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高齢ドライバーの現実と免許を自主返納した男性

2015年11月16日放送

全国的に急増する高齢ドライバーによる事故。
道内でも、免許保有者のおよそ2割にあたる69万人が65歳以上の高齢者です。

免許更新時必須の高齢者講習で、参加者は「毎日、家族のお抱え運転手だから(84歳)」
「牛乳が重くて、どうしても(81歳)」、「病院通いがあるから(75歳)」と、
車の必要性について話しました。

講習では、認知機能や運動能力を検査します。
特に視野の広さは65歳を超えると極端に狭くなります。
実車での講習で一時停止の標識を見落とした78歳の男性は、
「そろそろ運転をやめようと思う。視力も記憶も限界かな」と話していました。

桑園自動車学校の担当者は、
「個人差があることなので、講習を通じて自身の老いを自覚してほしい」と話します。
実際、講習で初めて自身の老いに気付く人も多くいるのです。

車が欠かせない地方の高齢者が多いなか、空知の北竜町では、免許を自主返納すると、
5万円分のタクシーチケットがもらえます。(町内利用限定・有効期限3年間)
佐野豊町長は「自分の父が運転やめず困っていてひらめいた。
高齢者を被害者にも加害者にもさせたくない」と話しました。

壽興さん88歳は今年5月、脳梗塞を患い、60年以上乗り続けた車を手放しました。
時おり目頭を押さえながら、(返納した)あの時は本当に寂しかったと話す壽興さん。
11月に初めてチケットを使って、10km離れた中心部のスーパーに一人で買い物へ行き、
「タクシーは気楽なものだね、また使う」と話していました。

勇気を持って「免許を返納」することも、事故を未然に防ぐきっかけになります。

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