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12月25日の日記

藤村 | 2003/12/25(Thu) 17:45:03

 どうもメリークリスマス。藤村でございますよ。
 昨夜はイブでございました。子供たちにとっては楽しい夜。
 我が家もね、一束100円ぐらいの安い花を大量に買い込んで子供たちに「フラワーアレンジメント」をさせて部屋に飾り、大量のクラッカーを意味もなくパンパンと鳴らして気勢をあげ、パキっと折ると蛍光色が光る棒あるじゃないですか、あれをぶるんぶるん振り回して風呂に入り、そして大量のケーキをたらふく食って、イブを満喫しましたよ。
 そして「サンタさんが来るから早く寝ろ!」そうキツイお達しを出して午後9時には子供たちを寝かしつけました。

 10時を回ったころでしょうか。「もういいかな」隠してあったプレゼントを出して来て、カミさんとひとつづつラッピングをいたしまして準備万端、あとは私が寝る前にツリーの根元に置いておけばよいと、そういう段取りでテレビなど見ておったわけです。

 午前0時40分からリターンズが放送されておりましたね。もちろん聖なる夜にわたくしめも四国八十八か所を堪能しておりました。
 
 すると!です。いきなり3年生の次女が起き出してきやがったのです。

「プレゼントが見つかってしまう!」

 でも私は慌てませんでしたよ。プレゼントの山は万が一の場合に備え、ソファの後にまだ隠しておいたのでございます。
 
 落ち着いて言いましたね。「どうした」と。
 
 娘は答えましたね。「寝れない」と。
 
 「いいから寝ろ!」どやしつけて再び八十八か所を堪能しておりますと、しばらくしてまた次女がやって来ましたね。
 
 極力怒りを抑えて聞きましたよ。「どうした」と。
 
 「おとうがいつまでも起きてるとサンタが来ない。次のお寺が終ったらもう寝なさい」と、そう娘は言いましたね。
 
 (なに言ってんだ。こっちはおまえが起きてる限り寝れないんだ)そう言いたかったけれどもここは素直に「わかった。もう寝るから」そう言って娘の頭をなでてあげましたよ。

 そして午前1時10分。八十八か所も無事終りまして「ではそろそろ・・・」ソファの後のプレゼントに手をかけた時!私は身の毛もよだつものを見てしまいましたよ!

 ほの暗い部屋の影からこちらをじぃっと覗きこむ青白い少女の顔!ひぃぃッ!
 全身、総毛立ちましたよ。しかし、私はその少女に向かって冷静に言いましたよ。

 「どうした」と。
 
 少女は答えましたよ。

 「鼻血が出た」と。

 彼女に問いましたよ。
 
 「鼻くそほじってたのか?」と。

 「うん」と。

 私はヤツの鼻にティッシュを詰め込み「いいか。寝ろよ」そう言って、今度は一発頭を張りましたよ。

 「これでは埒があかん」

 そう思って私はいったん布団に入ることにいたしました。

 しばらく本を読み、午前2時。私は再び布団を抜け出し、忍び足で真っ暗なリビングに侵入。ソファの陰からプレゼントを引っ張り出してツリーの根元に置いたのでございます。

 そして「サンタの穴」と言われているエントツ穴をふさいであったボールを床に転がし(「サンタさん苦労するの巻」参照)全ての作業を終えたのでございます。

 「やれやれ・・・」布団に戻ったもののなかなか寝付けない。しばらく読みかけの本のページをめくっておりますと、ドタドタドタ!明らかに鼻血少女のものと思われる足音がリビングに響き渡っております。

 「あの野郎!」すぐにとっ捕まえて説教してやろうと思いつつも、今出て行っては怪しまれる。「あいつ、気付いたのかな・・・」そう思って、暗闇の中じっと耳をそばだてておりますと、

 「来た来た・・・来たよ!」

 鼻につまったティッシュで少しくぐもっているけれど、嬉しそうな次女の独り言が聞こえてきます。

 「まぁ・・・いいか」

 私は、そんなことを思いながら深い眠りについたのでございます。

 今朝、次女は少し自慢げに深夜の冒険談を5年生の長女に話しておりました。

 「わたし!サンタさんの足音、聞いちゃった!」

 「うっそォ!いいなぁ!」

 長女もまだ、今年は大丈夫だったようでございます。

 これが、今年のクリスマスイブの、出来事だ。(純くん風)



                               2003年12月25日