り返る内容が大量に含まれて、新知見も多かった。当事者の話を集約して、歴史を紐解くスタイルはとても見応えがあり、作り込んだコンテンツに圧倒された。デザインも一目見てぐっとくる背景やルビが使われ、アナウンサーも私の大好きな「今ここにある詐欺」でおなじみの佐藤さん西野さんで、とても身近に感じることができた。

●特にバブル期~拓殖銀行の倒産にかかるまでの記述は非常に感慨深かった。バブル後に政府の審議委員として活躍した慶応大学池尾教授が見つめる拓殖銀行破綻の原因などは、初めて知り得た情報で、これらの大きなイベントを語る上で、伏線として、私達がどうやって今後生活をしていくか、に続いていく点は、深く考えさせられる流れを作っていた。

●視聴者が引きこまれるような興味深い内容を並べ、新しい視点からも論じ、北海道というくくりでまとめていた。至る所に工夫が施され、真面目な番組作りの姿勢や気合いがとても感じられ、好ましい作品。

●狸小路がまちづくりとして、各丁目毎に資金調達していたこと、パリをモデルにした地下鉄、新琴似が計画的につくられたことなど、札幌の開発秘話に大いに引きつけられた。

●シベリア抑留者の70年は、ぜひ子どもたちに伝えたい貴重な内容だった。次の世代に私たちがしなくてはいけないことは、何なのかと強く考えさせられた。

●190万都市札幌の開発秘話は,知らないことも多く,住んでいる街についての知的好奇心を掻き立てられて大変面白かった。中央の役人に「お金さえ払えば熊でも乗せる」と言い返した交通局長の気概に快哉を叫ぶ思いだった。

●この番組の白眉は,最後の「戦争を生き抜いた人たち」で、戦後70年を終える年の瀬にふさわしいテーマだった。今の映像と当時の写真を重ねる映像手法に,その時代が明らかに現在と連続していることを改めて想起させられた。

●札幌の発展と拓銀の破綻による北海道経済のディプレッション、戦争を生き抜いた人々というテーマについては、順番も相応しく、内容も充実し、興味の持てる内容だった。これら三つをいわばよこ糸とするならば、50年代から今日に起こったさまざまなトピックスがたて糸のごとく挿入されていた。

●朝日新聞が出していた、英和対訳データ年鑑ジャパンアルマナックのように、1年ごとにざっと目を通していくような感覚で、時代を追うことができ、勉強になった。また、その時代その時代に貴重な映像がたくさん折り込まれており、資料的な価値もある。

●拓銀破綻については、大企業以上にはるかに深刻な影響を受けた中小企業や零細企業の方々をターゲットにしていた。北海道には圧倒的に中小・零細企業が多いこともあって、拓銀破綻の影響が非常によく浮かび上がっていたと思う。あわせて、当時の取材をした人を改めて再取材することで、失われた20年の意味合いが視聴者にずしりと伝わってきた。

●番組の進行役である佐藤アナウンサーと西野アナウンサーは、とても感じがよく、佐藤さんの非常に落ちついた感じ、西野さんのフレッシュな感じ、特に20歳代の西野さんが20歳代としてのかかわり方をしているところが戦後70年の総括の番組の司会進行役として非常にふさわしく、好感が持てた。

<要望・改善点>

●ニュースの年代が前後する場面、場面転換が速すぎる部分、もう少し話題を絞って丁寧に伝えてほしいと思う場面が幾度かあり、もったいない気がした。西暦に昭和と平成もあわせて表記してもらえたらもっとわかりやすかった。

●戦後70年の節目、平和を訴え悲しい戦争を繰り返してはいけないと伝えたいならば、今なお続く悲しみや被害を伝えるだけでは不十分だと思う。戦争の本当の悲惨さ、敗戦した悲しみや被害ばかりでなく、相手国の悲しみや被害も同時に伝えるべきだと感じた。戦争体験者の生存がどんどん少なくなり、今後はつら過ぎて口にできなかったことも報道の力で伝えられる時代がきたのではないか。

●3つのテーマを、一つの番組に詰め込んでしまうのは非常にもったいない。それぞれのテーマが消化不良のまま、次のテーマに移ってしまうことにフラストレーションがたまり、「プロジェクトX」のような構成だったり、「ブラタモリ」のような構成だったり、番組のトーンが定まらないのも落ちつきがない印象だった。

●最後に、安保法案絡みの映像が印象的に使われていたが、それだけで戦後の総括につなげるのは、いささか乱暴だと感じた。未来を思い描くのはそこに住む私たちですと視聴者に投げかけるとともに、未来へ向けての材料なども提示する必要があるのではないか。

●拓銀破綻に至る過程における拓銀の「インキュベーター路線」と北海道の産業構造転換という大義名分の下での融資の功罪についてはもっと触れても良かった。「不良債権問題を先送りして拓銀は破綻した」とのコメントにはいささか違和感があった。他の金融機関も同様の事情を抱え、拓銀だけ先に処理しようとすることは許されなかったのではないかと思う。

●なぜ、北海道経済が非常に深刻な状況に追い込まれたのかについて、もう少し立体的に、拓銀破綻とその後の北海道経済に対する影響について、20年近くたった現在での分析があってもいいのかなと思う。

<提言>

●戦争を直接体験した世代が高齢化している中で、これらの方々の人生や体験を次の世代に身近に感じることができるようにするための工夫が制作者にはますます求められている。そのことが80年、100年という節目を意味のあるものにできるかどうかの別れ道であろうと考える。

●広い土地に大きな都市をつくった札幌市が、今後人口減少に転じたとき、都市としてどのように持続していくべきなのかという課題も含めたまちづくりについて、HTBで各論編を制作してほしいと強く思う。

※次回の放送番組審議会は3月24日(木)開催予定です。


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