


大原まゆさん、25歳。札幌市在住。彼女は21歳の若さで乳がんと診断されました。20歳前後の乳がん患者は統計上、0%。しかし彼女は、私たちの身近に確かに存在し、そして今を生きています。
大原さんは自らの体験を綴った本「おっぱいの詩」を出版、映画化され、「Mayu-ココロの星-」として公開されています 。力強く生きるひとりの若い女性の姿が、世の中に広がり始めています。
“健康は誰にとっても当たり前にあるものではない”
彼女は治療の過酷さや悲壮感を表に出す人ではありません。
“世の中を変えたい”と肩肘を張るわけでもありません。
「人との繋がりや縁に導かれながらここまで来た、そういう姿を知ってもらえるだけでいい」と語ります。
「私は死にかけているわけでも、寝たきりなわけでもなく、壮絶な治療をしているわけでも、体の自由がきかないわけでもない…精神的な波にふりまわされることがあっても前向きにがんばる!」彼女のその前向きな姿勢は、周りの人たちから受けたたくさんの言葉に支えられています。そして彼女自身が今、その言葉を人々にバトンタッチし続けているのです。
『いいことはしっかり心に刻み込み、悪いことには慣れるしかない!!』
たくさんの素敵な人たちに囲まれた大原さんに密着し、病と向き合いながらも強く、そして明るく生きる姿を伝えます。
乳房の中にある乳腺、血管、神経のうち、乳汁を分泌する乳腺に発生する悪性の腫瘍のことです。日本では20〜25人に1人が乳がんに罹るといわれており、発症率は年々増加の傾向にあります。増加の原因として食生活の欧米化やライフスタイルの変化が挙げられていますが定かではありません。 年齢別に見ると30代後半から急激に増え初め、40代後半から50代前半でピークとなります。25歳以下での発症はきわめてまれです。 しかし、ごく早期に発見することで9割以上が治癒可能という特徴も持っています。
乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える乳がん啓発活動のシンボルマークです。8人に1人が発症すると言われているアメリカから広がりました。乳がんで娘を亡くした女性が孫に対して「同じ苦しみを繰り返さないように」とピンクのリボンを贈ったのが始まりです 。アメリカではこの運動で市民の関心が高まり検診者数が増加、乳がんによる死亡率も減少しました。 日本でも近年ピンクリボン運動が活発化してきています。ピンクリボン月間である10月には東京タワーやレインボーブリッジがライトアップされるなど市民の認知度も上がってきました。