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家族も驚く変化...認知症患者が穏やかになる"会話術"

2016年10月13日放送

暴力・暴言・徘徊などで介護が大変...というイメージが少なくない「認知症」ですが、
接し方や環境で患者の行動は改善するといわれています。

要介護1~5まで認知症の高齢者18人が暮らす、
恵庭市のグループホーム「こもれびの家」。
92歳の女性は、自宅を探して徘徊したり、買い物で同じものを買ってきたりして
自宅に1人でいることが難しくなり、去年9月に入所しました。
いまは、要介護2できのうのこともあまり覚えていません。
それでも、台所に立つと、主婦の手つきは健在です。
失敗もありますが、スタッフは決して強く否定はしません。
本人にまかせ、あとでこっそりフォローします。

夕方、薬がないといって探し始めた女性。
もともと、薬は施設が管理していて、入所者の手元にはありませんが
スタッフは話に乗り、安心させるため「息子さんから預かっているよ」と伝えました。
本人が「間違った」と思うと、よけいに混乱してパニックを起こしやすいためです。

この施設では入所者も家事を一緒に行います。
できることを奪わないことが認知症の進行の予防になると考えているからです。
入所者が周りの人から感謝の言葉を言われる機会を増やすためでもあります。

「否定しない」「不安にさせない」「感謝の言葉を忘れない」
たくさんの失敗からたどりついた方法です。
入所から一年。患者の女性の変化は、家族も驚くほどでした。

認知症を知って、正しく向き合えば、
もっと自分らしく生活できる高齢者は増えるはず。
小さな挑戦はきょうも続いています。

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