全国各地で動物園が相次いで閉園するなか旭川市郊外にある「旭山動物園」はここ数年集客数を伸ばし続けて、今年は過去最高の73万人(旭川市の人口36万人)の集客数を記録した。
その理由のひとつは斬新な施設作り。水中トンネルで360度からペンギンの泳ぐ姿を展望できる「ペンギン館」、地上17メートルの高さでオランウータンが綱渡りを繰り広げる「空中運動場」。去年出来たばかりの「ホッキョクグマ館」は、ホッキョクグマが泳ぐ姿を水族館のようにして見るという類のない手法が、爆発的な人気を呼んだ。動物園の人気を復活させるためにこの動物園が考えたのは、サファリパークといった野性的な展示方法などにみられるような「園」を豊かにするのではなく、「動物の生活」を豊かにしようという試みに挑んだのだった。
全国の動物園関係者が注目、上野動物園などこれまでに数ヶ所の動物園が「旭山」の設計図を取り寄せている。石川県の石川動物園ではオランウータン舎の建設に向け、市の土木部などが視察に来ており、来年度から設計に取り掛かる予定だ。こうした「第二の旭山」は、国内だけに留まらない。去年、台湾の動物園関係者が具体的な技術協力を求めたのを始め、今後も海外の動物園関係者が「旭山」を視察に来ることが予定されている。なぜ、日本の最北の動物園がこれほどまでに注目されるのか?
  その秘密は、10数年前客足が伸びず閉園の瀬戸際まで追い込まれた旭山動物園の閉塞感を打破したいと、採用されて間もない坂東元(42)飼育展示係長ら数人の若手職員が描いた14枚のスケッチの中にあった・・・。

【2003年度 テレメンタリー最優秀賞受賞】
【特別編集版が第42回ギャラクシー賞「選奨」を受賞】

贈賞式

2005年5月31日、ウェスティンホテル東京で開かれた贈賞式には全国のテレビ、ラジオの秀作が勢ぞろいしました。

※2004年5月30日(日)深夜0:25〜 再放送(放送日時違い全国放送) ※2004年6月26日(土)午後4:00〜
 2004年11月28日(日)午後2:30〜(再放送)

同作品を55分に特別再編集した「14枚の 素描 ( スケッチ )〜密着500日!旭山動物園の奇跡〜」が、2005年5月、放送界で権威のある第42回ギャラクシー賞「選奨」を受賞しました!!




写真
泳ぐ姿を間近で見ることができる
「ホッキョクグマ館」も大人気

(プロデューサー) 沼田 博光(HTB)
(ディレクター)  坂本 英樹(HTB)
(ナレーション) 桜井 幸子
(撮影) 三戸 史雄
(編集) 山田 裕加
(制作) HTB北海道テレビ

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なぜ、日本の最北の動物園が
これほどまでに注目されるのか? <br>
人気の秘密と施設作りの裏側に隠されたルーツを探る!
テレメンタリー2003 「14枚の素描 〜旭山動物園の夢〜」 12月14日(日)深夜0時50分〜1時20分(※放送日時違い テレビ朝日系列全国ネット)