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日本一美味しい朝食も いま函館のホテルの朝食がアツい!

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HTB函館支局・渡邊真

2019/11/29

駅前の朝市が観光名所として有名な函館。魅力度ランキングに今年も1位に輝いた函館が、いまホテルの朝食の激戦地となっています。

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その火ぶたを切ったのは観光名所・ベイエリアにほど近いホテル、「ラビスタ函館ベイ」でした。
旅行サイト「トリップアドバイザー」が口コミなどをもとに発表する朝食ランキングで2011年に初めて日本一美味しい朝食として選ばれ、その翌年も日本一に輝きました。その後、7年連続道内1位の座に輝き、今年も全国で2位とトップ3の常連に。

去年12月にリニューアルオープンした「函館国際ホテル」も2016年に全国4位にランキングするなど4年連続全国トップ10に選ばれ朝市と共に、朝食のマチ函館が定着しつつあります。

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今年5月に函館駅の近くにオープンしたばかりの「センチュリーマリーナ函館」も朝ごはんでは負けてはいません。「一番大切なのは朝ごはん。元気になってもらって次の旅に出てもらいたい。」
と話すのは副調理長の奥島睦美さん。

道産野菜でてんさいの仲間・レッドビートを使ったパンケーキや道南・七飯町のブランドしいたけ、「王様しいたけ」のローストなど200種類のメニューで差別化を目指しています。

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そんななか、吉報が届きました。楽天トラベルが企画した絶対食べたい朝ごはんを選ぶ「朝ごはんフェスティバル」で北海道の3位に「焼きうにぎり茶漬け」が選ばれたのです。道南産のふっくりんこにウニを贅沢に混ぜ込んだ焼きおにぎりに利尻昆布とかつおの合わせ出しをかけた逸品です。

「函館全体を盛り上げていくために他店舗様とも切磋琢磨していきたいです。」
(センチュリーマリーナ函館 奥島睦美副調理長)

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昨年度、函館を訪れた観光客の数はおよそ526万人。新幹線の開業効果はひと段落しましたが、外国人観光客の増加もあり10年前と比べて70万人も増加しています。ただ函館市はこの数字にも満足していません。 その理由が駅前を中心に進むホテルの建設ラッシュです。

今年の初めから来年の12月にかけて駅周辺だけでおよそ1500室増え、市内の客室は1万室を越える勢いです。函館市観光部観光企画課の小林祐樹課長は「現状の観光客数のままだとホテルの稼働率が下がっていくという懸念がある。入れ込みと宿泊数を増やさないといけない。冬になると観光客数が減少するので通年型観光に力を入れたい」と危機感を募らせます。

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12月1日にオープン予定の新しい施設も函館駅の隣に完成しました。この場所は長い間十分な活用がされていませんでしたが新しくできる「HAKOVIVA(ハコビバ)」はホテル 「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」 のほか飲食店やスポーツジムなどが入る複合施設です。
昭和の横町をイメージした「函館駅前横丁」には函館ならではの店舗が軒を連ね、「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」 には家具がついた外国人の長期滞在客を狙った部屋も備えています。営業が始まると函館駅前の人の流れががらりと変わりそうです。

相次ぐホテルの建設に老舗のホテルも朝食戦争に負けられません。「函館で一番最初にできたビジネスホテル」と話すのはホテルニューオーテの斎藤利仁社長。函館朝市の前で50年以上営業を続けるホテルニューオーテではあの函館名物とタッグを組みました。

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函館を中心に展開するファストフード店、ラッキーピエロです。先月、ホテルの建物の中にラッキーピエロが移転オープンしたことを機に朝から夜まで使える食券が一緒になった宿泊プランをはじめました。名物のチャイニーズチキンバーガーにポテトとサラダがつくボリューム満点のセットです。

「函館で唯一ラッキーピエロがホテルに入っているというホテル。立地と函館の店舗のみなさまと協力しながら函館らしさを出して生き残っていきたい。」(ホテルニューオーテ 斎藤利仁社長)

来月には冬の名物イベント・クリスマスファンタジーも始まる函館。観光客の胃袋の奪い合いは激しさを増していきそうです。

この記事を書いたのは

HTB函館支局・渡邊真

道民歴5年目の記者が道南、函館のいろんな情報を発信していきます。