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燃える綿毛!札幌の夏の風物詩が火災の原因に?綿毛火炎実験で判明 驚くべき燃え広がり 消防が注意呼びかけ

ポプラの綿毛が舞う季節になった札幌。幻想的な景色の一方、ポプラの綿毛が燃える火事も相次いでいて消防は注意を呼びかけています。

香山芽郁記者)
「ふわふわとしたポプラの綿毛が、雪のように地面に積もっています」

真っ白な絨毯のように一面に広がるポプラの綿毛。札幌市中央区の道立近代美術館ではポプラの木が2本植えられていて、毎年5月末から6月末まで幻想的な景色を楽しむことができます。

香山芽郁記者)
「ここ道庁でもポプラの綿毛が舞っています」

道庁周辺にもたくさんの綿毛。訪れた人たちは、綿毛が宙に舞う様子をスマホなどで撮影していました。

訪れた人)
「夏の雪っていうイメージで美しい」
「キレイですよね、赤レンガとのコントラストが」
「さっき鼻にくっついた」

ポプラの木はなぜ綿毛を飛ばすのか、専門家に聞いてみました。

道総研林業試験場道北支場 錦織正智支場長)
「ポプラの綿毛はポプラの種なんです。ポプラのお母さんから出た種がお母さんの木から遠く離れて、遠く離れた土地で根付くようにっていう仕組みで、ふわふわ軽く風に流されて飛んでます」

風に流されたどり着いた場所で、美しい風景を作り出すポプラの綿毛。一方でこんなリスクもあります。

香山芽郁記者)
「この公園でもポプラの綿毛が舞っていますが、日曜日にはこのポプラの綿毛が燃える火事が起きました」

15日、手稲区にある公園の駐車場でポプラの綿毛に火が付き枯れ草など2500平方メートルが燃える火事が発生。消防によりますと、公園の利用者が落としたライターを拾った際に綿毛に引火した可能性があるということです。
また前日の14日にも南区の公園で立ち木が燃える火事がありました。タバコの不始末により、ポプラの綿毛に引火したとみられています。

ポプラの綿毛はどのように燃え広がるのでしょうか。札幌市消防局の協力のもと実験を行いました。
火は波紋を描くように周辺の綿毛に広がっていきました。燃え広がるスピードが非常に早いのがわかります。

札幌市消防局予防部 高瀬一憲さん)
「去年は2件のポプラ火災が起きておりまして、今年は現在3件の火災が起きており、すべて人為的な要因での火災となっております。ポプラは非常に燃えやすい性質がありますのでポプラが近くにあるときは火を使わないことが大事になっております」

また専門家は、溜まった状態の綿毛には特に注意が必要だと話します。

道総研林業試験場道北支場 錦織正智支場長)
「アスファルトの上で吹き溜まって固まった場合には火がついてしばらく燃える。吹き溜まったら片付けるっていうことが一番の対策だと思います」

この時期しか見られないポプラの綿毛。火災には十分な注意が必要です。

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