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焚き火の炎がゆれる鯨森惣七の思い出がゆれる

2010年05月14日(金)

嬉野です。

ここのBBSにもクジラさんの絵本の感想がポツポツ入ってまいりました。
のぞいてみてくださいませ。

さて、クジラさんは、焚き火が好きだそうでね、
心の中に、もやもやがたまって満タンになると、海に行くのだそうです。

明るいうちに流木をひろって、浜で焚き火をするのだそうです。

流木が燃えて炎がゆれる。
クジラさんは、その火をじっと眺めて飽きる事がない。

潮風が吹き、海はだんだん暮れていくだろう。

でもさぁ、焚き火の炎を見ているだけで、
どうしてニンゲンは飽きる事がないのだろうね。

そのまま夜の更けるまで、なにごともせず、
ただ、くゆる火を見つめていたとしても、
人は、無駄に時をすごしたと悔やむことも無い。

潮騒の音もうるさいとはけして思えない。

ほら、やわらかな潮風が、頬やそこここに気持ちよく吹いてきた、

脇には犬が寝そべって、
主人の顔色をうかがいながら、からだを寄せてくる。

気心の知れた友人が一緒だったら、
きっと夜の明けるまで、赤い炎を見ながら話すだろう。
その話はきっと、都会ではとてもできない話で、
話したふたりはきっと、明日からもっと仲良しになるのだろう。

クジラさんは、焚き火をすると心が浄化されると言っていた。

知らないうちに人は、心の中に、自分では処理できない問題を溜めてしまうから、
溜まったものが満杯になったら、ぼくらは、心が痛み出すから、

それでも、その溜まっていくものの出し方を知らなかったら、
人は、どんどん弱っていく、

だから、クジラさんは、焚き火をしに海へ行く、
そうして、燃える炎を見ながら、魂を浄化するのだという。

そのうち、連れてってもらおうと、密かに思っているのである。
焚き火にね。

ニンゲンは、きっとたくさん、気持ちい好いなぁって思える感覚を持ってるよ。
ただ、その使い方をさ、いつの間にか教えてくれる人がいなくなったから、

だからニンゲンは、その分だけ、しんどくなっただけなんだろうな。

まぁそんなことね、
クジラさんを知ってから思うように、おらぁなったよ。

てなことで本日はこんな感じで終わりましょう。
またね。

嬉野 雅道