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最近更新していなかったので・・・。

藤村 | 2001. 7/18(WED) 15:33


 7月2日より11日まで、「長期ロケ」に出ておりましたので、すっかりこのページも更新されずご不満の声も少なからずございましょう。
 かと言って、「水曜どうでしょう」の放送も3週間のお休み。
 コレと言って書くべきこともございませんが、それでもここ最近のことを徒然にしたためておきましょう。

 まず、その「長期ロケ」。アラスカだのハワイだの、そのどちらでもないだのと、いろいろ情報もございましょう。しかし最近では、「いろいろ詮索せずに、無の境地で放送を待つ」という悟りを開かれた視聴者諸君も多々おられるようです。あなたは正しい。

 今回は、何も言いません。無の構えで待て。

 「しかし、いつまで待つのだ?」と言われると、これが「かなり待つことになる」。

 思いのほか「対決列島」という「ただただ甘いものを食って日本列島を縦断する乱暴な企画」が、長期化の様相を呈しているのだ。

 これまで4週の放送を終えたにもかかわらず、「全行程5泊6日の旅」のうち、いまだ「2日目の午後」までしか消化していない。

 これは恐ろしい・・・。恐ろしいほどのゆっくりな時間経過。早く放送を終えないと、出演者もいくぶん歳をとってしまう。

 しかし昨日、第6週目の編集にとりかかった嬉野くんが、ポツリとつぶやいた。

 「やっとこれで13本目のテープまで編集が終った・・・」

 「おう!ずいぶんいったじゃないの」

 「いやぁまだまだ・・・」

 「そう?・・・全部で何本あんの?このロケで回したテープ・・・」

 「29本」

 「はっ?」

 「全部で29本」

 「・・・。」

 「やっとねぇ・・・半分ぐらい。」

 
 恐ろしい!なんと「対決列島」のロケ収録テープ全29本のうち、まだ半分も編集が終ってないのだ!どういうことだいったい!

 この調子でいけば放送は軽く10週を超えるペースだ。
 
 さすがの「どうでしょうさん」もひとつの企画で10週も放送したことはない。これまでの最高は、8週間放送した「ヨーロッパ・リベンジ/北欧編」だ。

 テレビ業界には「1クール」という放送単位がある。

 「1クール」=「3ヶ月」=「12週」だ。

 ドラマなんてのは、おおむねこの「1クール」=「12週」の単位で放送され、完結する。

 バラエティーなんかでは低視聴率だと「くそっ!1クールで打ち切られたぜ!」なんていう言い方もされる。

 番組制作者にとっては、多大な労力を要する12週。

 視聴者の皆さんにとっても、あれだ・・・1年の4分の1だ。

 それを、こともあろうにおれらは「5泊6日の1回のロケ」で終らそうっちゅうんだ!

 さすがに・・・どうだ・・・気が引けるぞ。

 
 でも、でもだ!「おもしろいんだからしょうがない」「削るとこがないから長くなっちゃう」単純にそういうことだと理解していただきたい。

 「ふんっ長げぇよ・・・」

 んなことを言わんでくれぇぇ!

 と、いうわけで「今回のナゾの長期ロケ」放送は、夏が終わり、北海道が足早に秋へと突入し、悪くすれば「父さん、富良野は、今日も雪です・・・」なんて純くんが言いかねない時期にまでずれ込む恐れもあり。

 だから「無の境地で待つ」もくそも、「おっと、すっかり忘れてましたぁ!」という状況が予想されます。だからまぁ、よっぽど根気が無い限り誰しもが「無の境地」になれます。今回は。

 さて、このところ掲示板では「しろくま食べましたぁ!」という書き込みを見ない日はない、というほどの「しろくまフィーバー」ぶり。

 「どうでしょうさんが、なにやら鹿児島のしろくまなる氷菓子を大々的に取り扱っておる!うーぬ!急げッ!我が社も入荷だっ!」

 そんなことを言いながら大手コンビニ業界が先を争って「しろくま」入荷を始めたとは、いくらなんでも思えません。昨年来の記録的な猛暑。でけぇカキ氷「しろくま」に流通業界が目をつけるのは当然の流れでございます。

 しかし、我々どうでしょうが、真に「しろくま」と呼んでいるのは、鹿児島・天文館「むじゃき」で販売されている「750ml」のもの。喜界島では、その「ナナハン」が入手できなかったので「350」というかなり排気量の小さい「セイカ」製のもので代用しました。(まぁ、そうは言っても普通のカップアイスより一回り大きいですが)

 昨今コンビニ等で販売されている「しろくま」も同様に300から350の中型排気量。しかし、ナリが小さいだけで味は一緒。だから、ぜひ「ナナハン」の乗り心地を「バーチャル体験」してみたい方は、「350」を2個購入なさって、それを一度に食されてみてはいかがかな?

 5分以内であの「暴れ馬」を乗りこなすのは、難しいぞ。 

 さらに昨今掲示板を賑わしているのが、全世界が待ちに待った宮崎駿先生の新作「千と千尋の神隠し」に、大泉先生が声優として参加されたこと。

 これはねぇ・・・これは、大袈裟ではなく「どうでしょうやってて良かった・・・」と心から思った瞬間のベスト1です。

(ちなみに第2位は、我が家の新築祝いにと、あのドケチな大泉先生が、金箔の和紙に「最高級・前沢牛」と毛筆で書かれた木箱をたずさえて、「まぁまぁ藤村くん、つまらないものだけど、これ新築祝いだから・・・いやいや、肉をね、買ってきたわけ・・・ん?いやいや安物ですよ・・・え~?値段はいいじゃないの・・・ね、たかだか2万円の肉だから、あっ!いやいや!奥さん!頭を上げてぇ・・・なにをおっしゃいますかぁ、お礼を言うのはぼくの方ですよぉ・・・ねぇ、さぁさぁ子供たちも見てごら~ん!これがねぇ最高級の牛肉だよぉ・・・白いすじがあるでしょう、霜降りって言うんだよぉ・・・ねぇあんまり見たことないでしょう・・・ねぇ・・・うはうはうはは!今夜はスキヤキだよぉー!」と言ってお祝いをくれた時です。)

 で、第1位の話。

 スタジオ・ジブリという、素晴らしい作品を作っているアニメーターの方々が、ひょんなことから北海道の弱小ローカル局が作るこの番組をご覧になった。そして「おもしろい」と言って大ファンになってくれた。

 信じられないことです。

 私自身、ジブリ作品の大ファンで、「トトロ」なんて何回見たことか。今朝も見た。子供が見てたから。そしたら朝めし食いながら、泣きそうになった。「トトロ」でなんで泣くのよ?と言う人は、父親になればわかる。

 「すごいものを作る人たちがいるもんだ・・・」

 そのむかし、しきりに感心していた。

 その、尊敬以上の手の届かない存在であった人たちが、こともあろうに、我々が作ったものを「おもしろい!」「どうでしょうが、心を癒してくれてます」なんて言ってくれたのだ・・・。
 
 嬉野くんがしみじみ、

 「やっててよかったねぇ・・・藤村くん」

 と言いました。

 「うん、よかった・・・。」


 ・・・おっと、なんか番組終りそうな感じに文末を〆ちゃったけど、そうではない。

 だってねぇ、ここ最近・・・視聴率良くないんだもの。

 だからねぇ・・・言わせてもらうぞ。

 「くそぉぉ・・・もっとおもしろくせんとダメか!おまえらぁ!もっとおもしろくせんと見てくれんかッ!この野郎ぉ!」

 
 逆にやる気が充満してきた今日このごろです。