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46歳両側乳がんになりました⑧ 入院は合宿だ!パート3

コラム

阿久津友紀

2020/01/16

検査・告知・手術・仕事復帰・これからのこと・・誰かのお役に立てればと綴ります。道内だけではなく、道外の方も見ていただき、お手紙を頂戴したり、お会いしたり・・・。ご縁に感謝です。

令和元年7月に手術して早、6カ月です。

前回に続き入院生活は合宿だ!というお話のパート3です。
合宿生活は"食べる"生活とも言えます。

食べないと負ける。

手術が終わった夜、慣れない麻酔から覚めたりさめなかったり
気持ち悪かったり・・・。
体中の管も抜けておらず、もんもん。
しかし、一番最後の手術は復活までが早く、助かったことを思い出します。

lunch.jpgdinner.jpg

ごはんは給食みたいでした。ナースステーションのところからお膳をとって、
食べたらお膳を戻す。食後はお箸をあらって・・・。あとは、コーヒータイム。
みんなで集会場でしゃべってました。
朝ごはんあとでしゃべりすぎてると、回診に遅れ、、、呼び出されます。
なんども院内を捜索される不良患者・・・でした。

食べないとホントに元気出ません。
痛み止めも何か食べないと胃に響いて・・・飲めない。

でもそんなに毎回、メニューが好きなわけではない・・・・
で大活躍は梅干しさんでした。少し甘めの南高梅。
それと果物。メニューに果物があるとうれしかった(笑)。

お見舞いに来て下さった方にも果物をリクエスト!
こういうときにカットフルーツは元気の源になりました。Sさんありがとう!

さて、前回ドレーンという廃液の管のお話をしましたが
一日一回、量が測られます。一定の量(病院によって違う)よりも少なくなったら
退院です。
でも量が少なくても真っ赤だったり、量が多くて、透明だったり・・・。
これもひとそれぞれです。
キズの向きも人それぞれ。

退院前にキズの抜糸できるところまで行く人もいれば
通院で抜く人も。傷口が化膿したり、硬くなったり、筋張ったり・・・・。
これもひとそれぞれです。

腕の上がり方も違います。
とにかく日常生活に戻すためのリハビリが超大事です。
私の病院は特殊な?たいそうでリハビリします。
(やると上がる、、と評判らしい)

バラが咲いた の音楽に合わせて踊ります。
(バあラがさいた、バあラがさいた、まっかなバーラーがーのヤツ)
私の母も体験したし、以前取材した女性たちもこの曲に合わせて・・・
ずっと変わりません。

単純な動きなんですけど、手術前できたことができない・・・。
これがショックでした。

まっすぐ腕が伸びない。胸を張ると痛い。
ピリピリ張る。このあたりは看護師さんも気にしてくれてまして
毎日、腕がむくんでないか確かめてくれます。
なんで入院したときに腕回りとか、腕の上がり方とか角度とか
やるんだろうと思ってましたが、こういうことだったんですね、とようやくわかる。
想像通り、前の通りには上がりません。
今も毎日、違和感との闘いなので、いつになったら何にも気にしなくなれるのかな、と
しんみりしてしまうのも事実。

そんなときに頼りになるのはやっぱり患者さん。
私の場合は、以前に取材してきた患者さんにメールしたり、メッセンジャーで
悩み相談してました。
答えが的確、明確。どんなに支えになったことでしょう。
今はそれをお返しできたらばと思っている次第。

でも言われるのは個人差。個別化。ひとりひとり全く違うのです。

だから難しい。自分の治療法。

次回は退院してからの生活に進みます。

この記事を書いたのは

阿久津友紀