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麺・豚・米...オホーツクのこだわりを凝縮した名店!【グルメグリ~つべつ西洋軒編~】

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全国の地方の魅力を発信しているローカルメディア「ふぉろかる」 編集長の髙橋です。生まれも育ちも北海道はオホーツクの私は、「オホーツク地方の飲食店のレベルの高さ」を誇りに思っています。

ワンコインでたっぷりのランチを楽しめるあのお店も、疲れた体に元気を注入してくれるニンニク香るラーメンも、ワインと楽しみたいちょっぴり高級なイタリアンも。どのお店に行っても思わず笑みがこぼれてしまう。そんな魅力が詰まったオホーツクの食が消費者に届くまでのストーリーを「道内ぐるっとグルメグリ」連載にて紹介させていただきます。

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北海道:オホーツク地方(緑)津別町(黄)

第一弾は、愛林の町・津別町にある老舗の飲食店、「つべつ西洋軒」 です。津別産の小麦粉を使った麺をはじめ、オホーツクの食材を使用して作られるメニューはどれも味わい深く、西洋軒の味を求めて遠方から足を運ぶ観光客の姿も多くみられます。津別を代表する人気の飲食店、つべつ西洋軒の味のヒミツを探ってきました。

オホーツクの食の魅力を再発見!つべつ西洋軒へいざ出発

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津別の初夏を彩るクリンソウ

グルメ大国北海道。海の幸も山の幸も豊富で、何を食べてもおいしい北海道のグルメに虜になる人は数知れず。道内各地の繁華街に一歩足を踏み入れると、そこには"食"の世界が広がっています。

豊かな大地から生まれた食材のおいしさを余すことなく調理すべく、「地産」にこだわったメニューを提供する飲食店も数多くあります。

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津別の放牧風景とふぉろかるのキャラクター・ふぉろちゃん

ここ西洋軒も、そんな飲食店のひとつです。津別産の小麦を使ったラーメンに、オホーツクのブランド豚肉「北斗ポーク」を大胆にご飯の上に乗せた豚丼、アツアツの鉄板に津別産キャベツたっぷりの焼きそばなど、ここでしか食べられないメニューに魅せられて、足しげく通う人も少なくありません。

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のれんをくぐると、出迎えてくれたのはさわやかな笑顔が印象的な店主の榎本さん。早速、つべつ西洋軒のおいしさの秘訣についてお伺いしました。

おいしさの秘訣は食材と技にあり!三代目の挑戦で一躍有名店に

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店主の榎本 聖(えのもと さとし) さん。つべつ西洋軒の三代目店長。

――早速ですが、西洋軒さんで提供されるメニューのおいしさの秘訣について教えてください。

榎本さん:伝統のメニューと食材へのこだわりでしょうか。私は父親から店を継ぎ、つべつ西洋軒の三代目としてお店を切り盛りしています。

店を継いですぐの頃、メニューは変えずに「自分の色」みたいなものをお店に出していきたいな、という気持ちがあって。そこで食材に着目しました。まだ地産地消という言葉も浸透していなかった頃でしたけれど、「津別にお店を構えているのに、なぜうちは津別の食材を使っていないんだろう?」と。

津別に若い農業者が増えて、これから農業が盛り上がるぞ!っていう時に、津別の食材を使わない手はないだろうと思ったんですね。それが10数年前のことです。以来、オホーツクの食材、北海道の食材を積極的に使用するようになりました。

――具体的には、どのような食材を使用しているのですか?

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アツアツの鉄板で提供される、細麺のやきそば

榎本さん:お米から豚肉、キャベツ、ピーマン、ネギなどの野菜、ラーメンの麺を作る小麦粉も、津別産・オホーツク産・北海道産のものですね。ただし、野菜類は通年の収穫が難しいものもあるので、時期によっては産地が異なります。

その他にも、農家さんが面白い野菜を作っていたら使ってみたり、農家さんと共同でさまざまな作物を作ってみて、最終的に一味唐辛子を販売したり。農家さんと一緒に作った一味唐辛子「朱の一振り」は当店で使えるほか、一般に販売しているのですが、とても人気なんですよ。

――それぞれの仕入れ先について教えてください。

榎本さん:当店のお米は、大空町女満別の「江口ファーム」 から仕入れたゆめぴりかとおぼろづきです。

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焼きそばにもライスが!!

豚丼の豚肉は、美幌にある株式会社ミートテックの北斗ポーク を、麺は同じく美幌の株式会社マルワ製麺 に製麺してもらっています。麺に使われている津別産の小麦粉は、JAつべつ が小麦を集荷して、江別製粉株式会社 が製粉を行っています。

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位置関係|黄色:津別 ピンク:美幌 赤:女満別

野菜は、津別町のL・teやさいCafeや河本農場 から仕入れています。

――オホーツクの生産者さんをはじめさまざまな方が携わって、つべつ西洋軒の味が作られているんですね。食材を変えてから、お客様の反応は変わりましたか?

榎本:変わりましたね!はじめに反響があったのが豚丼です。豚丼のタレは昔から変えていないんですよ。ところが、豚肉をミートテックさんの「北斗ポーク」にしてからお客様が「おいしい!」とすぐに反応がありました。

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おすすめはバラ豚丼!コクのあるタレと豚の油が織りなすハーモニー。絶品です。

しかも豚肉を変えて間もなく、ネットの口コミサイトで道外の方が高評価をしてくださったんですね。そこから評判になって、道内外からたくさんの方が訪れてくれるようになりました 。そのあと、お米も江口ファームさんのお米に変えました。豚丼に関しては今が完成形かなと、自信をもって提供しています。

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タレと豚のジューシーな脂が絡むお米。箸が止まらなくなる......!

――今回の連載企画「ひがし北海道のグルメのルーツを探れ!道内ぐるっとグルメグリ」は、飲食店で使用している食材を調査・取材して、「おいしい食事が提供されるまでの道のり」を消費者に伝えることをテーマにしています。今回教えていただいた方々も、こちらの特集でご紹介してもよいでしょうか?

榎本さん:ぜひ紹介してください!おいしい食材を提供してくれる生産者とともに、地域を盛り上げていけたら最高です!

――お忙しい中、取材へのご協力をありがとうございました!

これまでにもさまざまなメディアで取り上げられ、連日大盛況のつべつ西洋軒さん。筆者も何度となく足を運んでいる名店ですが、改めてお話をうかがうと新しい発見がたくさんありました。そしておいしい食材を作っている生産者さんが、どんな想いを抱いて生産に携わっているのか、ますます気になってきました!

次回!「つべつ西洋軒の豚丼の豚肉を追う!|ブランド豚・北斗ポークの誕生秘話~株式会社ミートテックの挑戦と今~」お楽しみに!

この記事を書いたのは

ふぉろかる編集部

ライター集団が作るスモールビジネスのための情報発信メディア。 地方で頑張る皆さんを応援するべく活動中。
どうやったらもっと売れるの?全国の人に想いを届けたいのに方法がわからない!という方のサポートを行っています。
運営会社:ふぉろかる合同会社(https://follocal.info/

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