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在宅介護に希望を与える介護ロボット

2016年12月20日放送

介護保険制度が始まって17年(2000年スタート)。
病院や施設ではなく、家族による在宅介護が増えています。
厚生労働省の調査では現在、日本で介護や支援を必要としている65歳以上の人は
545万人を超えています。そのうち2割以上は夫婦だけの世帯です。
老々介護が増えていく一方で、注目されているのがロボット技術です。

60歳という年齢で突如、脳出血で倒れた札幌の男性。
一命はとりとめたものの右半身が麻痺、言語にも障害が残りました。
妻は、まだ若いからと夫がもう1度歩けるようになることを信じて
在宅でもリハビリを行っています。
そのリハビリに一役買っているのが、世界初の医療用サイボーグロボットです。
多い時で週に3回。歩行の練習に使い始めて3ヵ月目、変化がありました。
麻痺が残る右足に体重をかけることができず、歩くときにバランスを崩していましたが
ほんの少しですが、バランスがとれるようになったのです。
妻は、夫が歩けるようになったら、夫婦で温泉に行きたいと話しました。

赤平市に住む夫婦は5年前に夫が突然パーキンソン病にかかり
介護を余儀なくされました。
パーキンソン病は手足の筋肉が徐々に動かなくなり、自由を奪っていきます。
在宅で夫の面倒をみると決めた妻でしたが、ひとつの悩みがありました。
「排せつ」です。
夜間1時間おきに起こされ用を足す...妻は心労のため倒れたこともありました。
しかし、夫のプライドを傷つけまいと「おむつ」は使いませんでした
2年前、「排せつロボット」をすすめられ、「これなら!」と夫婦で使用を決断。
夜間だけ、使用することにしました。
今では安眠が約束され、夫も気を遣わず、妻も仕事に支障をきたさなくなりました。

購入だけでなくレンタルも1割~2割負担でできる介護ロボットは
今後も在宅介護の大きな手助けになると言われ、技術の進歩も期待されています。

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