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HTB 北海道テレビ放送 会社案内

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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第3日曜午前5:30から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第441回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2012年2月23日(木)
15:00~16:50

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審議番組

HTBノンフィクション「お楽しみは高齢(これ)からだ!」
2011年12月17日(土)10:20~10:50

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出席委員
内田和男 委員長
新谷朋子 副委員長
見野彰信 委員
小西由稀 委員
千葉光宏 委員
髙橋賢友 委員
平島美紀江 委員
伊藤千織 委員
大西昌美 委員
烏日娜 委員
会社側出席者
代表取締役会長 荻谷忠男
代表取締役社長 樋泉 実
取締役 林 亮一
CSR推進室長兼ホットラインデスク部長 国本昌秀
報道情報局長 寺内達郎
編成局長 川筋雅文
広報部長 岡 仁子
番組担当プロデューサー 渡辺 学
番組担当ディレクター 五十嵐いおり
番組審議会事務局長 関川信明
番組審議会事務局 四宮康雅
番組審議会事務局 南部由美

【会社報告】

  • 第63回さっぽろ雪まつり、HTBは東日本大震災の復興を祈願し「会津鶴ヶ城」を制作、国内外から反響大。
  • 初の札幌ドーム開催のTOYOTA BIG AIRは2日間で36000人を集客し盛況裡に終了
  • ホットラインマンスリーレポート2012年1月

【委員の意見要旨】

◇人生の楽しみ方、終え方、生きがいなどについての教科書のような作品。保健師の中澤さんのひとこと「私はいたわらない」が強い印象を残した。自分自身の自己満足でしかない「いたわり」は、時に内在した可能性を潰すおそれがあると思い至った。

◇映画に打ち込む高齢者の輝く笑顔からエネルギーをもらった。原田さんの「発展させるのではなく、穂別の名前、歴史を繋いでほしい」というひとことから切なる思いが伝わってきた。

◇老人とは縁側でお茶を飲む存在という誤ったステレオタイプを見事に粉砕する痛快な作品。登場人物の個性が際立ち、魅力たっぷりに描かれている。

◇番組冒頭の映写機のシーン、前半の明るい映画づくりのエピソード、後半の南相馬の上映会、最後の海外の映画祭を目指すという目標などがメリハリよく描出され、期待感やワクワク感を抱きながら見通すことができた。ただ面白い出来事を紹介するに止まらず、高齢者の活力ある生き方になんらかの示唆をあたえる内容であった。

◇テレビを観ながら自然に笑いが込み上げた。映画作りをお年寄りが心底楽しみ、活き活きと振る舞う様子から元気をもらった。自ら創出し、参加し、からだを動かす姿から高齢者の意地、意思、自尊心が感じられた。

◇高橋さんが拳銃捌きを仏壇の前で練習するシーン、亡くなった東さんが毎日楽しそうだったと語る息子さん、棺桶よりカンヌと笑い飛ばすラストシーンなど実に素晴らしい。

◇社会とつながり、ひとの役に立っていると実感できることが、人間として生きていく上でいかに大切か気づかされた。眠っている高齢者の力を引き出せば、ご本人はもちろん、周囲や地域までも元気にすることがよく理解できた。

◇冒頭の映写機のシーンに文字情報が一切無かったが、人は興味の有無を3秒で判断すると言われているので、タイトルを画面右上に露出させた方がよかったのではないか。

◇製作費の額や調達方法など、情報として簡単な注釈があればもっと理解が深まった。

◇超高齢化に突き進む日本において、多くの示唆に富んだ素晴らしいドキュメンタリー、続編に期待したい。

※次回の審議会は、平成24年3月22日(木)です。