北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年10月26日14時21分

著者名:HTB医pedia編集部

がん検診の継続の重要性

  

「公益財団法人日本対がん協会」では、1960年から毎年9月を「がん制圧月間」と定め、「がん検診」の受診喚起や、がんの正しい理解を得るために、全国の組織をあげて取り組んでいます。

そこで、日本一の広域医療圏の北海道で、「がん検診」の充実を目指す「北海道対がん協会」の取り組みから、「がん検診の継続の重要性」について紹介します。

1981年から「がん」は、日本人の死因の1位となり、今や日本人の二人に一人が罹る国民病といわれています。「日本対がん協会」は、そのような国民病である「がん」を克服すべく活動しています。

「がん」は、正常な細胞が「がん化」し、徐々に増殖していくため、一般的な「がん」であれば、レントゲンなどの画像診断で見つかるのに、数年または数十年もかかります。そこで、「日本対がん協会」では2017年度、「継続が予防につながるがん検診」というスローガンを掲げ、自覚症状が出てくる前に、定期的な「がん検診」を受けることで、「症状のない早期がん」の発見につながると訴えています。

例えば、誕生日には必ず「がん検診」を受けるなど、毎年の習慣的な積み重ねが、「がん」の早期発見において大切なこととなります。

厚生労働省による「第三期がん対策推進基本計画」の中では、「がん検診」の充実を掲げ、日本人の死亡原因の第1位である「肺がん」、ピロリ菌の感染などで患者数が最も多い「胃がん」、食生活の欧米化で増加する「大腸がん」、女性の「がん」で最も患者数の多い「乳がん」、ウィルスの感染で発症の低年齢化が進む「子宮頸がん」において、「がん検診」を勧めています。

「北海道」は、他都府県と比較して、「がん」の「発症率」・「死亡率」が高く、「検診」の「受診率」も低い地域です。「がん」は早期発見できれば、負担の少ない治療で治すことのできる病気ですので、「がん検診」を定期的に受けることは大切なことです。

「北海道対がん協会」では、「札幌」・「旭川」・「釧路」に「がん検診センター」を設け、また、検診車による巡回検診も行っています。「がん検診」をご希望の方は、各「がん検診センター」か、またはお住いの市町村役場にお問い合わせください。

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