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DVD第5弾「北海道212市町村・宮崎・サイコロ韓国」の全容

藤村 | 2005/01/07(Fri) 23:58:44


 さてさて!皆の衆!

 2004年12月1日(水)より予約が開始され、2005年3月23日(水)に発売となります「水曜どうでしょうDVD第5弾」の編集作業が、本日をもって完了いたしました。

 今回は、97年の6月から8月にかけて放送された3本の企画を、1タイトルにまとめて発売でございます。
 「宮崎リゾート満喫の旅」が2話、「韓国食い道楽サイコロの旅」が4話、「北海道212市町村カントリーサインの旅」が4話、これら合わせて「10話分」が一挙に収められております。
 これは、現在までにリリースされたDVDの中で「最長」を誇り、収録時間はなんと!「5時間」にも及ぶ超大作となりました!もちろん!言わずもがなの2枚組!

 ディスク1には「宮崎」と「韓国」が収録され、これだけでもう2時間半。ディスク2には「カントリーサインの旅」と「特典映像」が収録されて、こちらもたっぷり2時間半。それぞれ本編の始めと終わりには、撮り下ろしの「DVD版前後枠」が付いて、現在の大鈴ご両人の「荒々しいお姿」もご覧いただける。そしてもちろん!本編、特典映像、そのすべてに!ご丁寧な副音声解説も収録しておりますから、全部見るのにたっぷり10時間!

 どーですか!奥さん!

 受け取る前からお腹いっぱいでございましょう!

 お待たせして悪かったとは思っておりますが、制作に時間がかかったのもご理解いただけますでしょうか。

 それでもまぁ確かに、「もっと早く出してほしい」という声が多々あることは、重々承知しております。「そんなに長くは待っていられない」「こっちは今!買う気満々なんだから」と。

 いや、早く出そうと思えば出せるんです。

 今回のDVDも、当初は「宮崎」と「韓国」の2本立てでリリースの予定を組んでおりました。全6話、2時間半もあるわけですから、1タイトルとして充分に成り立つ分量なわけです。
 しかし、1タイトル4千円も出して買う、その満足度を考えた場合、「カントリーサインの旅」も入れた方が、間違いなく皆さんは満足するだろう、でもそのためにリリース時期が遅れる、さらにこっちもDVD制作全体の利益率が下がる、そりゃ「2本」のところを、同じ値段で「1本にまとめちゃう」わけですから、でもやっぱり「手に取った時の満足感」を取るべきだろう、そう思ったわけです。別に損するつもりでやったわけじゃありません。今後も長きに渡って買ってもらうために、そうしただけです。
 結局、自分も数々のDVDを買った中で、満足感を得られないものが多々あった。多額の予算をかけた映画なら2時間そこそこの中身でも充分納得できる。しかし、テレビ番組のDVDなら、もっともっと1本の中身が欲しい。「え?1本にこんだけ?」「中身は別に録画テープと同じじゃん」そう思われたら、もう次には買ってもらえない。たかがテレビ。一度放送したものを売りつけるわけですから、満腹感のある分量と、多少なりともVTRに手を加えて、見たことのない映像、それも本編にひけをとらないおもしろい映像を1つや2つ盛り込んであげないと、そのうちみんなにそっぽを向かれちゃう。そうでしょう、ねぇ奥さん。

 そういうわけでね、リリースが遅れたことの、押し付けがましい言い訳でしたよ。

 ささ、それじゃぁね、今回の内容についてご説明申し上げましょう。

 まずは「宮崎リゾート満喫の旅」。こちらは、ご存知の通りシーガイアさんの経営が当時と変わったために、放送が見送られた地区も多かった。従って「見たことない」という人も多いのではないでしょうか。しかしこれはねぇ、案外おもしろい。当時の前枠で言った大泉青年の言葉を借りれば、「多少マニア向けに仕上がってます」。
 先方から旅費や宿泊費を出していただく代わりに宣伝をする、テレビではよくある「パブリシティー企画」なんですが、ウソのつけない我々は、随所で本音をポロリと出す。かと思えば、イヤらしいほどの誉めっぷりでゴマをする。ここらへんの微妙なやりとりは、確かにマニア向け。

 「韓国食い道楽サイコロの旅」は、なんと言っても冒頭の企画発表が目玉。「このまま韓国へ行く」と告げられた大泉青年が、一瞬言葉に詰ったあと、こう言います。

 「ほんとに韓国行く気か?・・・ウソだろ」

 この時の青年の切羽詰った顔は、まさに永久保存版。そしてすべてを悟った青年は、最後にこう叫ぶのです。

 「日本出るとは言ってきてねぇんだよ!親にー!」

 このあと千歳空港で実際に母親に電話を入れている青年の、貴重な未公開シーンも本邦初公開。

 「北海道212市町村カントリーサインの旅」は、今回の三作品の中では、ダントツのおもしろさ。個人的に一番好きなのは、登別温泉に向かう高速道での一連の会話。
 企画のことを考えれば、目的地の鹿部町へこのまま行かねばならない。しかし19時間も走り続けた中で、体力的にはすでに限界。誰しもが、「このまま温泉に泊まっちゃおう」と思っているのに、カメラに向かってハッキリとは言い出せない。結局、誰も「温泉に泊まる」とは口にしないまま、車は平然と温泉旅館の正面玄関へと横付けされる。二人は気合充分、露天風呂に浸かって雄叫びを上げる。「うわーっはっははー!」。
 この、言葉では全く説明のつかない理不尽な展開。VTRを見てもらって初めて分かる微妙なおもしろさ。これぞ「どうでしょう」の真髄ではなかろうか。

 以上3つの本編は、細かく随所に「未公開映像」を盛り込んで再編集してあります。

 そして今回の「特典映像」。
 未公開シーンを中心に何本かのVTRをご用意しました。
 
 中でもオススメは、「宮崎」での未公開シーン。放送では、初日の夜「酒に酔ってベッドに倒れ込んで寝ている二人」というシーンで終っていますが、実はこのあと、私が二人を起こして無理矢理にトークをさせているんです。その中で大泉青年は、がむしゃらな「ホラ話」を展開する。これが意外と傑作。なんでも彼の家には、「モンゴル人が襲撃に来る」らしい。

 「韓国」の未公開シーンは、大泉青年が「もうホラ話のネタは尽きた」と本音を告白するシーン。さらに、「エビの頭」で有名な麗水での食事。これを「未公開シーンだけを繋ぎあわせて編集する」と、また別のおもしろいVTRが出来上がった。

 そして「カントリーサイン」からは、定番「ミスターの未公開ダジャレ」。大泉さんからは、「これは嫌がらせだろ」とご指摘を受けたほどの「若き日の鈴井貴之の駄作ダジャレを公開」である。

 そして最後に、皆様からのリクエストが多かった「ミスター大壮行会」の映像。昨年10月に札幌・厚生年金会館で行われた北海道初の「4人揃ってのトークイベント」。韓国へ1年間、映画の勉強のために渡航するミスターを盛大に送り出したイベントの模様を、今回の特典映像の中に入れました。
 ただこの映像は、会場の後ろの席の人にも「4人の表情がわかるように」と、当日大型スクリーンに映し出した生カメラの映像をそのまま利用したものなので、顔のアップの画が多く、なかなか満足のいくVTRに編集できなかった点を先にお詫びします。
 それでも、「なまはげ」で登場した大泉さん。「カブちゃん」で登場したミスター。舞台上でクルクル回るタコ星人。会場用に編集した「ミスターの思い出VTR」。そして、6年間を振り返った彼の長いスピーチ。そして最後。リヤカーに乗って舞台を去るミスターに、みんなが旗を大きく振って送り出すシーンは、ちょっとした感動すらおぼえます。
 「ほんのちょっと」のつもりが、編集したら「20分」もの長いVTRになってしまいました。DVD第5弾の特典映像で、大公開です!

 さらに、恒例の「シークレット映像」も、もちろんどこかに隠されております。
 
 というわけで、長いことお待たせした今回のDVD。ようやく完成です。
 
 予約特典は、お馴染み「名場面ポストカード10枚セット」。ご予約は、お近くのローソン各店。そして丸井今井各店ほか道内HTBグッズ販売店で!

 引渡しは3月23日水曜日!

 それまでの間、もうしばらくお待ち下されぃ!