now onair

NEXT

SODANEは2020年6月、サイトをリニューアルいたしました。最新記事は下記よりご覧ください

SODANE

本広克行と藤村忠寿①―監督と監督「踊る大捜査線」本広克行監督編 ドラマ「チャンネルはそのまま!」

テレビ

SODANE編集部

2019/03/19

本広克行監督写真.jpg

「チャンネルはそのまま!」北海道地上波にて好評放送中、Netflixでも好評配信中です。
本作で総監督を務めるのは、ご存知『踊る大捜査線』以降、日本の映画界をけん引してきた本広克行監督。そんな本広監督と肩を並べるのは『水曜どうでしょう』を世に送り出した藤村忠寿監督。奇しくも2人は1965年生まれの同い年。
これまで別々の畑でキャリアを重ねてきた両監督にドラマ作りを伺った。

『水曜どうでしょう』ファンだった本広監督
初タッグに「面白いものが作れる!」
以前から『水曜どうでしょう』のファンを公言している本広監督。2008年に、劇団「ヨーロッパ企画」主催の映画祭で藤村&嬉野のディレクター陣と対面したときは「わっ!水曜どうでしょうの2人だった」とテンションが上がったという。そこから10年。公私ともに親交を重ね、今回初めて映像作品でタッグを組むことになった。

HTBから総監督として声が掛かったことについて、「50周年事業として位置付けられたこの作品で、おふたりから(ドラマに)呼ばれた時は『これは面白いものが作れる!』と、うれしかった」

実際に撮影を終え、編集作業に追われる中で「これまでの僕の経験から言えるのは、新しい何かが起きる時は、そこに自由がある。整備されていない未開の地で、新しい人と組んで、新しいことをやる時は、必ず面白いものが始まる時。今回は、そんな始まりを感じています」と、顔をほころばせる。

監督を5人起用!でも数人で1話を完成させる手法
連続ドラマでは、数人の監督が参加し、各話を担当することは珍しくない。しかし、本作は1話の中で複数の監督が撮るというスタイルを採用。それは、1話の中に監督5人分の"雪丸花子"が生まれる可能性もある。現場で混乱はなかったのだろうか?

「それぞれの得意分野を、シーンごとに活かしていこうと考えました。アクションが得意な監督が撮った『走る花子』はやっぱり格好いいし、花子が『イェァーーッ』と絶叫する姿もありますけど、あれは藤村さんの演出。僕のなかにあんな演技プランはなかったし、素晴らしかった(笑) 各話を1人の監督で撮りきるという発想を捨てたのは、すごくいい効果を得ました」

「実は、撮影が続く中、早々に自分の分を撮り終えて東京に帰っていった山本監督が『ロケ最終日の大泉さんのシーンは、やっぱり僕が撮りたい!』って、札幌に戻ってきたんですよ! 僕に内緒で! ! 僕が撮りたがってたの知ってたから! !(笑) 総監督は、見守ることが重大な仕事となりましたね」

「北海道出身」がキーワードに
熱気が加速する青春群像劇
今回のスタッフやキャストたちを選ぶときのひとつの選択肢、ひとつのキーワードとして「北海道出身者」があったという。札幌出身で札幌で青春時代を送って東京で活躍する美術監督。札幌を離れたばかりで東京で活動している若いキャストたち。どちらの世代にも「青春時代が札幌にあった」という共通項を、本広監督は重視していた。

なりふり構わず素っ裸の感情で青春時代を突き進んだ人、そんな熱い人たちを見ながら、どこか冷静に過ごした人。それぞれの青春が息づく札幌の現場は、周囲の絆にも影響を与え強固にしていく。「現場に熱気がありましたからね。芳根と宮下は、撮影後に部屋で2人で話し込み、何度も夜を明かしてました。酒も飲まずにですよ! もう、修学旅行の夜ですよね(笑)」

また、本作は「大人の青春群像劇でもある」と断言。新社会人になりたてのころ「睡眠時間を削ってガムシャラに走って、ぶっ倒れてまた起きて...。そんな下積み時代は僕にもあります。すごくきつくて、でも支えてくれる仲間もいて。そんな誰にでもある『懐かしい時代』を、重ねて観てもらえる作品です」

ドラマ「チャンネルはそのまま!」動画集
https://www.youtube.com/watch?v=-pdeGWw3ijw&list=PL0cXrY1eO_IaCBVAbyHkF5tn4qNlGcURY

公式ホームページ
https://www.htb.co.jp/channel/

<チャンネルはそのまま!>
【番組名】 HTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」
【放送日時】<3月18日(月)~22日(金)まで5夜連続放送!>

2019年3月18日(月)夜11時20分~(第1話)
     19日(火)夜11時20分~(第2話)
     20日(水)夜11時35分~(第3話)
     21日(木)夜11時20分~(第4話)
     22日(金)夜11時10分~(第5話)
 北海道地区地上波放送  
(北海道地区以外では、秋田朝日放送、岩手朝日テレビ、長野朝日放送、メ~テレ、長崎文化放送、テレビ埼玉、テレビ山梨、テレビ宮崎での放送が決定!)
(NETFLIXで3月11日(月)から独占先行配信中!)

【原作】 「チャンネルはそのまま!」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊) 
佐々木倫子 札幌在住漫画家
【出演】
芳根京子
飯島寛騎(男劇団 青山表参道X) 宮下かな子 長田拓郎 島 太星 瀧原 光
TEAM NACS 鈴井貴之 斎藤 歩 大内厚雄 ヨーロッパ企画 実川貴美子 大鷹明良
酒井敏也 吉本菜穂子 オクラホマ 東 李苑 東京03 /泉谷しげる /根岸季衣
【スタッフ】
総監督 本広克行(踊る大捜査線シリーズ監督・ PSYCHO-PASS総監督)
監 督 藤村忠寿(HTB)・山本透(映画監督)・佐々木敦規(ももいろクローバーZステージ演出/映像ディレクター)・木村好克(ProductionI.G)
音 楽 本間昭光
テーマ曲  HTB開局50周年テーマソング「ハイタッチ (Rihwa ver.)」
      Rihwa, 寺久保エレナ
脚 本  森ハヤシ
脚本協力 山本透
プロデューサー  福屋渉・嬉野雅道・多田健・坂本英樹(HTB)
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/htb_drama_channel/
【制作著作】HTB北海道テレビ

この記事を書いたのは

SODANE編集部

SODANE編集部です。