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北海道士別市 酪農地帯にポツンと“ド派手”な雑貨店 親譲りの趣味が生んだ二刀流店主の「遊び場」

 士別市の酪農地帯にポツンと一軒のド派手な店があります。独特の雰囲気をかもしだすこのお店をつくった男性の思いを取材しました。

 人口およそ1万7000人、道北の士別市。中心部から車で10分ほど走ると、酪農地帯が広がっています。夜は街頭もなく真っ暗なこの場所に、ぽつんと光り輝く建物があります。

 店内に所狭しと並べられているのは、アメリカンテイストの雑貨やおもちゃの数々。棚には収まりきらず…天井からぶら下がっているものも。店の奥には昔懐かしいアーケードゲームもあります。

 雑貨店「RODEO」。笑顔で迎えてくれた男性は店主の小泉誠さん47歳です。妻の寛子さんと2人で店を経営しています。

 小泉誠さん「元々自分が、雑貨が大好きで集めて、ただ部屋に集めて飾っていても面白くなくなっちゃった。それならいっそのことお店にして、そうすればみんなに広く自慢できるかなと。趣味の極みです」

 仕入れているのは全て小泉さんの好きなもの。何かに使えるわけではないけれど、眺めているだけで楽しくなれる。小泉さんはそんなところに雑貨の魅力を感じていると話します。

 (Q売れたら嬉しい?)
 小泉誠さんと妻の寛子さん「うーーーーーん、嬉しいけど思い入れの強いものは売れると寂しい気持ちのほうが大きくなっちゃいますよね」

 実はこのお店、週に3日間、夜7時から9時までの2時間しか営業していません。小泉さんには店主のほかに、もう1つの顔があります。

 小泉さんは父親から牧場を受け継いだ、酪農家の5代目です。

 小泉誠さん「やっぱりコロナになってから牛乳も売れない…学校給食も止まったりもして、ちょっと厳しい時代が続いて…。でも最近ちょっと戻ってきた感じはあります」

 名寄市内の農業高校を卒業してから30代半ばまでは、会社勤めや父親の牧場を手伝うなどしていた小泉さん。35歳の時に転機を迎えました。

 小泉誠さん「親父となかなかそりが合わずに色々とありまして。それなら家族で一緒に住めて一緒になにかやって食べていける別の道ということで始めたんだよね」

 「自分の好きなことを家族と一緒にチャレンジしたい」そんな思いから一念発起。士別市中心部の国道沿いに一軒家を借り、雑貨が買えてゲームで遊べる店をオープンしました。当時の店ではホットサンドなどの軽食も販売。3年間、士別の「遊び場」として若い世代を中心に親しまれました。

 小泉誠さん「そのお店をやめてこの牧場を継ぐってことで、後継者ということで戻ってくる形に。別に牧場が嫌だったわけではないので、親父との関係、確執がなくなったというか」

 店を経営するようになってからも「酪農も続けたい」という思いがあったという小泉さん。40歳の時に父親が引退するタイミングで牧場を譲り受けました。現在、130頭の牛を飼育していて、毎日朝4時からと夕方3時からおよそ2時間ずつ、牛舎の掃除や搾乳作業を行っています。

 小泉誠さん「自由ですよね、会社勤めと違って自分で(決められる)。もちろん大変ですけどね」

 そして牧場経営に慣れてきた2021年。45歳の時です。

 「大好きなあの空間をもう一度作りたい」そう感じた小泉さんは自宅前のカーポートを改修して、現在の店をオープンさせました。

 小泉誠さん「楽しいこと嬉しいこと幸せだなっていうこと、もっと良くなりたい、もっと良くしたい、もっと楽になりたい、もっと楽しみたい、もっと笑って生きたいなっていうだけですね」

 小泉さんがアメリカンテイストの雑貨にハマったきっかけをくれたのは、中学時代の友人だったそうです。

 小泉誠さん「中学、高校でどっぷりって感じですね。そこから集めだしたり音楽一生懸命聴いたり」

 大人になるにつれて集めた量は増えていき、いまは玄関から家の中までいっぱいです。中でも選りすぐりの雑貨を並べた店内には、リビングの窓から移動することができるようになっています。

 小泉寛子さん「わたしは全然この世界知らなくて。すべて教えてもらったって感じですね。そして好きになった」
 
 小泉誠さん「強制ですね、強制です。押しつけですね。笑」

 小泉さんには高校生の娘と中学生の息子がいます。休みの日には4人で同じ格好をして出かけるほどの仲の良さ。この連帯感を大切にしていると言います。

 (Qすごく仲良しですよね)
 小泉誠さん「仲良くなるように努めているんです。まじめな話、そういうのって難しいですよ。仲良くありたいじゃないですか」

 小泉さんはいま、両親と2世帯住宅で一緒に暮らしています。

 (Q息子さんが戻ってきたときは嬉しかったとか安心感とか?)
隆さんの父親・隆さん「そりゃあるわ。」

 母のきぬえさん「どうしようかな(牧場を)やめようかなって思っていたから」

 (Q家の中も雑貨でいっぱいだが?)
 「これはこれでいいのかなって。よく言われるんですけど、それをどうのこうのって言ったら絶対一緒にはいられないし、うちはうちで向こうの部屋いっぱいです、この人の趣味で」

 実は、父親の隆さんも大の雑貨好き。部屋にはラジコンヘリや鉄道模型、骨董品など様々なコレクションが。特に集めたものをピカピカに磨くのが大好きなんだそうです。

 父・隆さん「こういうのを、リサイクルショップで1000円くらいで買ってさ、ピカピカに磨いたら1500円はするかなって」

 客「よそに行っても置いてないじゃんこういうの。だから大好き」

 小泉誠さん「意外と誰でも楽しめるかなっていうのはある。ただこれ便利じゃん、すごいよねっていう感じではない。なにこれおもろ!なにこれうける!でもいらんけど…みたいな。笑 見て楽しんでいただければ」

 小泉さんが夢を叶えたこの場所は地域の人たちの「遊び場」です。

 小泉誠さん「来て見てもらいたい。それが目的というか、色んな人に広く見てもらって、分かりやすく言ったら自慢したい。俺のコレクションすごいだろ。すごいだろ俺の店ってー」

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