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妻を自宅で看るということ~在宅介護の現実と希望~

2016年7月25日放送

札幌市清田区に住む、60代の夫妻。
66歳の妻は右半身に強いマヒがあり、要介護5です。
3度の食事作りも、掃除や洗濯も、すべて夫が行っています。
かつて仕事にまい進し、家のことはほぼ妻に任せていた夫。
しかし2003年。妻を突然の病が襲います。脳幹出血。
妻は意識を取り戻したものの、車いす生活に。
弱る妻を見て、「自宅で過ごさせたい」と思った夫は在宅介護を決断しました。

在宅介護は同居する家族がいる場合、家族が「できるだけする」ことが前提です。
ホームヘルパーを介護保険で利用できないケースも少なくありません。
必要なサービスは全て自分でインターネットで探しました。
ベッドやトイレなどの介護用品は安く手に入れてレンタル料をかけないようにしています。
毎月の介護費用は3万円ほど。
リハビリは2人でやっていましたが、
おととし、夫が腰を痛めたため、事業所に頼むようになりました。
これまでの苦労は数え切れません。
夫は2005年に始めた「妻の介護ブログ」に、思いを綴りました。
ブログで生まれた交流が心の支えでした。
「一番ダメなのは、自分たちだけで解決しようとすること。
辛かったら辛いって言えばいい。
そうすれば、反応が返ってくるからそれでまた考えればいい。」

年々増加傾向にある、男性の介護者。
厚労省の調査では家族・親族による虐待のうち、6割が男性によるものでした。
専門家は介護殺人の実に8割が男性介護者によるものだと指摘しています。
要因はいい介護者になろうという人が男性には多く、
相談できず抱え込んでしまうことが多いためだと言われています。

清田区の夫婦が在宅介護を続けるため、欠かさないものがあります。
毎週、月曜日から水曜日まで2泊3日でショートステイ=短期宿泊施設です。
月に4回の受け入れ可能な施設は札幌市内に一つしかなく、
車で30分かけて通っています。
妻がショートステイに行っている間は夫が休息できる時間です。
最近はまっているヨガ教室で、疲れた体をゆっくりと伸ばします。
一番大事なのは介護者の健康だと言います。
「サラリーマンだって週に一回休みがあるでしょ
介護も本業だと思ったら休みがないとやっていられない」

在宅のよさは「自由」だと2人は言います。
天気のいい日は河川敷に散歩に行き、好きな喫茶店でケーキを食べる。
「妻の幸せ」だけでなく「妻も、自分も幸せ」に。
それが、夫婦のたどり着いた介護のかたちです。

番組で紹介した介護ブログ
http://ikeda49.sapolog.com/

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