2009年9月26日放送
【札幌市在宅ケア連絡会】
生活習慣病の増加と共に、医療の提供の場が、医療機関から在宅へと広がりを見せるなかで、札幌市内の保健、医療、福祉に携わる関係者と行政が連携し、在宅医療に取り組んでいます。


番組では、札幌市の保健、医療、福祉に携わる専門職と、行政が緊密に連携し、在宅医療(在宅ケア=在宅療養)を行う、在宅ケア連絡会について紹介する。取材では、在宅ケア連絡会の設立メンバーでもあり、常任幹事の堀元進医師に同行し、在宅医療の現場を見せていただいた。堀元医師は、父親が開設した、旭町医院(札幌市豊平区)を継承し、院長として診療所での診療と、在宅医療に取り組んでいる。堀元医師は言う。高齢化とともに、生活習慣病が著しい増加を見せるなかで、在宅医療に対する社会的なニーズは高まっていると。しかし、在宅医療は決して容易に提供することのできる医療ではないという。そしてまた、堀元医師は、昔、往診という診療の形態があったが、在宅医療は、昔の往診とは全く異なると強く言い切る。確かに、医師や看護師が、患者さんの自宅を訪問するという意味では、往診といえるかもしれないが、昔とは、先にも述べた「高齢化」「生活習慣病」という言葉が意味するように、在宅医療を受ける患者さんの状態が全く異なるという。現在、在宅医療を受けている患者さんの多くは、末期がんであったり、脳卒中により麻痺等の症状があったり、神経難病、認知症等といった重篤な方が多い傾向にあるという。こうした患者さんの在宅医療においては、医師や看護師といった医療スタッフだけで対応できるものでなく、保健、医療、福祉が包括的に対応することが何よりも大切であると堀元医師は言う。こうしたことから、堀元医師は、今現在、在宅医療に取り組んでいる、医療スタッフと共に、行政や、関係機関に働きかけ、在宅ケア連絡会を立ち上げ、地域の保健、医療、福祉という資源を、有効に、効率的に活用すべくその取り組みをはじめた。現在、ケア連絡会は、札幌市の各区にあり、在宅医療に取り組む専門職の活動支援と共に、市民の在宅医療等に対する相談窓口としても活動をしている。最後に堀元医師はこう語った。保健、医療、福祉は、確かに医師や看護師といった専門スタッフが提供するものではあるが、それは医師(他の専門スタッフ)と患者の人と人の関係のなかに築かれるものであると。そこには、病気の不安を抱える患者と、その不安を受け止める専門職が、お互いを理解してこそ、最良の医療や福祉を提供できるのだと。共に築く、協働の医療こそ、一人ひとりの人生を支える在宅医療に必要な要件であると熱く言葉を閉じた。








