山に隣接の高級住宅街・円山エリアにクマ出没し公園閉鎖 動物園に3日連続"侵入" エサの味を覚えて執着か
2025年11月11日 16:18 掲載
午前0時半ごろの円山動物園。
園内にまた野生のクマが出没しました。
東側の野生復帰ゾーンにあるシマフクロウが飼育されていた建物。
クマが窓から建物内に入ろうとしているように見えます。
園内での出没はこれで3日連続です。
■円山動物園経営管理課 木田竜介課長「(9日夜に)警戒して見ていたところ、クマがここを通って行ったと聞いています」
園内では8日からおととい(9日)にかけても、同じ建物で窓に付けた金網がクマに破られる被害がありました。
中にいたシマフクロウは襲われませんでしたが、エサのホッケなどが食べられたとみられています。
被害を受けて、園はシマフクロウやエサを移動していましたが、味を覚えたクマがきょう(11日)も同じ場所に出没したとみられます。
冬の営業の準備のため、休園期間中の円山動物園。
再開は15日の予定ですが、無事に開園できるか見通しが立たない状況です。
■円山動物園経営管理課 木田竜介課長「朝から作業したかったものが少し遅れたり出てきているので、なんとか間に合わせるように頑張りたいと思っているが影響は出ている」
円山エリアではクマの出没が相次いでいます。
きのう(10日)は北海道神宮や宮の森2条13丁目でクマの足跡などが確認されました。
クマはきょう(11日)も動物園に出没したほか、すぐ近くの住宅街でも足跡が見つかっています。
こちらは午前7時半すぎ、円山西町10丁目の住宅街で発見された足跡です。
足跡の幅は11センチほどで体長はおよそ1メートルと推定されています。
市によりますと、ここ数日出没しているクマは同一個体とみられるということです。
連日の出没で住民には緊張が走っています。
近くの小学校では、けさ(11日朝)、保護者が児童を送り届ける見守り登校の対応が取られました。
■保護者「私自身も怖いので、子どもに危機感を持ってもらおうと思って、いつも会話はするようにしています」
■裏葵記者「クマの出没を受けて公園内の立ち入りを禁止する案内がはられています」
市民の憩いの場、円山公園もきょう(11日)から全面閉鎖に。
24日まで2週間ほど続く予定です。
公園に隣接する北海道神宮も影響が出ています。
円山公園側の鳥居と第三鳥居は通行止めとなり、通行可能なのは第二鳥居のみ。
午後4時から翌朝7時までは、境内も閉鎖されています。
■(新潟から)訪れた人「やっぱり出るんだなと思って、怖いなと思いました」
■(大阪から)訪れた人「殺されるのはかわいそうと思ってしまうけど、こっちへ来ると怖い気持ちが分かるような気がする」
広がりをみせるクマ騒動。
札幌市は周辺の住民に早朝や夜間の外出は控えるよう呼びかけているほか、円山動物園に箱わなや電気柵を設置し、問題個体の駆除を進める方針です。



























