函館市 生活保護受給者の個人情報含む記録簿を紛失
2021/04/01(木) 20:07 掲載

函館市が生活保護受給者の個人情報が含まれた記録簿1世帯分を紛失し、1年間近くにわたり本人への謝罪や報告をせず放置していたことが分かりました。
紛失したのは函館市保健福祉部亀田福祉課が管理していた生活保護受給者の個人情報が書かれた生活保護記録簿1世帯分です。
函館市によりますと去年2月に担当者が保管場所にないことに気が付き、当時の課長らに報告しましたが見つからず、人事異動の際に新しい課長らにはこの件が引き継がれていませんでした。
その後1年近くたった今年2月になって市民から歩道上で書類を拾ったと連絡があり調べたところ、紛失した記録簿の一部であることが分かったということです。
見つかったのは世帯などの内容が書かれた書類と訪問記録などで、残りの書類はまだ見つかっていません。
生活保護記録簿には多くの個人情報が含まれていて、保管場所には施錠が必要ということになっていましたが、当時記録簿を保管していたロッカーはカギがかけられない状況でした。
加えて定期的な確認や持ち出しをする際の管理職の承認手続きも十分に行われていなかったということです。
函館市は不備の合った部分を改善した上で「生活保護受給者に多大なご迷惑とご心配をお掛けしたことを深くお詫びします。
個人情報の取り扱いについては職員の指導を徹底して参ります。
」とコメントしています。