すすきのホテル頭部切断事件 父親の裁判で検察側「実行役の娘が男性の首を2秒間で9回刺した」と指摘
2025年 1月15日 16:03 掲載
札幌・すすきののホテルで頭部の無い男性の遺体が見つかった事件の裁判で、検察側は起訴された親子3人の内、実行役の娘が男性の首を2秒間で9回刺したと指摘しました。
殺人ほう助や死体遺棄ほう助などの罪に問われているのは田村修被告です。起訴状などによりますと田村被告はおととし7月、札幌すすきののホテルの一室で当時62歳の男性が頭部の無い状態で見つかった事件で、殺人などの罪で起訴されている娘の瑠奈被告にのこぎりやスーツケースを買って提供したほか、現場まで送迎したなどの罪に問われています。
札幌地裁で15日、修被告の2回目の裁判員裁判が開かれ、検察側の証拠調べが行われました。その中で検察側は、瑠奈被告が男性を殺害する最中に浴室の壁にカメラを設置し動画撮影していたと指摘。
映像には「瑠奈被告がナイフで男性の首を2秒間で9回突き刺した」と明らかにしました。
映像は1時間22分撮影されていて瑠奈被告が男性を殺害後、浴室をカビハイターで掃除する様子やインスタントカメラで自撮りする様子も映っていたということです。映像の内容は裁判員らに配慮し口頭で説明されました。
修被告は14日の初公判で「違う点がいくつかあります」と起訴内容を否認し無罪を主張しています。