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注文を間違える喫茶店 北海道のとある市役所に期間限定の喫茶店がオープン どんな喫茶店なんでしょうか?

北海道の石狩市役所に期間限定の喫茶店がオープンしました。この店で働く人のほとんどが認知症の高齢者。一体どんなお店なのでしょうか。

「あっちにお客さんくるかしら?」「来るしょ」

石狩市役所の食堂に期間限定でオープンする「喫茶店流れ星」。
開店まであと30分です。
地域密着型通所介護 サンサンイシカラ 岡地雄亮さん)
「スタッフと一緒にコーヒーとカップのケーキをお渡しいただきたいと思います。話しかけていただいて、いろんな話かできたらと思います」

「いらっしゃいませ~」
オープンと同時にお客さんがやってきました。

客)
「どれがオススメですか?」

店員(87)
「好きなの言ってください」

少々話がかみ合っていませんが、みなさん笑顔です。なぜならここは注文を間違える喫茶店。店員はデイサービスの利用者で5人のうち、4人が認知症の高齢者です。

石狩市 認知症地域支援推進員 木元国友さん)
「認知症の進行を遅らせるためには、社会とのつながりも大事にといわれている」。

認知症の人たちに地域と関わる機会を作ってもらおうと、石狩市が交付金を出し市内の介護事業所が開いたこの期間限定カフェ。メニューは3種類のコーヒーが選べるコーヒーとスイーツのセットです。

店員(84)
「2名来ました!」

オープンするのは1時間だけですが、店内は満席に。

客)
「さっきね、呼び込みにきていただいて、来ちゃいました」

客)
「社会参加できる場所ってなかなか減ってくるが、こういう企画があったら自信もつくようですし」。

4人組のこちらのグループ。コーヒーを2種類ずつ頼んだようですが・・・・

客)
「これは?」

店員(83歳)
「・・・・」

スタッフ)
「(サンサンブレンド)」

店員(83歳)
「サンサン。ごめんなさい。思い出した思い出した」。

店員(84歳)
「やったら大したことないんだけど、やるまでが緊張して」

店員(87歳)
「みんな優しい。こっちが緊張して、優しい」。

石狩市 認知症地域支援推進員 木元国友さん)
「認知症になると何もできないというイメージがあるが、認知症はちょっとしたサポートがあれば配膳もできるし、集金もできるし声かけもできるし、そこを見てもらって正しい理解につながるように開催しています」。

働いた分のお金は手渡しされます。

「すごい優しい接客で感謝の気持ちです。ありがとうございます」。

注文を間違える喫茶店、流れ星。今後も来月14日、25日、12月9日の3回、午後2時半から1時間限定でオープンします。


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