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46歳両側乳がんになりました⑲ 遺伝学的検査って?

コラム

阿久津友紀(HTB報道部)

2020/05/06

検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。
乳がんは一つではありません。
9日(土)に北海道でのみ放送するHTBノンフィクション『おっぱい2つとってみた 46歳両側乳がん』の"隠れ"テーマです。
両側乳がん、
私自身は5%程度しかいない同時性両側乳がんのはずなのですがこのブログや番組、イベントを始めると私も!という方がつながってくださっています。私は両方の胸のがんのタイプは一緒だったのですが、違う人もいます。友人の中には両方が違って、治療がフルコース(ホルモン療法・分子標的薬・抗がん剤)になった方もいます。
私はホルモン受容体陽性でHER2陰性で、
いわゆるルミナールタイプです。
そのルミナールタイプのホルモン療法でも飲み薬だけの人もいれば
リュープリンのような卵巣機能を止める注射も一緒の方もいます。
さらに、この4月からBRCA1・2という遺伝学的検査も始まりました。
家族性遺伝性乳がんの方の一部が陽性になるそうですが、BRCAルミナール、のような呼び方がされる時代が目の前だそうです。
最初の診断時にBRCA(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)とわかれば片側の予防的切除も保険適用になります。これが去年の8月に適用になっていれば、検査を受けられたのにと思います。
私はもともと両側だったことと、母が乳がんということで、可能性が高く、もしもBRCAだったら、乳房内の再発が高まるので医学的には温存は推奨されていません。可能性だけで手術をしなければならないのもなんなのですが、検査ができなかった以上、そもそも命を守るには、もう全摘するしか最初からなかったわけです。
【すでにBRCA検査は始まっていましたが、再発時の治療薬を選ぶときにしか保険適用ではありませんでした】
手術の前日にインプラント(人工乳房)も使えなくなったので違ったら、その瞬間に温存も選べたのですが、まさかのBRCAであることを考えると・・・。
海外などの文献によると全摘した方が明らかに生存率が高いということを読んでいたので、あの一瞬に(まだご覧になっていない方は是非、9日の放送、道外の方はabemaTVで。)選ぶしかなかったのです。
乳がんといっても人によって治療法も経過も違う。個別化医療の時代。一日でも長く生きていれば、次の治療法が出てくる、という時代ともいえるそうです。
 知ってしまったので私、遺伝学的検査を受けようとカウンセリングを申し込みましたがコロナ渦で延期になりました。治療も延期になっている方もいます。
 なんとか乗り越えたい・・・普通に楽しく旅ができるまで終息することを願いたいですね。
 番組にはもう2つひそかなメッセージを込めまくっておりますが、これはまた追って。

この記事を書いたのは

阿久津友紀(HTB報道部)

5月9日(土)は1時間のロングバージョンです。是非御覧ください。道外のみなさまはabemaTVで御覧いただきつつ、しばしお待ちください。