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2月14日放送 「リヤカーで喜界島一周」第二夜

藤村  | 2001. 2/16(FRI) 12:19


 戻りました。ホテルに。

 予定を組み、下調べしてんのは私です。

 だから、「初日の行程」がどうなるのか?予想は、してました。

 
 出発が4時ごろになるだろうから、たいして歩けない。

 しかし、歩いたところで宿はない。

 それでも、無理して真っ暗な中を歩いて、ドイツのように「道端で野宿」するか。

 それとも、よきところで、引き返すか。

 
 このふた通り。

 どっちにするか?

 当然、前者の方が「おもしろくなるだろう」と誰しもが考えます。

 私もそうです。

 しかし、「現実」というのは、そうそう思った通りには、いかないんですね。

 出演者のおふたり、風邪ひいちゃったんですもの。

 そして、大泉さんのコメントからも分かる通り、「山田君、優れモノ」じゃないんですね。

 「引いて5分で、腕が張ってくる」というつわもの。

 私も鬼じゃないですから、これから40キロ以上も、そんな山田君と一緒に旅をする、その上に風邪までひかれちゃぁ、

 「道端で野宿は、どうだ・・・」

 と、思うわけですよ。

 そこで、提案したわけです。

 「今なら、戻れるぞ」

 大泉さんは、「なに!」と言いましたね。

 裏には「藤村くん、いいのか?宿がないなら、野宿でしょ。その覚悟も固めてんだぞ、こっちは。いいのか?それで」というニュアンスがある「なに!」でしたね、あれは。

 しかし、ミスターは言い放ちましたね。

 「藤村さん、それもアリですね。」

 素晴らしい決断です。

 だって、今回は企画段階から「団結の輪を完成させる」というのが、第1目標。

 無理をして、途中でダウンしてしまっては、元も子もない。

 「ここは、勇気ある撤退をして、体調を整え、改めて出発をする。今回は、全部やりとげて、視聴者に我々の団結を見せつけてやるのだ!」

 ミスターの気概の表れと言っていいのではないでしょうか。
  

 みなさんは、あっけにとられたことでしょう。

 「マジか?うーん、さすがどうでしょう・・・」

 違います。

 現実なのです。あれが。

 「風邪ひいてんのに、道端で寝れるか!おもしろいかもしんねぇけど、1時間戻ればホテルあるんだぞぉ。そっち行くにきまってんじゃねぇか」

 事実というのは、やはり素晴らしい。それだけの、バックボーンがあるからこそ、Uターンしていく、山田君・・・というかミスターの背中に、あれだけの「哀愁」と「無念」がにじみ出るんですねぇ。

 「明日がありますよ・・・ミスター。」

 というわけで、我々の本気の気概をご理解いただいた上での、あの「作戦」。

 「だから、本気じゃないんだろ、あんたら。」

 「うるさい!地味な企画なんだからあのぐらいしないと盛り上がんねぇだろ!次週いよいよ決行!」

 そして!そして!予告でもおわかりのように、「久々の対決!」

 「なんで、対決する必要があんだよ?」

 「うるさい!それぐらいやっとかないと地味だっつってんだろ!魔神の強さをみせつけてやる!次週いよいよ決行!」

 「結局あれだ・・・地味になっちゃって四苦八苦してんだな・・・」

 「うるさい!見てろ、地味じゃねぇんだ。危険だったんだ。今回の企画は!」

 
 というわけで、次週から、「ホントに企画が始まります。」