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DVD第6弾「ジャングル・リベンジ他2本」の全容

藤村 | 2005/06/29(Wed) 20:45:49

 05年9月21日(水)発売&予約受け渡しとなります、DVD第6弾「ジャングル・リベンジ/6年間の事件簿/プチ復活!思い出のロケ地を訪ねる小さな旅」の編集作業がほぼ終了いたしました。

 道内で昨年5月から7週に渡って放送された「ジャングル・リベンジ」。こちらは、時期は違えど全国各地でも放送されましたので、ご覧になった方も多いでしょう。

 まずは、「テレビ版」ジャングル・リベンジと、「DVD版」の違いを簡単にご説明しておきましょう。

 基本は、「放送されたものに、新たなシーンを加えていく」という、第1弾「ベトナム」と同じ手法で作りました。(ちなみに、第2弾から第5弾までは、「放送されたもの」ではなく、すべてオリジナルテープから全シーンを編集しなおしています。なんせ素材が古いもんだから)
 
 では今回、どの程度の未放送シーンが加えられているか?

 テレビ放送の場合「30分番組」と言えども、CMタイムがありますので、どうでしょうのVTR本編は「約23分」です。

 しかし今回作ったDVD版は、一話あたり「28分~30分」。つまり、各話ごとにおよそ「5分~7分」の未放送シーンが加えられております。全七話分をトータルすると、およそ「41分」。これだけの新たなシーン、新たなトークが挿入されていると。

 挿入する場合は、放送された、皆様に馴染み深い「完成形」の流れやテンポを崩さないように編集しております。従って、「ここは未公開シーンだ!」とあからさまにわかるような編集ではございません。あくまでも「流れを大事に」と。
 逆に、「おもしろいけど、流れを崩すシーン」は、別に「特典映像」に「未公開シーン」として、あからさまに収録してあります。

 今回の「特典映像」には、5つのコンテンツがございます。

 まずはその「未公開シーン」。

 大泉さんが、タマンヌガラの川に潜む巨大魚に挑んだ勇ましい映像「大泉洋・世界を釣る」。

 そして、ロッジ周辺に出没したサルに私が襲われ、ミスターが果敢にもサル退治に挑んだ勇ましい映像「猿騒動」。

 そして、お楽しみ「NG集」。

 みなさんは覚えておりますでしょうか。「第一夜」、初日のシンガポールの高級ホテルで、大泉さんがガウンのひもを振り回しながら「シンガポールで一泊!」と叫んだ短いシーン。実は、これを撮影するのに1時間近くもかかっておったのです。
 大泉洋にとっては、久しぶりのどうでしょうロケ。カンが鈍っていたのか、「シンガポールで一泊!」という、たった一言なのに、ディレクター陣からなかなかOKが出ない。ハタから見ると、「なぜ?そこまで真剣に?」というほど熱のこもったやりとりの末に、やっとOKが出たのが、あのシーンだったのです。
 題して「シンガポールで一泊!~大泉さんを特訓するD陣」の巻。

 もうひとつのNG集は、「前枠・後枠」から。こちらの主役はミスター。
 「ジャングル・リベンジ」の枠といえば、「無意味に回転しながら現れるミスターさんを、軽くあしらう冷静な記者・大泉」というコントが毎度展開されておりましたが、録画テープがある方は、ご確認ください。「第二夜」の後枠の最後で、大泉さんが呆れたように「何テイクめですか」と言い放っております。実はミスターさん、ここまでに7回ものNGを連発しておったのです。
 あの人が、こんなにNGを繰り返すのは非常に珍しい。というのも、NGを出すたびに「また最初から大回転を繰り返さなければならない」から、「結局セリフを忘れてしまう」という悪循環が繰り返されたわけです。ミスターの奮闘ぶり、これは見ものです。

 そして、最後のひとつは、マレーシアのロケ中に撮った写真(多くは大泉洋が撮影したもの)を数十枚も収録した「マレーシア写真館」。
 VTRには映ることのない、我々ディレクター陣の様子など、写真が見せる「VTRとは違う視線」というのも興味深い。
 過酷な「ジャングル・リベンジ」のVTRをご覧になった後で、ゆっくり一枚づつ眺めていただければ、これはなかなか感慨深いのではないでしょうか。

 「ジャングル・リベンジ」全七夜と、そしてこれら「特典映像」、合わせておよそ「3時間40分」。これだけだって充分な量ですが、しかしどうでしょうさん、これだけでは終わりませんよ。

 03年に北海道内と、インターネット放送の「インプレスTV」だけで放送された2本の「特別番組」も同時収録しております。こちらは、多くの方が、まだ見たことのないものではないでしょうか。

 まずは、03年1月15日、DVD第1弾「ベトナム」の発売を記念して作られた55分の特番。正式タイトルは、

 DVD発売記念!水曜どうでしょう特別編
 6年間の事件簿!今語る!あの日!あの時!

 長いタイトルですが、言ってしまえば「6年間の名場面を振り返る」という、いわゆる「総集編」スタイルの特番でございます。「見どころは?」といえば、内容よりも、「CMが明けるごとに衣装が変わっている」というバカバカしさでしょうか。感動のラストランから、たったの3ヶ月でテレビに再登場。しかもこの、気の抜けた「ていたらくぶり」。
 こちらは、「放送されたそのまま」を、収録しております。

 そしてもう1本は、03年5月21日、DVD第2弾「サイコロ1」の発売を記念して作られた、こちらも55分の拡大版。正式タイトルは、
                 
 DVD第2弾発売記念!水曜どうでしょう特別編
 どうでしょうプチ復活!~思い出のロケ地を訪ねる小さな旅~

 やはり長い。「中味が薄いとタイトルばかりが長くなる」というテレビ界の定石を踏んでおるのでしょうか。いやいや、こちらは「どうでしょう」にしては、「心温まる旅」、小さな名作とも言える作品ではないでしょうか。グッズにもなっております、ミスターの「いいじゃないか!」の名セリフが生まれたのも、この旅でございました。
 こちらも、ほぼ「放送されたまま」でお送りいたします(すいません、さすがに5時間を超えるとDVDの容量にも限界がございまして)。

 上記2本の本編の前後には、当時北海道内で放送された「番組宣伝」「DVD発売告知」「写真集2発売告知」などのCMも入れておきました。2年前、DVDを発売したばかりのころの雰囲気を感じ取っていただければ、これもまた感慨深いのではないでしょうか。

 DVDをご覧になる際には、是非とも「6年間の事件簿」「プチ復活」そして「ジャングル・リベンジ」と、年代順にご覧下さい。

 もちろん恒例の「副音声解説」も、すべてのVTRに付けております。(収録はこれからですが・・・)
      
 以上、DVD第6弾は、これまでの最長記録、およそ「5時間15分」という長さで、生産農家から直接みなさまへお届けいたします。