SODANEは2020年6月、サイトをリニューアルいたしました。最新記事は下記よりご覧ください

SODANE

【食べて応援!北海道】室蘭名物「母恋めし」が窮地に 宅配に活路求める

ニュース

HTB新型コロナウイルス 取材班

2020/04/29

eat.png

image001.jpg

室蘭線の母恋駅。
母恋とは"ホッキ貝がたくさんある場所"を意味するアイヌ語から名づけられました。
ここで生まれた駅弁がその名もズバリ「母恋めし」です。アツアツの炊き込みご飯にホッキ貝のむき身をたっぷり乗せておにぎりに。
そのおにぎりを本物のホッキ貝の貝殻に詰め込んだなんともユニークな駅弁です。

image003.jpg

作っているのは関根さん一家です。
息子の一晴さんが店の裏で生きたホッキ貝を引き上げ父・勝治さんが調理。レシピは母・久子さんが考案しました。

image005.jpg

「一番こだわっているのは地元のものを使うこと駅弁っていうのは町の文化だからさ」

と話す、勝治さん。

「買いに来られるお客さんも1日5食とか7食なのでとても家族の給料とか生活費が出ない状態ですよね」

母恋めしは1日およそ40個が午前中で完売する人気の駅弁。インターネットで話題が広まり、客のほとんどは外国人観光客でした。
しかし、母恋駅と室蘭駅の売店は2月から休業に...いまは、東室蘭駅と本店で販売を続けていますが、今月の売り上げは去年より7割も減っています。
飛行機の減便の影響で関東地方への「母恋めし」の発送もできなくなりました。

image007.jpg

「アルバイトをしながら運送の方を夜やっています。(外で稼がないと)いまは無理ですね」

そう話すのは、一晴さん。夜10時から朝までアルバイトに出てから店を手伝っています。
勝治さんはなんとかこの状況を乗り越えようと室蘭市内でお弁当の配達を始めました。

image009.jpg

「1個でも配達しようとそれでいまの現状を打破しようとしている。
切り詰めるところは切り詰めていまがんばりどころだなと思っている」(勝治さん)

配達は室蘭市内限定ですが道内ではホームページから取り寄せることもできます。

「母恋めし本舗」 http://bokoimeshi.com/

coronavirus.jpg

この記事を書いたのは

HTB新型コロナウイルス 取材班

新型コロナウイルスについての身近な情報、最新ニュースをお届けします。
特設サイト : https://www.htb.co.jp/news/coronavirus/