戻りました。ホテルに。
予定を組み、下調べしてんのは私です。
だから、「初日の行程」がどうなるのか?予想は、してました。
出発が4時ごろになるだろうから、たいして歩けない。
しかし、歩いたところで宿はない。
それでも、無理して真っ暗な中を歩いて、ドイツのように「道端で野宿」するか。
それとも、よきところで、引き返すか。
このふた通り。
どっちにするか?
当然、前者の方が「おもしろくなるだろう」と誰しもが考えます。
私もそうです。
しかし、「現実」というのは、そうそう思った通りには、いかないんですね。
出演者のおふたり、風邪ひいちゃったんですもの。
そして、大泉さんのコメントからも分かる通り、「山田君、優れモノ」じゃないんですね。
「引いて5分で、腕が張ってくる」というつわもの。
私も鬼じゃないですから、これから40キロ以上も、そんな山田君と一緒に旅をする、その上に風邪までひかれちゃぁ、
「道端で野宿は、どうだ・・・」
と、思うわけですよ。
そこで、提案したわけです。
「今なら、戻れるぞ」
大泉さんは、「なに!」と言いましたね。
裏には「藤村くん、いいのか?宿がないなら、野宿でしょ。その覚悟も固めてんだぞ、こっちは。いいのか?それで」というニュアンスがある「なに!」でしたね、あれは。
しかし、ミスターは言い放ちましたね。
「藤村さん、それもアリですね。」
素晴らしい決断です。
だって、今回は企画段階から「団結の輪を完成させる」というのが、第1目標。
無理をして、途中でダウンしてしまっては、元も子もない。
「ここは、勇気ある撤退をして、体調を整え、改めて出発をする。今回は、全部やりとげて、視聴者に我々の団結を見せつけてやるのだ!」
ミスターの気概の表れと言っていいのではないでしょうか。
みなさんは、あっけにとられたことでしょう。
「マジか?うーん、さすがどうでしょう・・・」
違います。
現実なのです。あれが。
「風邪ひいてんのに、道端で寝れるか!おもしろいかもしんねぇけど、1時間戻ればホテルあるんだぞぉ。そっち行くにきまってんじゃねぇか」
事実というのは、やはり素晴らしい。それだけの、バックボーンがあるからこそ、Uターンしていく、山田君・・・というかミスターの背中に、あれだけの「哀愁」と「無念」がにじみ出るんですねぇ。
「明日がありますよ・・・ミスター。」
というわけで、我々の本気の気概をご理解いただいた上での、あの「作戦」。
「だから、本気じゃないんだろ、あんたら。」
「うるさい!地味な企画なんだからあのぐらいしないと盛り上がんねぇだろ!次週いよいよ決行!」
そして!そして!予告でもおわかりのように、「久々の対決!」
「なんで、対決する必要があんだよ?」
「うるさい!それぐらいやっとかないと地味だっつってんだろ!魔神の強さをみせつけてやる!次週いよいよ決行!」
「結局あれだ・・・地味になっちゃって四苦八苦してんだな・・・」
「うるさい!見てろ、地味じゃねぇんだ。危険だったんだ。今回の企画は!」
というわけで、次週から、「ホントに企画が始まります。」