now onair

23:15

家政夫のミタゾノ #4【再】

NEXT

HTB 北海道テレビ放送 会社案内

TOP > HTBについて - 番組審議会だより

番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第3日曜午前5:05から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第455回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2013年6月28日(金)
15:00~16:50

画像
審議番組

「WAO!WAO!北海道」
2013年6月1日(土)06:30~07:00放送分

出席委員
内田和男 委員長
新谷朋子 副委員長(レポート参加)
平島美紀江 委員
大西昌美 委員
真弓明彦 委員
作間豪昭 委員
閔 鎭京 委員
西川祥一 委員
会社側出席者
代表取締役社長 樋泉 実
常務取締役 田中英也
取締役 林 亮一
役員待遇CSR広報室長 国本昌秀
報道情報局長 寺内達郎
編成局長 川筋雅文
CSR広報室部長 岡 仁子
編成局プロデュース部長 多田 健
番組審議会事務局長 四宮康雅

【会社報告】

  • 「3.11を風化させない」ためのHTBの取組み
  • 「恋上!北海道」が6月30日より上海で放送開始
  • 地球環境を考え行動するキャンペーン「TOYAから明日へ」の一環としてライトダウン実施
  • CSR報告書「ユメミル、チカラ応援レポート2013」発行
  • ホットラインマンスリーレポート2013年5月

【委員の意見要旨】

◇芸人が漁に同行し漁師さんしか知らない味をいただこうという漁業応援バラエティ、北海道のテレビ局ならでは企画。松前町のマグロ漁の歴史や、海の王者の息吹が感じられるというナレーション通りの、ダイナミックで楽しめる番組。

◇漁師の高山さんが「釣れると嬉しい」、芸人のアームストロングが「笑ってもらうと嬉しい」・・仕事のやりがいという両者の接点を通じて、お互いが理解しあった瞬間が垣間見え、ほのぼのとした気持ちになった。

◇北海道を応援し、北海道の素晴らしさを道外や海外にも発信という企画趣旨に共感し賛同した。一般的な観光地ではなく、「漁師めし」という独自の切り口も面白い。

◇10時間以上かけてはえ縄をしかけても日によっては一匹も釣れないこと、釣れた魚の鮮度を保つための船上作業など迫力ある映像に興味をそそられた。

◇マグロ漁師の高山さんについて、経験や勘だけに頼らず、データを集積し綿密に分析した後に出漁する様子、準備を万端に整えても全く獲れない時があること、高山さんの粘りと根性などが生き生きと描かれていた。なかなか目にする機会のないマグロの心臓について、その構造をイラスト付きで説明し、人に例えて比較する場面が、とてもわかりやすかった。

◇「漁師の人たちはきっと新鮮で美味しいものを食べている」「何を食べているのだろう」などの都会の視聴者の思いをうまくくみ取った漁業応援バラエティ。

◇「ノールックイカ投げ」などと面白くネーミングしながら、その意味を的確に説明、ただ当てずっぽうではえ縄を流しているわけではなく、日々のデータに基づいてマグロ漁がおこなわれている様子など、情報番組的な要素も含み、好奇心をくすぐられた。

◇アームストロングの起用は成功している。総じてテンポよく、番組のテイストに合っていた。滑川先生の登場は、昔からHTBに親しんでいる者として「HTBのお約束」と、愉しく受け止めた。

◇シンプルに、マグロ漁師のめしである、マグロの心臓を食すことに特化した構成はインパクトがあり、漁師めしとは何か・・を視聴者に鮮明に知らしめた。漁師の仕事=荒くれ男の力仕事というイメージが先行していたが、GPSを駆使したIT漁師の姿に正直驚かされた。

◇一つのコンテンツを、多様なニーズに合わせて再構成する可能性を示す意欲的な番組。HTBの道外、海外戦略にも適っている。

◇早いテンポで切り替わる船上の映像は、画面を追うことに必死になり、高山さんの気持ちに寄り添い共感する間を与えなかった。

◇最後のシーンで映し出されるお店と漁師めしの関係がわからなかった。

◇全編を通して、船上でも漁師の自宅でも、出演者がメインの食材「マグロの心臓」を口にして、不味いという感想しか述べないのはなぜか。番組の企画意図と合致していないと思う。

◇マグロ漁師がマグロの命である「心臓」を食べることには特別の意味がある。漁師にとっての「心臓」を深く描きこんで、漁師の情熱、誇りにふれ、「漁師としての生き方や魅力」に迫れたのではないだろうか。

◇漁業応援バラエティとして見たが、日本珍食発見的な色合いが強く、応援の狙いを背負えていたか疑問。

◇今後とも道内各地域に潜んでいる「北海道のチカラ」を精力的に発掘し、北海道に元気を与え、さまざまな番組を通して道内外に発信されるよう、大いに期待したい。

※次回の審議会は、2013年7月25日(木)です。