now onair

27:55

テレビショッピング

NEXT

ノースサファリ閉園で500頭の動物の運命は?「動物に配慮を」札幌市が要請へ 受け入れ困難との声も

札幌市南区の民間動物園ノースサファリサッポロ。市街化調整区域に許可なく飼育施設などを建築し、市から度重なる行政指導を受けながら20年間営業を続けてきました。しかし10日、9月末までの閉園をホームページで突然発表しました。この対応に、札幌市の担当者は。

札幌市開発指導課 坪田修一課長:
「事前の連絡もなく(突然の)発表で大変驚いている。まずは動物の取り扱いをきちんと整理し、建物の除却についても動物に配慮した形で進めてくださいと話をしていく。動物の健康や福祉的なものについては十分気を付けていただく」。

ノースサファリサッポロで飼育されている動物は、ライオンやベンガルトラ、ゴマフアザラシなど150種類・500頭以上にのぼります。

ノースサファリサッポロHP
「動物達の移動と撤去まで責任をもって実行して参る所存です」

10日の閉園発表の中で、このようにコメントしたノースサファリサッポロ。しかし札幌市円山動物園の参与を努める小菅正夫さんは、動物の受け入れには高いハードルがあると話します。

札幌市円山動物園 小菅正夫参与:
「都道府県が許可を出さないと飼えない、例えばライオンとかトラといった『特定動物』がいたと言っていた。特定動物を飼育できる場所は、ぽっと建てた(施設で)いいかというと、そうではない。普通の動物園だったら突然『ちょっと預かってくれないか』と言われても『いいですよ』とはならない。円山動物園のことを考えると(受け入れは)不可能」

小菅さんは、ノースサファリサッポロの動物が血統登録されているかどうかわからないということも、他の動物園が受け入れに手を上げにくいポイントだと話します。

受け入れ先が見つからない場合はどうなるのか。2004年に閉園した、札幌市南区の旧定山渓熊牧場。譲渡先が見つからなかったクマたちは誰も客が訪れない中でひっそりと飼育され、20年が経過したいまも2頭が暮らしています。

譲渡先が見つからないという事態を繰り返さないために。小菅さんは動物たちの新たな居場所を一刻も早く見つける必要があると話します。

札幌市円山動物園 小菅正夫参与:
「とにかく今飼ってる動物を天寿を全うするために最善の方法を探るべき。一刻も早く動物たちの安住の地を見つけてそこへ預かってもらうか、法律に合致した違う施設を彼らが作り迎え入れるために少しの期間預かってもらうとかしなければ。動物に対する責任もありますからね」

札幌市はノースサファリサッポロに対し、今月末までにすべての動物について、今後の受け入れ先や移動先のスケジュールを提出するよう求めています。

合わせて読みたい

HTB天気予報士
イチオシ!動画ポスト
HTB天気予報士
奇跡の子
テレメンタリー2024 知床沖観光船事故 2年後の影響 全国アンケート調査
NEWS onチャンネル
HTB NEWS LINE公式アカウント
みんなで防災!HTBポータルサイト

その他のニュース

一覧の続きを表示
htb