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番組審議会だより
北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,2ヶ月に一度第4日曜午前5:35から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
第500回北海道テレビ放送番組審議会概要
日時
2018年1月25日(木)
15:00~17:00
審議テーマ
イチオシ!スペシャル「女子高生野球部の挑戦~1年生チーム 笑顔と涙の成長期~」
出席委員
平本健太 | 委員長 |
斎藤 歩 | 副委員長 |
喜多洋子 | 委員 |
鳥居マグロンヌ | 委員 |
深江園子 | 委員 |
稲井良介 | 委員 |
高橋多華夫 | 委員 |
佐賀のり子 | 委員 |
嶋田知紗 | 委員 |
佐藤 敦 | 委員(新任) |
会社側出席者
代表取締役社長 | 樋泉 実 |
常務取締役 | 國本昌秀 |
取締役 | 森山二朗 |
役員待遇コンテンツ事業室長 | 川筋雅文 |
報道情報局長 | 大羅富士夫 |
CSR広報室長 | 岡 仁子 |
編成局編成部長 | 佐藤浩章 |
番組担当プロデューサー | 橋本秀利 |
番組担当ディレクター | 武井秀雄 |
番組審議会事務局長 | 斎藤 龍 |
【会社報告】
- 佐藤 敦氏に委員委嘱
- HTB・朝日ジルベスターコンサートは盛況裡に終了
- 2017年全日視聴率報告
- 第69回さっぽろ雪まつりの大雪像は「奈良・薬師寺 大講堂」を制作
- 北海道150年キックオフイベントを2月5日生中継
【審議番組についての委員意見要旨】
《評価点》
●月曜日19時という時間帯にこの番組を放送したことを高く評価したい。作り手が自信を持って見てほしいと考える番組は、多くの視聴者が見られる時間帯にこそ放送すべきだ。
●ふだん見るようなスポーツ選手のドキュメンタリーとは一味違う。技術的な面ではない部分だけにフォーカスが当たることでごく普通の女の子たちの挑戦であることが伝わってきて、新鮮。
●取材する側が時間をかけて選手たちと関係を築いたことがうかがえ、好感を持った。あの年ごろの子どもたちだけが持っているエネルギーが画面からあふれ出してくるようだ。
●野球部の女子高校生たちが楽しそうなのが心に残った。爽やかで素朴な彼女たちが日々頑張っている姿を見ているだけで胸がいっぱいになった。
●彼女たちの成長が見ることができ、元気の出る番組に仕上がっていた。応援したい気持ちが湧いてきた。
●一人の野球女子である金桃花さんを中心に番組が展開していくところは、とてもわかりやすい構成だった。
●どんな思いでここに来たのかというインタビューに答える表情とコメントがよい。全国、全道から野球をするために女子高校生が集まったということがよく理解できた。
●キャプテン金選手の悩みと成長、チームメートとの交流と友情、そして、彼女のけがをきっかけにしてチームの一体感や集中力が高まるくだりなど、青春スポーツドキュメンタリーとして完成度が高い。
●オーストラリアの学生たちとの異文化交流の場面は、言葉が通じなくてもわかり合っている姿が感動的。
●雪の中でのシーンは、北海道の野球チームを取り上げるなら不可欠だった。
●いい意味でスポ根感がなく、明るさの中に確かに苦悩はあるが、深刻なものではないため、番組もかなりポップなものに仕上がっていた。
●石井監督に好感を持った。淡々と冷静であり、まだ底力がない、楽しさだけでは勝てないということを生徒が体験として実感した一番響くときに話している姿がすばらしい。
●日本女子プロ野球リーグ、高校女子硬式野球などのグラフと数字のファクトがあることは、説得力となって必要な要素だと思う。
●ナレーションがとても聞きやすく、内容とマッチしていた。
《改善点・要望点》
◆このチームを応援したいという思いが先走り、予定調和的な素材の拾い方になっていなかったか、さまざまな盛り上げファクターを付加して、根本が見えなくなってはいないか。
◆野球部の成り立ち、監督やコーチについての情報がもっと欲しかった。
◆男子の新設野球部ならどう扱っただろうと考えると、技術面や指導法に一切触れず、女子が硬式野球をするだけでニュースなのは確かだが、もう少し生々しさが欲しかった。
◆「女子が泥だらけになって~」というようコメントについては、どんな意図を持ってあのような発言をするのか、そして、どうしてわざわざあの発言を使ったのか、とても疑問に感じた。
◆ナレーターの山本彩さんは、フレッシュな感じは伝わってくるが、説明的なナレーションが多く、聞きづらさにつながった。
◆全国大会の部分では、どのような経緯で出場できたのかを知りたかった。
《提言》
☆地元のこのような話題をこれからもたくさん取り上げていただきたい。
☆野球をやるにはいい環境と思えない北海道での頑張りを、来年や再来年に1年生が3年生になって、学年がそろった野球部としての姿を絶対に見たい。継続取材をお願いしたい。
☆ジェンダーを意識して制作していただきたい。
※次回の放送番組審議会は2月22(木)開催予定です。