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どうでしょう祭り「屋内会場ご案内」

藤村 | 2005/10/09(Sun) 21:28:05


 さぁさぁ皆の衆!皆の衆!

 いよいよ!どうでしょう祭り開催でございまぁーす!

 祭り会場には、さまざまなお店がにぎやかに軒を連ねます。そのどれもが個性的。

 屋内アイスアリーナ会場を中心にご案内いたしましょう。

 入り口を入りますと、正面にはホームページでお馴染みの寺といいますか、神社といいますか、通称「どうでしょう竜宮城」が、実物の建物となって皆様の眼前にドドーン!と現れます。皆様は、その巨大なるたたずまいに圧倒され(のハズです)、その見事な出来栄えに息を呑む(ハズです)。

 竜宮の前には、直売店がございまして、おみくじを実際に引けるほか、絵馬もちゃんとご用意してございます。ここらへん、本当の村の祭りをイメージしておりますよ。ご利益があるかどうかは、あなたの思い込み次第。

 竜宮の前を取り囲むように、実際にロケで使用した衣装などを展示した「どうでしょうミュージアム」であるとか、ロケ写真のパネル展示、映画監督・鈴井貴之氏にまつわる展示などの各コーナーが設けられております。アリーナ内では写真は撮り放題!(屋外競技場はステージイベントを開催しますので撮影は不可です)。ゆっくりとご覧あそばせ。

 写真といえば、大泉さんご提案の「記念撮影コーナー」がありまして、こちらはかなりな人気を博しそうな一角。
 「だるま屋ウィリー事件」を引き起こした「カブ」や、リヤカーの「山田くん」、「ここをキャンプ地とする」で有名な、ドイツの道端で実際に使用した「テント」などの実物が、テレビ画面さながらにレイアウトされておりまして、この前に立てば、あなたも「あの名場面の中にいる!」かのような写真が撮れる(ハズ)!という趣向でございます。
 「やっぱりこういうイベントはさ、写真が一番うれしいんだよ」という大泉さんの一言で実現したコーナーであります。

 さて、竜宮の前の広場には、いくつかお店もございます。

 まずは!遠く九州、大分県は竹田からやって来てくれる「後藤姫だるま工房」さん。なんでも、こうして県外に出るのは初めてのことだそうでございます。大分で生まれ育った姫だるまが、どうでしょう祭りにやって来る。その数、およそ600体。もう数ヶ月前から、後藤さんが必死になって作ってます(我々、もう2回も大分に出向いて、打ち合わせや写真撮影をしておりました)。

 思い出します。原付西日本の旅で、ふらりと訪れた「後藤姫だるま工房」さんで、あの姫だるまを初めて見たとき、私はなんだかとても幸せな気分になりました。竹田という小さな町で、ひとつひとつ手作りされている姫だるま。「その土地で作り続けることの大切さ」。「水曜どうでしょう」という小さなローカル番組と、後藤さんが作る「姫だるま」を重ね合わせて、「これでいいんだな。これが大事なんだな」と、ひとりひそかに思いました。
 みなさんも会場で、じっくりと、「姫だるま」の顔を見てください。実にほがらかな顔をしています。後藤さんは言います。「お母さんが、いつもにこやかに笑っていれば、子供たちはまっすぐに育ってくれる」。そんな思いも込めて、あのにこやかな姫だるまを作っている。ついつい目を吊り上げてしまって、いつも反省している奥さん。どうですか?あなたがいつも目に付くところに、姫だるまさんを置いておくというのは。鏡の代わりにあのほがらかな顔を見ていれば、いつかあんな顔になれるような気がすると、私なんかは思うのです。

 アリーナにはほかにも、「カリスマのお店」と題して、カリスマ・スタイリスト小松女史が厳選した前枠・後枠で使用した衣装が勢ぞろい。また、コダワリの美術集団「ビジービー」が、なにやらオリジナルのグッズをひっさげて会場に出店。DVDの予約特典のポストカードに使用されております、ビジービーのオリジナル書体「朗(ほがらか)」のフォントなど、いくつかビジービーグッズ?を販売するそうでございます。こんなレアモノ、ここじゃなきゃ買えません。っていうか、ほかじゃ売れません。

 また、アリーナ内には臨時郵便局も設置されております。会場で売られている祭りポストカードを家族や友人に送るも良し、記念に自分宛にに贈るも良し。なんせ、ここでしか押せない「番組ロゴ入りのオリジナル消印」を郵便局の方がビシッと押してくれるので、これは実に安上がりの良い記念となります。ついにどうでしょうさん、消印になってしまいました。もちろんゆうパックも取り扱っておりますので、荷物も送れます。

 アリーナ周辺には、個性的なフードコートがございます。まずは、大泉洋がプロデュースしたという、あの有名な「本日のスープカレー」。本来はレトルト食品として市販されているものですが、祭り会場では、ちゃんと具も入って調理されたものが食える!これは初のことでございます。私も市販されているものを自分で調理して食ったことがありますが、喉元に、やけに主張の強い濃さが残る味わいは、「まさに大泉洋の味だ」とヘンなところで納得したものでございます。今や札幌名物として認知されたスープカレー。本州勢には、名物の味を、まさに道産子タレント・大泉テイストで味わえると、これは一石二鳥の食い物でございます。

 さて一方、番組ゆかりの味として、あの「アラスカ」に登場したパスタを再現した店も登場いたします。あれは、大泉洋と私の、本格的な喧嘩が始まった記念すべき食事でありました。アラスカ産のハリバット(白身魚)を大胆に使った「ハリバットとアスパラのスパゲッティ白ワイン風」。あのVTRを、札幌では老舗の高級ホテル「札幌グランドホテル」の、それも「料理長」に全て見ていただいて、材料、味付けを再現していただいたものです。先日、我々もホテルに出向いて、実際に食わせてもらったところ・・・これが美味い!「たぶん大泉さんは、この味が作りたかったんだろう」と、嬉野先生と妙に納得した味でございました。料理長曰く、「ハリバットをソテーしていた大泉さんは正しい。材料も味付けも的を得ている」と。「ただ、レモンはあまりかけ過ぎない方がおいしいですが・・・」と、シェフ大泉に対し、少しばかり牽制球を投げておりました。料理長、その名も「小泉」さん。名前は小さいが、味は一流の料理長・シェフ小泉が、「会場でも、もちろん僕が作ります!」と、大乗り気で自ら腕を振るって、アラスカの味を皆様におみまいいたします!

 そして、上記2店と堂々肩を並べて出店するのが、「対決列島」に登場しました、名古屋の・・・私の実家の・・・「カフェレスト・ラディッシュ」。ウチのおふくろが、番組で作った「小倉トースト」を、皆様におみまいする!と、やけにはりきっております。ですが、なんせ個人経営の店でありますので、遠く北海道に出店するなど本来であれば無理な話。その上、「パンはこの店」「あんこはこういう味つけ」と、自分の味をかたくなに守り続けるおふくろでありますゆえ、名古屋以外で作るなど考えてもいなかった。ところが、おふくろの店に来るどうでしょうファンの皆様が、札幌でのパンの仕入れ先からあずきの買い付けまで、いろいろと走り回ってくれたおかげで、なんとかおふくろが納得する作りたての「小倉トースト」を、祭り会場で皆様に味わっていただくことが可能となりました。この場を借りて、お手伝いしていただいた皆様に、厚くお礼を申し上げます。「ごめんどうをおかけいたしました」。

 さて、ほかにも「北海道らしい食べ物」ということで、枝幸町さんが「かに汁」や「にしんそば」などを振舞うお店もございます。寒さがこたえる会場で、これは実に心に染み入る味でございましょう。

 ただ、いずれのお店も「コダワリの味」を最優先にしておりますゆえ、数に限りがございます。おふくろのトーストなど、数百人分作るのが精一杯でありましょう。それだって、ババァは倒れてしまいます。従って皆様は、「どれかひとつ食えればいい」ぐらいの心持ちで、会場内にありますローソンさんのお店を利用するなり、各自弁当を用意するなり、食に対する自衛手段も考えておいて下さい。なんせ普通の祭りと違ってみなさん、朝から晩までたっぷりと会場に腰を落ち着けるつもりでございましょう?最低でも2食は必要になってくる。そんな中で、スープカレーもパスタも・・・と欲張っていたら、たぶん並ぶだけで1日終わっちゃいます。にぎりめしでもほおばりながら、あちこち見て回って、疲れたらアリーナ内の客席にでも腰を下ろしてどうでしょう談義に花を咲かせる、そんなのんびりとした祭りであってほしいと思っております。

 その、屋内アリーナの客席は、「北海道」「宮城」「秋田」・・・などなど、各県人会ごとにおおざっぱに区切ってあります。なんとなくそこに座っていれば、同郷の者たちが集まってくる。集まった者たちで記念写真を撮るもよし、他の県人会におじゃまして、各地の「どうでしょう事情」などを聞くもよし、特に祭りスタッフが仕切るわけでもなく、ほったらかしのエリアでありますが、どうせバカの集まりだ、遠慮なく各自が勝手に盛り上がってくれればいい、そうなれば楽しいだろうなぁと、思っておる次第であります。

 また、各会場には「スタンプコーナー」がありまして、計8種類の記念スタンプを押すことが出来ます。「スタンプラリー」でございますね。でも、集めたからといってなにかもらえるわけじゃございません。ただ、こんな物もあった方が楽しいだろうし、なんせ安上がりで、ちゃんと記念になるだろうと、もう思いつくままに作りました。

 とにかく、この祭り自体が、「思いつくままに」「特に入念な計算もなく」開催してしまった「ゆるゆる」のイベントであります。ですから、なにかと至らないところも数多く出てくるでしょう。ですが、その分、我々どうでしょう班4人、ステージ上で、皆様が飽きるぐらいにしゃべり倒し、なんらかのサプライズ!もご用意して、楽しんでいただく所存でございます。

 「祭りを開きたい」という言葉が、ここにいる誰からともなく出始めてから、どれぐらいの時間が流れたでしょうか。「来たい人がみんな来れる祭りにしたい」、その気持ちは今も変わりません。しかし、いつしか我々の想像以上に、みなさんの輪は、大きく広がっておりました。結局のところ、それを受け入れるだけの度量が我々にはなく、面目ないと思っております。

 しかし。だからこそ。来てくれた皆さんには、思いっきり楽しんでもらおう!いや、我々も全て忘れて楽しもう!そう思っております。

 来場者の割合で一番多いのは、なんと地元「北海道」ではなく、東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木などから駆けつける「関東のバカものたち!」であります。北海道に続いて、東北勢、さらに関西勢も予想以上に大人数でやって来ます。

 地元・北海道勢は、是非とも!我々と一緒になって、こんな遠くまでやってくるバカ野郎たちを、熱く!歓待してやろうじゃないか!

 皆の衆!いよいよ祭りだぞ!

 思う存分!盛り上がってくれ!