now onair

NEXT

OAダイジェスト

イチオシ!プラス > OAダイジェスト > 2015年3月21日(土)放送

2015年3月21日(土)放送

食のチカラ 寿都「どんじゃのり」


寿都町沿岸の磯場では、毎年寒さが一番厳しい1月になると岩のりが採れます。


この岩のりは3月末までしか採ることが出来ません。海水温が暖かくなると
自然と腐り始めてしまうためです。


寿都町では漁師のお母さんたちを中心に、採取し冬の味覚として楽しんできました。
マキリと呼ばれる道具を使って、ひとつひとつ丁寧にはぎ取る作業は、大変な重労働で年々採る人も少なくなったそうです。


寿都町漁業協同組合・直売所ではこの岩のり(生)を1パック300円で購入できます


そしてこの岩のりを加工したものが「どんじゃのり」です。
「どんじゃ」とは、昔漁師さんが着ていた作業着「どんざ」がなまったもので、厚い布の質感と板状にした岩のりが似ていることから名付けられたと言われています。


どんじゃのりは、長さ120cm×60cmほどのすだれに一面打ちつけるようにして作られます。均一の厚さでなおかつ繊維をそろえて打っていかないと、乾燥後仕上がりがきれいになりません。まさに職人技ともいえる作業です。


一枚のどんじゃのりには、約1kgの岩のりを使います。打った後
水切りを行い、一日乾燥機にかけて完成します。どんじゃのりはすべて
手作業で行われるため、一日に50枚ほどしか作れません。


寿都町の道の駅では、寿都名物しらすの佃煮をはさんだご飯の表面にどんじゃのりをしきつめた「船澗(ふなま)弁当」が大人気。

また、町内の割烹旅館 大谷会館ではどんじゃのりが入った磯ラーメンを食べられます


さらに、札幌の手打ちうどん寺屋でも、期間限定でどんじゃのりうどんを提供しています。


寿都では、各家庭で岩のりの佃煮づくりが盛んです。
家庭でまかなえるだけの量を採り、それぞれの嗜好にあった味付けをし
おふくろの味として受け継がれ、冬の間の貴重なごちそうとなります。
(岩のりのつくだ煮100g→酒大3・砂糖、みりん各大1・しょうゆ大1)


最初は強火で煮て、弱火にして半日ほど煮るとごはんにぴったりの佃煮が完成です

風味豊かなこの冬の海の恵みは、3月いっぱいくらいまで出回ります。

●吉崎水産
【住所】寿都町磯谷町能津登16
【TEL】0136-65-6321
【営業時間】午前9時~午後5時日曜日定休
*どんじゃのり(100cm×50cm 1枚)4,200円 ほか

■道の駅みなとまーれ寿都
「船澗弁当500円」
【住所】寿都町大磯町29-1
【TEL】0136-62-2550
【営業時間】午前9~午後5時
【定休日】毎月第1月曜日(祝日の場合は翌日)

■ダイマル大谷会館「磯ラーメン 800円」
【住所】寿都町大磯町12
【TEL】0136-62-2034
【営業時間】午前11~午後7時
【定休日】不定休

■寿都町漁業協同組合直売所「岩のり(生)100g 300円」
【住所】寿都町大磯町20
【TEL】0136-62-2395
【営業時間】午前9~午後4時
【定休日】月曜日(祝日の場合は翌日)

■手打ちうどん寺屋「どんじゃのりうどん 800円」 ※今季仕入れ分がなくなり次第終了
【住所】札幌市西区山の手3条6丁目
【TEL】011-622-4828
【営業時間】火曜日~金曜日 午前11~午後3時 午後6~午後9時
土・日・祝日 午前11~午後5時 売り切れの場合早じまい
【定休日】月曜日(祝日の場合は翌日) 第3火曜日