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HTB 北海道テレビ放送 会社案内

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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第3日曜午前5:30から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第434回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2011年5月27日(金)
15:00~17:00

審議番組

HTB環境スペシャル第3弾「湿原の獣医さん奮闘記~オオワシ 渡り路の異変~」
2011年3月26日(土)10:45~11:45

画像画像
出席委員
内田和男 委員長(レポート)
新谷朋子 副委員長
中川ファリーン 委員(レポート)
見野彰信 委員(レポート)
小西由稀 委員
千葉光宏 委員
髙橋賢友 委員(レポート)
平島美紀江 委員
伊藤千織 委員
大西昌美 委員
会社側出席者
代表取締役社長 荻谷忠男
専務取締役 樋泉 実
取締役 林 亮一
取締役 青山久夫
CSR推進室長兼ホットラインデスク部長 国本昌秀
報道情報局長 寺内達郎
編成局長 川筋雅文
広報部長 岡 仁子
番組担当プロデューサー 沼田博光
番組審議会事務局長 関川信明
番組審議会事務局 南部由美

【会社報告】

  • 5月23日開催決算取締役会の報告
  • 「生と死の医療」がギャラクシー賞テレビ部門奨励賞を受賞
  • 「HTBキルトウイーク2011」成功裡に終了
  • ホットライン Monthly Report 2011年4月
  • 番組モニター報告 2011月4月

【委員の意見要旨】

◇自然保護をテーマにした番組は数多あるが、総じて力みがあり、引いてしまうものが多い。今回の作品は感情に流されず、論理的で、自然を守る姿や手法が現実的。まさに自然保護に取り組む姿そのものが自然体であったことに好感をもった。

◇齋藤獣医師の豊かな人間性に惹きつけられた。障害に対して孤軍奮闘する姿は、獣医師の枠を超え、環境保護活動家のスケールを思わせた。

◇オオワシの南下ルートに沿って、バードストライク、感電死、轢死、鳥インフルと次々に大きな障害が襲ってくる展開はととても迫力に満ちて素晴らしかった。

◇国井さんと三上さんのナレーションは場面に即し、変化があって良かった。息を飲むほどの美しい映像を控え目な音楽がより引き立てていた。

◇世界中のバードウオッチャーが羨む貴重な自然が身近にあることの素晴らしさ、かけがいのなさ、宗谷海峡を渡ったオオワシの受難がストレートに伝わってきた。それぞれの切り口が明確で、自然と環境をテーマにしたドキュメンタリー作品として成功している。

◇線路脇でオオワシが轢死したエゾ鹿を食べる光景はインパクトが強く、両者の知られざる関係性を学ぶことができた。ほかのエピソードも、大人の知的好奇心が満たされるものだった。

◇2003年からの地道な取材の積み重ねが随所に生かされており、見応えがあった。齋藤獣医師の言葉にメッセージ性があり、自らの行動を適切な言葉で表現し、しなかやに実行する姿は実に魅力的で、見るものを引き付けるパワーを感じた。

◇切り裂かれたオオワシ、車に轢かれてひん死のエゾ鹿などあまりにも残酷な映像にショックを受けた。もう少し見せ方に配慮が欲しかった。

◇番組タイトルの「湿原」「獣医さん」「オオワシ」に派生した内容が盛りだくさん、登場人物も多く、結果として散漫な印象を抱いた。主軸となるテーマと人を絞りこむべきではなかったか。

◇齋藤獣医師の「環境の手当」という発想と行動力に大いに刺激を受けた。なぜこのような思想に至ったのか、次作では同医師の「人となり」にフォーカスした作品を期待したい。

※次回の審議会は、平成23年6月20日(月)です。