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岩見沢で見つけた!マラカスの達人 マラカスを鳴らしながら街を歩く男性 その理由は?

マラカスという楽器ご存じですか?岩見沢市にこのマラカスを鳴らしながらまちを歩く「マラカスの達人」がいるという噂を聞きつけ、取材班がその正体に迫りました。

マラカスとは・・・ウリ科のマラカの実を乾燥させて中身をくり抜き、ビーズ玉などを入れたもの。
ラテン音楽で用いられる打楽器です。

マラカス
マラカス

このマラカスを振りながら歩いている男性「マラカスの達人」がいるということで・・

大原麻潤(まひろ)記者「岩見沢市にやってきました。マラカスを振りながら街中を歩く人がいるということで、さっそく探していきたいと思います」

「HTBなんですけど、今岩見沢市の街中をマラカスを振りながら歩く方がいるというのを聞いて探しているんですけど、聞いたことや見たことないですか?」

岩見沢市民「今初耳です」「見たことない」

なかなか情報がつかめない中…

岩見沢市民「知ってます」
大原記者「どんな感じでした?」
岩見沢市民「目を合わせたらいけない感じだったんですが、本当にマラカスをずっと振りながらすれ違いました」

岩見沢市民「ここの通りで夜に歩いていました。もうカシャカシャ音が鳴っていたので、おおって見ちゃいましたね」

目撃情報はあるものの、見つけることはできず。

有力な情報を求め取材班がやってきたのは…

岩見沢を中心に地元の情報を発信する出版社「南空企画(なんそらきかく)」。

新聞「週刊みなみ空知」の中になんと!

大原記者「記事の中にはマラカスをもって映っている写真があります。佐々木さんという方のようです」

週刊みなみ空知・末永直樹編集長「とある取材先に行って、末永さんってマラカスをもって歩いているおじさんがいるのを知っています?と言われて、いや知らないですって、それがきっかけで」

大原記者「マラカスを振って歩いているのを見たとき、どう思いました?」

週刊みなみ空知・末永直樹編集長「いや~、ちょっと衝撃でしたね」

さらに、記事には「マラカスの達人」こと佐々木さんが、市内にある「タメニ」という福祉サービス業者で働いているという情報も。

後日…連絡を取ってもらい、ついに「マラカスの達人」に会う日がやってきました。

「マラカスの達人」こと佐々木邦博さん
「マラカスの達人」こと佐々木邦博さん

大原記者「マラカス鳴らしてる人どこに・・・あれっ!なんかシャカシャカ音が聞こえて・・・あそこにそれっぽい人いますね。すみません、佐々木さんですか?」

佐々木さん「そうです」
大原記者「きょうもマラカスを振って歩いているんですね」

手にマラカスを持ち、シャカシャカと音を鳴らして街中を練り歩く男性。

そう、彼こそが、我々が探していた「マラカスの達人」こと佐々木邦博さん(44)です。

大原記者「毎日こうやって振りながら歩いてるんですか?」
佐々木さん「歩きますね」
大原記者「人の目とか気にならないんですか?」
佐々木さん「はじめはなりましたね」
大原記者「今は全然?」
佐々木さん「今は全然です」

マラカスの種類も相当多いということで
大原記者「いろんな種類あるんですね」「なんですかそれ?」
佐々木さん「光るマラカスです」
大原記者「全部で何個あるんですか?」
佐々木さん「ちゃんと数えたことない」

愛用のマラカスがずらり
愛用のマラカスがずらり

大原記者「数えますか。1、2、3、4…23、24、25。25組ありました。一番お気に入りのものは?」
佐々木さん「全部好きなんですけど…これです。(音に)キレがある」

マラカスウォークを始めて2年半。きっかけは何だったのでしょうか。

佐々木さん「お寺の修行の反動でメンタルがやられてしまって、入院していたんですよね、それで退院してから外を歩き始めて、マラカスがあった方がいいなと思って」

20代の頃、仏教の道を目指し京都のお寺で3年半ほど修行をしていた佐々木さん。
しかし、修業に耐えきれず挫折。心を病み、12年間もの長い入院生活を送っていました。

佐々木さん「病んでる時は引きこもっていました」
大原記者「マラカスを始めて心境に変化あった?」
佐々木さん「めちゃくちゃありました。悟りが深まるというか、自分の考えが深まって、すごくプラスだと思った」

引きこもっていた自分を鼓舞するために始めた「マラカスウォーク」。
すると劇的変化が自分に!今では、街ゆく人から反応をもらうことが増えました。

佐々木さん「車を横に止めて窓を開けて頑張ってね応援してますとか。誰もやってないことをやってる人応援しますと握手求められたり。人に勇気を与えられたら、そんなうれしいことない」

10月には岩見沢市の飲食店などが企画した音楽イベント「虹フェス」にマラカスでライブに出演しました。

佐々木さんに出演を依頼したという主催者の戸川さん。

虹フェス主催者・戸川正博さん「(自分で経営するバーで)マラカスの佐々木君が演奏しているのを聞いて、なんかいい感じだったので虹フェスでない?ということでライブ出てもらうことになった。すごく反応もよく、リズムが正確で演奏者に良く合わせてくれる感じだったので、すごく感じよく演奏してくださいました。楽しいことなので続けてほしいと思います」

マラカスに出会って世界が変わった佐々木さん
これからの目標を聞いてみました。

佐々木さん「マラカスウォークいろんな人にやってもらいたい。絶対に救われる人がいると思う。マラカスウォークじゃなくても、僕の姿を見て頑張ろうと生きる希望がわいてくれたらすごくうれしいです」
大原記者「じゃあずっとこの先も?」
佐々木さん「やり続けますよ!」

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