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特捜9 season4 #13【再】

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きょうを書いたろう!

2018年08月01日(水)

100回目の夏、甲子園

いよいよ8月5日(日)から、夏の甲子園が始まります。

100回目の記念大会の今年は、史上最多の全国56校が出場。

北照高校と旭川大学高校の2校が、南北北海道の代表です。

その陰で、多くの選手たちの夏が終わりました。

オホーツクの紋別高校。

11年前の統合によって生まれた新しい学校に、

心強い存在がいます。

浅沼寿紀さん29歳。

かつてファイターズで活躍した、旭川出身の道産子左腕です。

引退後は、ファイターズの球団職員に。

3年前、紋別市に出向し

紋別高校野球部のコーチになりました。

この夏、浅沼さんは、

高校時代から慣れ親しんだスタルヒン球場のスタンドで

熱心にスコアを書きつつ、選手にエールを送っていました。

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部員30人の野球部。

プロで培った技術、考え方のすべてを伝えました。

素晴らしい吸収力で自分のものにした選手たちは

地区予選を勝ち抜き、初めて北北海道大会に進出。

浅沼コーチから学んだこと、大会前に貰ったお守りを携え

ベスト8まで残りました。

「浅沼コーチとの出会いで人生が変わった」

 と話すのは、エースの柴門尚憲投手。

浅沼コーチと同じ、サウスポーです。

中学時代は、全校生徒がわずか14人で

野球部がなく、陸上部に所属していました。

再び高校から野球を始め、偉大な左腕の

マンツーマン指導で、大きな成長を遂げました。

試合後、敗れた紋別高校の控え室。

ラストミーティングで涙を流す選手たち。

浅沼コーチがそっと肩に手を置くと、

「ありがとうございました!」

 と泣きながら抱きついていました。

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「"よくがんばった!"と声をかけてあげたいです。」

 と話した浅沼コーチ。

3年間の努力、大好きな浅沼コーチと過ごした日々は

選手たちの中で、これからも輝き続けることでしょう。

@htb_tarofukuda