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「息子の苦痛とくやしさを忘れないようにしている毎日」知床沖観光船事故、乗客家族が桂田社長に涙の訴え

依田アナウンサー)
札幌地裁前には須藤真之介記者がいます。法廷内での乗客の家族と桂田社長の様子はどうでしたでしょうか。

須藤真之介記者)
裁判は札幌地裁の8階の法廷で行われ、午後4時過ぎに終了しました。
被告の桂田社長は午後1時半に弁護士に連れ添われ法廷に入ってきました。桂田社長はスーツ姿で紺色のネクタイをつけ、落ち着いていた様子で弁護団や家族に向かって一礼して着席しました。乗客の家族が意見を述べている最中、うなずきながら聞いているときもありました。しかし、目をつぶった状態の時間が長かった印象があり、時折、隣に座っている弁護士が背中を叩き桂田社長は少し下を向きうなずいていて寝ているようにも見えました。

依田アナウンサー)
桂田社長を前にご家族などの様子はいかがでしたか?

須藤真之介記者)
裁判で8人の乗客家族が意見を述べました。観光船が沈んでいくなか、乗客から電話を受けた家族の言葉も述べられました。「海水が足までつかっている」「陸まで1キロ先」、最後に電話で「じゃあ切るね」と言っていたといいます。

依田アナウンサー)
読み上げを終えた家族の様子はいかがでしたか?

須藤真之介記者)
事故で犠牲となった、ぬで島(ぬでは、木へんに勝)優さんの父親に話を聞くことができました。父親は「私は入浴時に心の中で息子に詫び、冷水を頭にかぶって息子の苦痛とくやしさを忘れないようにしている毎日です」と意見を述べました。息子のことを思いながら話していて、思わず涙が出てしまったということです。桂田社長には「事故に向き合ってほしい。しかし、真剣に聞いていたとは思えない」と話していました。
知床の観光船沈没事故は来月23日で3年を迎えます。原告の乗客家族は桂田社長に誠意ある謝罪と対応を求めています。

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