高校野球南北海道大会が終わって、早一週間。
毎日円山球場に通って、まだ汗を流している選手たちにあれもこれもと話を聞かせてもらった2週間をすごく懐かしく感じます。
決勝戦の生中継で、私がリポートを担当したのは、6年ぶりの甲子園出場を目指す札幌第一高校。たくさんの選手やそのご家族、そして応援の方々に、それぞれの思いをお聞きしました。
高校入学を機にお姉さんとの二人暮らしをはじめたことで、「両親の存在の大きさを実感しました」と語ってくれたのは中村選手。「負けて感謝したくない、勝って感謝したいんです」と話す中村選手に、ご両親がスタンドから大きな声援を送っていました。
毎日500スイングを自分に課し、血豆が破れてもテーピングをして振り続けたという柴山選手。見せてくれた右手は、本当に血豆と豆でいっぱい。でも、「これだけやってきたんだから、絶対に打たなきゃいけないんです!」決意を込めてそう話してくれました。そして、痛みに耐えて振り続けた素振りの努力は、2回のスリーベースヒットにつながりました!!
「父が1983年に旭川龍谷で甲子園に出場したんです」と話してくれた新居選手。「父の果たせなかった勝利のためにも、絶対に親子二代で甲子園に行きたいです」と語る姿は、とても頼もしく見えました。
ピッチャーの山下選手が小1で野球を始めるときにご両親とした約束、それは“甲子園に行くこと”。今大会にあたり、「両親からは『結果が出なくてもいいから全力でやって来い』とメッセージをもらいました。でも、自分の目標は全国制覇だからここでは負けられないんです」と話す山下選手の目は、本当に甲子園を見据えているようでした。
そして、「絶対に三浦と一緒に甲子園に行きたいんです」と、二人分の思いを背負って試合に臨んだ、キャプテン高石選手。
二人は、3年間欠かすことなく毎朝一緒に練習をしてきました。決勝戦当日、三浦選手はグラウンドにたつ高石選手を、スタンドから応援していました。「本当は一緒にグラウンドでプレーしたかった。でもそれが出来ない今は、打席に届くように応援で一緒に戦います」かすれた声でそう話す三浦選手、それだけで二人の3年間と甲子園への思いが痛いくらい伝わってきました。
敗れてしまったけれど、最後の最後まで諦めずにプレーし続ける選手と声援を送り続ける応援席に、私の涙腺はゆるみっぱなしで、札幌第一の応援リポートが出来て本当によかったと思いました。
熱い夏と熱い思いを感じさせてくれた札幌第一高校に、心からありがとう。
そして、夏を戦ったすべての北海道球児の思いを受け取って、頑張れ!北海高校!!