日本全国のアイドルたちが国民的アニメソングを課題曲に、No.1の座をかけて競い合うコンテスト「愛踊祭（あいどるまつり）」。SODANEでは７月、その北海道エリア代表決定戦の模様を詳しくお伝えしましたが......

３か月に及ぶ各地方でのエリア代表決定戦と敗者復活WEB予選を経て、つい先日、東京のTOKYO DOME CITY HALLで開催された「愛踊祭2019 決勝大会」。そこでなんと北海道のアイドル代表として出場した２人組ユニット・まばたきが、悲願の初優勝を勝ち取りました！！

左から愛踊祭2019 アンバサダーの佐々木彩夏（ももいろクローバーZ）・水無瀬叶和（まばたき）・湊林檎（まばたき）・愛踊祭2019決勝大会MCのヒャダイン

すでに9月9日放送のHTB「イチモニ！」では、いち早く彼女たちの喜びの声をお伝えしましたが、「#北海道」のウェブメディア・SODANEでも今回、大きな夢を掴んだ道産子デュオ・まばたきの勇姿を、改めて全力レポート！

ステージでの様子はもちろんのこと、地元のSODANEだからこそ密着できた"優勝までの舞台裏"も、大特集でたっぷりとお伝えします。

リハーサルから始まっていたライバルとの、そして自分との戦い

決戦の日である９月７日を迎え、当日は早朝から会場入りしていたまばたきの２人。

「愛踊祭2019 決勝大会」は年に一度のビッグイベントだけに、本番までのスケジュールもかなり慌ただしく進んでいきますが、２人は空き時間を少しでも見つけると、休憩も惜しんで、パフォーマンスの練習に励みます。

今回の決勝大会でまばたきが披露するのは、課題曲となっている『ドラえもんのうた』『君が好きだと叫びたい』（国民的アニメソングのカバー）と、自分たちのオリジナル楽曲『ひこうき雲』。

このうち２曲については７月の北海道エリア代表決定戦でも披露するなど、すでに多くの練習を重ねていましたが、２人が当日になってさらに練習に打ち込んでいたのには、大きな理由がありました。

決勝大会当日の朝、全11組の審査出場アイドルの中で、まばたきは自分たちのステージが"大トリ"になることを初めて知ったのです。　

水無瀬叶和「一番最後って、逆に印象に残るじゃないですか。だからこそ『まばたきすごかったよね』ってお客さんに言っていただけるように、頑張りたいんです」

ライバルとなる他のアイドルのリハーサル中も、真剣にパフォーマンスを見つめる２人。

そして直後には自分たちもステージでのリハーサルに臨みますが、どうやらその時点では、まだ良い手応えを感じられていなかったようでした。

湊林檎「ダンスがちょっとやばいです......。あと、表情が固かったって言われました。自分ではすごい笑ってるつもりだったのに」

水無瀬叶和「位置が上手くいっていないところがあるので、そこをもうちょっと、本番までに完璧にしたいです」

中学生の２人が必死に戦っていた「２年連続決勝進出」のプレッシャー

すべてのリハーサルが終了し、あとは本番を待つだけとなった、まばたきの２人。

舞台裏が一気に張り詰めた空気に包まれていく中、メンバーの湊さんがふと、取材陣を前に「今年はもう本当に、優勝しなきゃいけない......」と、心のうちをつぶやく場面がありました。

まばたきは初参加だった昨年の「愛踊祭2018」で、やはり北海道エリア代表決定戦を勝ち抜き、東京での決勝大会に出場しています。しかし昨年はベストオーディエンス賞に選ばれたものの、あと少しというところで、優勝は叶いませんでした。

その時の悔しい思いを出発点に、まだ中学生の２人が必死にもがき、目標を目指して歩んできた１年の道のり。「今までに目標をもう諦めたいと思ったことはありませんでしたか？」と記者が尋ねると、２人はそれぞれ、心の中の素直な思いを打ち明けてくれました。

水無瀬叶和「（もう愛踊祭に出るのやめようって思ったことは）正直ありました。自分ではすごい頑張っているつもりでも、ちゃんとできていないと注意されてしまう。そんな自分のダメダメさが悔しくて......」

湊林檎「私も、挫折しそうにはなるけど、自分の意志と周りからの応援がダブルであって、このままじゃやめられないって思ってました。もう次は絶対優勝しなきゃって、その思いしかなかったです」

そして迎えた再挑戦のステージ。「楽しくやろう！自信持とう！」

予定時刻を迎え、会場ではいよいよ「愛踊祭2019 決勝大会」の本番がスタート。

まばたきの2人は北海道エリア代表として紹介されると、スポットライトの中で挨拶し、お客さんからの大きな声援に応えます。

「まばたきです。愛踊祭再挑戦、絶対に優勝したいです。頑張ります！」

オープニングセレモニーが終了した後、本番までのしばしの間、ステージ裏へと戻ってきたまばたき。

会場の熱気を肌で感じた２人が、そこで見せたのは......もう先ほどまでの不安や緊張に包まれた表情ではなく、ここまで一緒に来られたお互いを信じ、もうすぐ始まるチャンスの舞台を心から楽しもうとしている、アイドルの素敵な笑顔でした。

湊林檎「楽しくやろう！自信持とう！」

そして心を通わせていざ本番。そばで見守っていたスタッフに「優勝してきます！」と力強く宣言し、お客さんと審査員たちの待つステージへと向かっていったまばたき。

本番のステージでは、まばたきの個性として知られる美麗なハーモニーはもちろん、曲中の激しいダンスも息を合わせて完璧に披露。

昨年よりも、そして曲中にも、どんどんと進化していくステージングで、会場を沸かせた彼女たち。

その姿はお客さんだけでなく、審査員たちの心もしっかり掴んだようで、ステージ終了直後には審査員からここまでの努力を高く評価され、湊さんが思わず涙を流すシーンもありました。

湊林檎「本番が始まったときは、自分たちのことを応援してくれている人って、そんなにはいなかったと思うんです。でも歌い始めて、２曲目の始まりでセリフを叫んだときに、会場全体がすごい盛り上がってくれたのがわかりました。自分たちのことをちゃんと見てくれていた人がいたんだなって」

水無瀬叶和「ステージに出たときに、決勝大会に出れている実感が一気に湧きました。まだもっとできたなって、悔いはほんのちょっとだけありますけど、でも楽しめました！」

結果発表と、まばたきに待っていた特大のサプライズ！そしてヒャダインとももクロ・あーりんからのメッセージも

そしてこれにて、「愛踊祭2019 決勝大会」における北海道から沖縄までの各エリア代表・11組のステージは無事全て終了。

直後には会場のお客さんやインターネット生配信の視聴者による投票と、審査員たちによる厳正な審査が行われ、まずは各特別賞の受賞者発表が行われました。

愛踊祭2019 決勝大会

fanicon賞（ファンコミュニティアプリfaniconからの特別賞）　きゅい～ん'ズ（関東・甲信越Aエリア代表）

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」特別賞（人気アイドルコミックからの特別賞）　神薙ラビッツ（西日本Bエリア代表）

ベストオーディエンス賞　まばたき（北海道エリア代表）

審査員特別賞　mofmof（西日本Aエリア代表）

そして、全国のアイドルたちとの戦いを見事制し、栄えある「愛踊祭2019 決勝大会」優勝者に選ばれたのは......北海道エリア代表のまばたき！！

そして優勝を勝ち取ったまばたきの２人には、この日のステージを観ていた有名音楽レーベルの担当者から、メジャーデビューに向けた育成決定のサプライズも発表されました！！

水無瀬叶和「本当に、みなさんありがとうございました。今回優勝できたのは、いつも......（ここで今日初めての涙）、隣で支えてくれた相方の林檎のおかげでもあります。本当にありがとうございます」

湊林檎「（優勝をずっと目指してきた中で）練習のときには雰囲気がピリピリしてしまうこともあったんですけど、いつも支えになってくれたのは、家族と友だちと叶和と、そしてファンの皆さんでした。ありがとうございます」

決勝大会終了後はそのまま、続けて優勝記者会見にも参加したまばたき。

会見の場ではこの日ＭＣを務めていた音楽プロデューサーのヒャダインさんや、ももいろクローバーＺのあーりんこと佐々木彩夏さんからも、２人の未来に対して大きな期待のメッセージが寄せられました。

ヒャダイン「非の打ちどころがない、圧倒的なパフォーマンスでした。昨年の愛踊祭決勝でベストオーディエンス賞を受賞したときも衝撃的だったんですけど、今回のステージでもお客さんがどんどんまばたきの虜になっていってるのが、手に取るようにわかりました」

佐々木彩夏（ももいろクローバーＺ）「私はアイドルのダンスに注目するのが好きなんですけど、まばたきのダンスにはとにかくビックリさせられました。これだけたくさんの個性的なアイドルちゃんたちが揃っていた中で、正統派のまばたきが優勝を勝ち取ったのは、やっぱり２人にはすごいパワーがあるんだろうなと思います」

昨年の悔しい思いを忘れず、故郷の北海道で日々努力を重ね、そして東京の大舞台でついに夢を掴んだユニット・まばたき。

なおまばたきを始め、全国のエリア代表アイドルが総出演した「愛踊祭2019 決勝大会」の模様は、HTBで毎週水曜深夜放送の音楽情報番組『musicるTV』でも、改めて放送される予定です。

若い道産子２人の可能性の先に続いていく、これからの未来。

それが明るいものであるように、SODANEは今後も"一瞬たりとも見逃さず"、まばたきの活躍をずっと応援します！

＜musicるTV＞

HTB北海道テレビ放送(毎週水曜日25:25～放送中)

http://www.music-ru.com/

＜愛踊祭2019公式サイト＞

https://idolmatsuri.jp/

＜現場取材：ＨＴＢ東京支社アイドル担当Ｔ＞