HTB制作スペシャルドラマ 「そらぷち」

PK通信

2007年9月28日

PK通信 #10 ありがとう!

 
滝川三人衆
滝川三人衆

スペシャルドラマ「そらぷち」は、そらぷちキッズキャンプ、そして地元・滝川のみなさんのご協力がなかったらつくることができませんでした。

撮影が実際のキッズキャンプ直前にもかかわらず、期間中ずっとスタッフ以上に活躍してくれていた滝川三人衆!ナイトシーンで「池のカエルの鳴き声を止めて」なんて無謀なお願いに、蚊に刺されながらも見事に応えてくれましたね。そして、エキストラの子供たち。天候によって撮影シーンが入れ替わって、スタンバイしてくれていたのに出番がなくなったりしても嫌な顔一つせず最後まで頑張ってくれました。夏休みの宿題はちゃんとやったのかな?

 
エキストラの子供たちand more!
エキストラの子供たち
and more!

脚本をつくる時に取材に答えてくれたみなさん。
出演を快く受けてくれたキャストのみなさん。
思いを一つにして頑張ってくれたスタッフのみなさん。
ドラマを紹介してくれたメディアのみなさん。

ひとりひとりのお名前を挙げたいところですが、きりがありません。

そして、放送を楽しみに待ってくれているみなさん。

本当にありがとうございます!

いよいよ、北海道、岩手、新潟、北陸、熊本エリア、あす放送です。
ご期待下さい!

 
2007年9月25日

PK通信 #9 PK通信改めPY通信?

 
幻のパイロット…
幻のパイロット…

HTBスペシャルドラマの撮影現場は毎回“アットホーム”です。そんな雰囲気もあって、スタッフもエキストラとして出演するのが恒例(?)となっています。毎年観てくれている人なら気づくかもしれませんが、2年連続出演しているスタッフもいたりします。そして、なんと!わたくしPKにも出演オファーがきました!しかもパイロット!!

「もしかしてトム・クルーズに似てるから? トップガン観なおしておけば良かった…」
「あっ、レイバンのサングラスも持ってくればよかった…(ホントは持ってない)」

なんて張り切ってグライダーの操縦席に乗り込んだのです。

ところが!

「やっぱり“なし”でいいです」  鈴Oカメラマンの一言。

「ガ〜ン…」  操縦席を離れるときの寂しさと言ったら…。

少しへこんでいると、別のシーンで、またオファーがきました。今度はキャンプのボランティアスタッフです。キャストもエキストラもみんな“かわいい”ニックネームの名札プレートを首からさげています。PKのは?と期待して待っていたのに、美術のO尾氏から渡されたのは「やまもと」。

やまもと?

「これってニックネームじゃないじゃん!」(やまもとさんという名前がかわいくない訳じゃないです)

この瞬間、その場にいたみんなに大笑いされました。
まあ、少し受けたからいいやくらいに思ってたら、またしても鈴Oカメラマン。

「そこアナログ放送だと見切れて映らないですけど、よろしく!」

「ガ〜ン…」 みんなデジタル放送で観て下さい。

ちなみに撮影終了まで、PKはエキストラの女の子たちから「やまもと」って呼ばれてました。

 
2007年9月21日

PK通信 #8 ハッピーバースデー×2

 
ふっくんを囲んで
ふっくんを囲んで

撮影期間も折り返し一歩手前の8月4日。滝川市のみなさんが、我々ドラマチームの激励会を開いてくれました。地元の食材を使ったおいしい料理とあたたかい気持ちに我々スタッフの疲れも一瞬で吹っ飛びました。そして、この日は片山医師役の布川敏和さんの誕生日。森田くん、悠城さん、菊池くん、梶沼さん、柴田くんのヤングチームがここでも大活躍。彼らは即席の合唱隊となって誕生日恒例のあの歌をみんなで歌ったのです。

「♪ハッピバースデー・ディア、ふっくん!」
(みんなこの時、初めてふっくんと呼んでみました!!)

布川さんの家族はとても仲が良いので、本来なら家族で過ごしたい日だったと思いますが、滝川市のみなさん、そらぷちキッズキャンプのみなさん、そして我々ドラマチームみんなが大家族としてお祝いができたのではと思っています。

ちなみに、この日は滝川市の田村弘市長も誕生日。
調子に乗った我々は大きな声でこう歌ったのです。

「♪ハッピバースデー・ディア、ヒロくん!」

田村市長、ゴメンナサイ…。

 
2007年9月18日

PK通信 #7 ライバル出現

 
着ぐるみで奮闘中
着ぐるみで奮闘中

撮影期間中、現場の盛り上げ役となってくれたのが小早川役の藤尾仁志さんです。キャンプに参加する子供たちを出迎えるシーンではイヌの着ぐるみで大奮闘。着ぐるみは最初、藤尾さんだけだったので、みんなの注目を一身に集め大はしゃぎでした。しかし、そこに強力なライバル出現!S崎さんです。彼はレギュラーエキストラとして、いろんな場面で登場するのですが、その動きが実に華麗!それまで藤尾さんに集まっていたみんなの視線はアッという間にS崎さんに集中。闘争心に火がついた藤尾さんは負けじとオーバーアクション。更に華麗な技を連発するS崎さん。2人のアクションバトルはエスカレートしていったのですが、気がつくとかなりハイテンションで息の合ったコンビになっていたのです。藤尾さん、S崎さんは滝川市の職員だったんですよ!

 
2007年9月13日

PK通信 #6 みんなのドラマ

 
たくさんのタイトル題字候補!
たくさんのタイトル題字候補!

このホームページの「そらぷち」というタイトルロゴ、素敵だと思いませんか?実はホームページ担当のO越女史(PKの原稿締め切りに厳しい!)にイメージを伝えて試し書きしてもらった文字なんです。タイトルロゴはプロのデザイナーさんにつくってもらうのが一般的ですが、初期衝動を感じてしまって、わたくしかなり気に入ったのです。なのでポスターや宣伝のロゴは全部あの文字です。ここまで書いていて何ですが、ドラマ本編の冒頭に登場する「そらぷち」のロゴ、実はこのロゴではありません。今年8月末に実施された“そらぷちキッズキャンプ”に参加した子供たちやスタッフ、地元滝川の子供たちに書いてもらった中から選びました。なぜそんなことをしたかというと、そらぷちキッズキャンプに関わるたくさんの人たちの思いもこのドラマに乗せて伝えたいからです。どれも可愛くて素敵で監督と2人で相当悩みましたが、最終的には“たっけー”というそらぷちキッズキャンプに参加した9歳の女の子が書いてくれた文字に決めました。彼女の思いも伝わるといいなあ。

 
SERVICE ACE「MY PACE」の収録されたCD
SERVICE ACE「MY PACE」の収録されたCD

さて、今度はテーマ曲です。札幌在住のSERVICE ACE(サービスエース)というパンクバンドの「MY PACE」にしました。「ドラマのテーマがパンクバンドの曲?」って思いますよね。でも、前向きなハッピーパンクをポリシーに活動している彼らの曲だけに驚くほどマッチしたんです。ドラマの音楽をつくってくれる増本直樹さんも「メロディーがとてもいいので、アレンジにも力が入る!」と張り切ってくれました。増本さんオリジナル楽曲との融合もご期待下さい。
その「MY PACE」、英語詞なので日本語訳を紹介します。

僕はいつも自信がなかった
後悔する事、失敗する事も沢山あった
僕はいつも自分自身を信じることができなかった
「変わることすらできないのか?」「待ち続けるのか?」
僕は自分自身に言い聞かせたんだ
空に偶然出来た虹のように、毎日輝く必要はないんだ
自分のペースで進めばいいさ

今回のドラマはこのように“みんな”でつくること、みんなに伝えることを心掛けています。一つ一つの出会いを大切に、みんなの思いを集結させています。たくさんの人に観てもらって、また新しい出会いが生まれることを楽しみにしています。

*ドラマとは直接関係ないのですが、10-FEETの「OVERCOME」、TOMOVSKYの「ワルクナイ、ヨワクナイ」という曲、病気と闘っている子供たちに是非聞いてほしいです!

 
2007年9月11日

PK通信 #5 ヤングチーム結束!

 
そらぷちヤングチーム
そらぷちヤングチーム

今回のドラマは子供たちが主人公ということで、現場はとても賑やかでした。みんなすぐに仲良くなって、まるで“そらぷちキッズキャンプ”そのもの。特に森田直幸くんのことをアニキのように慕う柴田くん、まるでドラマの中の信雄と徹でした。森田くんのあとをヒョコヒョコとくっついて歩く姿、とても微笑ましかったです。
森田くん、柴田くん、菊池くん、悠城さん、梶沼さんからなるヤングチームが大活躍。まだ名前がなかった“そらぷちキッズキャンプ”のシンボルキャラクターである太陽のマスコットの命名を任されたのです。待ち時間などに一生懸命考え、彼らが出した名前の候補は軽く100を超えていました。最終的には“そらっぷ”と命名!今後、そらぷちキッズキャンプのシンボルとして末長く子供たちに親しまれることを期待しています!

 

その“そらっぷ”、実はいま、HTBにいます。受付のお姉さんのそばにいます。そらぷちキッズキャンプの募金箱もありますので、HTBにお越しの際は、ご協力頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します!

 
2007年9月6日

PK通信 #4 日日是好日

 
“和ろはシャツ”の布川敏和さん
“和ろはシャツ”の布川敏和さん

「日日是好日」という言葉がドラマの中で出てきます。広辞苑によれば、“毎日毎日が平和な良い日であること”。仏教の言葉で、ニチニチコレコウニチ、ヒビコレコウジツなどいくつか読み方がありますが、ドラマの中ではニチニチコレコウジツと読んでいます。実はこの言葉がいろんな出会いを生んでくれたのです。
ドラマの台本づくりをしていたある日、テレビで布川敏和さんの姿を目にしました。彼と奥様の著書「涙のち笑顔」の出版をとりあげた情報番組で、布川さんの娘さんが大病を患っていたことを知りました。すぐに書店に行って買いました。最初は子供と一緒に病気と闘うということがどういうことか知りたくて。明るく元気いっぱいなシブがき隊の“ふっくんが?”という興味本位です。そこには壮絶なのに幸せな素敵な家族の姿がありました。そして、日日是好日という言葉を見つけた時、勝手ながら運命的なものを感じてしまいました。なぜかというと、プロットの段階で既に脚本家の前川さんがポイントにおいていた言葉だったからです。信雄の成長を描く上で、彼を見守る大人たちの存在も重要です。布川さんの経験がきっとこのドラマを深いものにしてくれると考えオファーし、快諾頂いたときはとても嬉しかったです。
さて、布川さんと言えば無類のアロハシャツコレクター。“そらぷちキッズキャンプ”のスタッフにアロハシャツのお医者さん(平O先生、今年もド派手でしたね!)もいるし、衣裳はアロハシャツでいこうと考えていたところに布川さんから提案がありました。「アロハシャツを着物でつくる“和ろはシャツ”はどうかな?」 いろいろ調べてみると、カッコイイではないですか!オシャレじゃないですか!!和ろはシャツをつくっているKonK(こんけい)の石野公一さんもドラマの企画に共感して頂き、かなり無理を聞いてもらいました。石野さん、ありがとうございました!
あとで布川さんから「日日是好日は石野公一さんから教えてもらった」と聞きビックリ!日日是好日。出会いを呼ぶ不思議な言葉です。ドラマの中でこの言葉がどんなふうに登場するか、そして、布川さんの“和ろは”にも注目してみてください。

 
2007年9月3日

PK通信 #3 クランクイン前日

 
長髪のときの柴田稜くん
長髪のときの柴田稜くん

撮影は8月1日にスタートしました。その前日の準備のお話です。
今回、主人公の信雄をアニキのように慕う小学生の草野徹役で出演してもらったのは地元(正確には滝川市のとなりまち)の中学生・柴田稜くんです。彼には撮影前に大仕事が待っていたのです。徹は病気の治療中で薬の作用によって髪の毛が抜けてしまっているという設定です。長髪のままでは演じることができません。柴田くんは生まれて初めての坊主頭にトライしてくれたのです。いや、坊主頭というよりはスキンヘッドです。私も学生時代に坊主頭にしたことはありますが、スキンヘッドの経験はありません…。柴田くんの度胸と、役にかけてくれた思いに感動しました。彼の迫真の演技にも注目してください! 今回は役づくりのためでしたが、病気の治療のために髪の毛が抜けてしまって悲しい思いをしている子供たちがたくさんいます。柴田くんはきっとそんな子供たちの気持ちが少しわかったのではと想像しています。この経験を活かして、他の人の悲しみや辛さを感じることができる優しい大人になってほしいと願っています。

 
2007年8月30日

PK通信 #2 そらぷちをドラマに!

 
横山清七さん
横山清七さん

昨年6月、そらぷちキッズキャンプを創る会の会長・横山清七さんが天国に旅立ちました。とてもショックでした。そらぷちキッズキャンプにとって横山さんはお父さんのような存在でプロジェクトの精神的支柱でした。創る会のスタッフのみなさんや横山さんをYOKOと慕っていた子供たちの悲しみは想像を絶します。人事異動で報道を離れていた私はそらぷちキッズキャンプそのものから遠ざかっていました。横山さんと出会ってその志に触れた人間として何も出来ていないことが情けなかったです。『そらぷちキッズキャンプをモデルにドラマをつくれないだろうか?』その時、漠然と考えたのです。横山さんのご家族、そらぷちキッズキャンプに参加した子供たち、そして、ボランティアスタッフの方々に脚本家・前川洋一さんと一緒に取材をさせて頂きました。横山さんは勿論、そらぷちキッズキャンプに関わる人たちは『ドラマ以上にドラマティックに生きている』と感じました。どういう切り口でストーリーを構築するか悩みましたが、横山さんは『僕はいいから子供たちを主人公にしてよ』と言うような気がしました。

スペシャルドラマ「そらぷち」は実在するプロジェクト“そらぷちキッズキャンプ”がモデルです。そらぷちキッズキャンプに関わる人たちの思いをギューっと凝縮しました。ただ、登場人物や団体はすべて架空、つまりフィクションというスタイルをとることで、そらぷちキッズキャンプのことを知らない人たちが見ても楽しめるドラマに仕上げました。病気や後遺症とたたかっている子供たちの何気ない青春に触れてみてください。たくさんの人たちに観てもらえると嬉しいです!

 
2007年8月27日

PK通信 #1 そらぷちキッズキャンプとの出会い

 
出会いのきっかけとなった一枚
出会いのきっかけとなった一枚

はじめまして!PK通信、本日からスタートします。プロデューサーの私が担当するからPK通信です。何とも芸のないネーミングですがよろしくお願いします。ロケ期間のエピソードなどいろいろ書いていきますのでご期待下さい!

さて、みなさんは“そらぷちキッズキャンプ”のことをご存知ですか?私は2004年(当時は報道記者としてニュースを担当していました)、ある“講演会の取材案内”でその存在を知りました。取材に行って、講師として招かれていた医師の横山清七さん(故人・そらぷちキッズキャンプを創る会会長)と松本守さん(そらぷちキッズキャンプを創る会事務局長)の話を聞いて衝撃を受けました。難病と闘っている子供たちが全国に約20万人もいるということ(知らなかった自分が恥ずかしくなりました)。そして、そんな子供たちのために夢のキャンプ場をつくろうと動き出した人たちがいること…。私が横山さんと出会った時、横山さんは大腸がんと闘っていました。『僕は(子供たちの)ガンを治そうとやってきたが、自分が(ガンに)やられてみるとトータルケアが必要だと気付いた。ガンを治すだけじゃなくクオリティー・オブ・ライフ(QOL)に気がついた』と語っていました。その言葉が意味することを実感したのはプレキャンプに同行取材した時でした。滝川市の丸加高原に到着した時の子供たちの表情と、キャンプを終えて帰る時の表情が明らかに変化しているのです。“子供たちの笑顔”を目の当たりにして、このプロジェクトには大きな意味があると確信したのです。横山さんや松本さんの熱く真摯な思いがたくさんの人たちを動かし始めていて、自分も『みんなに伝えなければならない!』なんて勝手に使命のように考えるようになっていたのです。

 
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