衆院選27日投開票へ 「政治とカネ」の問題が大きな争点に 北海道内の各選挙区もあわただしさ増す
2024年10月 1日 16:31 掲載
今月27日投開票の衆院選に向けては「政治とカネ」の問題が大きな争点となります。
裏金問題が取りざたされた道内議員の選挙区も動きがあわただしくなってきています。
額賀・衆院議長:
「石破茂君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」。
1日、衆参両院で内閣総理大臣に指名された自民党の石破茂総裁。まず大仕事となるのは。
石破茂自民党総裁(30日):
「10月27日に解散総選挙を行うと考えております」。
まだ、解散権を持つ総理大臣になる前に表明した、解散総選挙。異例のスピード解散の背景にあるのが「政治とカネの問題」。一刻も早く国民からの審判を仰ぐ考えです。
この問題について、有権者は・・・。
有権者:
「そういうところをしっかり改善していって、私たちにもわかるように指導していってほしい」。
有権者:
「明らかになっていないこととかが全く見えていない状況で、石破さんになってもあまり変わらないかなという感じが正直」。
(幸福に老いると書いてフクロウですからね)
和田義明衆院議員:
「選挙事務所にも持ってきてほしいな」。
28日の江別市内。地元の病院のイベントに参加したのは、北海道5区選出の和田義明衆議院議員です。
和田義明衆院議員:
「政治不信を招いてしまいました。そしてお怒りを買ってしまいました。このような結果となりましたことを改めて皆様に心からお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」。
和田議員は、派閥のパーティーを巡る裏金問題で、およそ990万円の不記載が発覚しました。
5月には自身のセミナーで支援者に謝罪。支援者を回って釈明を続けてきましたが、これまでに記者会見を開いて説明はしていません。
次の総選挙が「みそぎの選挙」となります。
和田義明衆院議員:
「あとは選挙での審判ということになりますので、自分としてできることはやり尽くすと。とことん完全燃焼するというつもりでやっております」。
池田真紀元衆院議員:
「裏金の問題はあるまじき話で、全くあり得ない。このままの逃げ切りは許すわけにはいかない」。
猛批判するのは立憲民主党の池田真紀元衆院議員。和田議員とは4回目の対決となります。
立憲民主党・野田佳彦代表:
「党内処分が甘いのだったらならば、来たる解散総選挙で、有権者が厳しい処分を下すべきだと私は思います」。
5月には池田元議員のもとに現在党代表の野田佳彦元総理も応援にかけつけ、自民党を猛批判しました。
池田真紀元衆院議員:
「私自身は、小さな声を拾って、まっとうな政治をここでもう一度チャレンジをしていきたいという思いで、今回の選挙に挑むということでございます」。
他にも、政治とカネの問題に揺れる選挙区が。胆振と日高の北海道9区です。
堀井学元衆院議員:
「政治家として、一人の男として、人間として、けじめをつけたいという思いでありました」。
裏金問題の末、不出馬に追い込まれた北海道9区の堀井学元衆議院議員。
堀井元議員は、その後、東京地検の強制捜査などを受けて議員辞職。公職選挙法違反などの罪で略式命令を受けました。
自民党は堀井元議員の後任を決めるために公募を実施。29日、広島県出身の会社経営、松下英樹氏に内定しましたが、総選挙までは1か月もありません。
千葉英也道議会議員:
「本人の事務所をどこに置くかというのもありますし、地域周りもしないといけないですし、やらなければならないことはたくさんあります」。
一方、北海道9区から立候補を予定している立憲民主党の山岡達丸衆議院議員。
山岡議員は前回の総選挙で堀井議員を制して選挙区で勝利。この夏も地元周りを続け、支持の拡大を図ってきました。
山岡達丸衆院議員:
「選挙の構図というのは、公示日にならないとわかりませんし、どういう状況であっても私自身の活動が皆様に認めていただけるかどうかだと思っています」。
北海道9区にはこのほか、共産党の新人、立野広志さんも出馬を予定しています。
石破総裁は解散総選挙で「政治とカネの問題」に決着をつけることができるのでしょうか。
北海道大学大学院 佐々田博教教授:
「石破氏に関して言うと、党内の基盤というのは弱いので、(政治資金の問題など)それほど大きな反発が起きるような問題に対して、抜本的に改革を進めていけるかは、やや疑問に感じています」。
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