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最近よく聞くSDGsっていったい何?

SDGs

SODANE編集部

2019/01/29

雑誌や新聞などで最近出てくる注目キーワード"SDGs"(エスディージーズ)。日本語で訳すと"持続可能な目標"。英語はSubstinable Deveropment Goals のこと。

教育現場でも注目されていて、なんと20日に行われたSDGs講座で先生を務めたのは市立札幌開成中等教育学校の3年生の女子4人でした。ちょっと難しい、とっつきにくい言葉だけに敬遠しがちですが、このSDGsの17の項目について自分たちの言葉に置き換えて分かりやすく授業を行いました。参加者は中学生から60代までのおよそ30名。学校の校長先生など教育関係者が多く来ていたところからも注目度の高さが伺えます。

中学生は「興味がある方だけがSDGsを知るのではなくて信号が青になったら渡るとか普通の法律のようにSDGsの考えとか理念が当たり前の日常の常識になっていくように広まってみんなが自分ゴトにして落とし込んで活動とか行動してくれたらいいなっていうのが夢です。」と語ってくれました。

SDGsは国連で世界各国が合意した「誰も置き去りにしない」17の世界共通の目標です。ひとつずつ、ざっくり簡単にみてみましょう。

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1.「貧困をなくそう」
世界では8億人以上が日々の食べるものにさえ困っています。日本だと子供の貧困などがあたります。

2.「飢餓をゼロに」
栄養不足の人は世界で9人に一人と言われています。

3.「すべての人に健康と福祉を」
日本だと高齢者医療とか介護問題などもここに当てはまります。

4.「質の高い教育をみんなに」
読み書きができない15歳以上の人は世界に約7.6億人。うち3人に2人が女性です。特に女性の就学率の向上が必要です。

5.「ジェンダー平等を実現しよう」
性別などを理由に差別しないということ。日本は先進国のうちでもかなり達成率が低く、世界からなぜ??と疑問の声が上がっているほどなんです。

6.「安全な水とトイレを世界中に」
世界では安全な飲み水を手に入れることができない人が約21億人います。日本ではほぼ達成されています。

7.「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」
誰でも手に入る、クリーンなエネルギーが求められています。

8.「働きがいも経済成長も」
日本では"働き方改革"がこれにあたります。               

9.「産業と技術革新の基盤を作ろう」
道路、電気、水道などのインフラ整備のことですが自然災害などからすばやく確実に復旧できるインフラづくりが当てはまります。

10.「人や国の不平等をなくそう」
世界の人口76億人に対して、その富の40%近くがわずか10%の人のものだそうです。これを解消しようという動きのひとつが"フェアトレード"。発展途上国から平等に適正な価格で取引することによって、生産者の生活を支えるコト。取り扱うお店も増えてきています。店長の村上さんは『フェアトレードの商品なんですけど認定マークがついたコーヒーや紅茶、お菓子などがあります。フェアトレードを紹介することで開発途上国の皆さんの生活に(良い)影響を与えることができます』と話します。SDGsの特徴でもありますが、"フェアトレード"という行動を起こすと、10番の「人や国の不平等をなくす」と、、、1番の「貧困をなくそう」にもつながり、様々な解決に近づくのも特徴です。

11.「住み続けられるまちづくりを」
建物の老朽化、ゴミの問題、災害時の対応などの他、過疎の問題なども含まれ、長く住み続けられる街づくりを考えることです。都市部集中もここに当てはまります。

12.「つくる責任つかう責任」
廃棄物の削減、リサイクルの推進と食品ロスをなくすこと。
札幌市環境局ではちょっとおもしろいCMを作りました。(動画も合わせてご覧ください)皆さんは食品の買い物するときに奥の方から日付の新しい商品を取っていませんか?すぐ食べるようなものはなるべく手前の商品から買うということも大事なことです。クマさんの行動ですぐ食べるなら前からとってね!ということを伝えています。要は食品ロスを出さないということが肝心です。

13.「気候変動に具体的な対策を」
地球の温暖化対策などのこと。

14.「海の豊かさを守ろう」
魚をとりすぎない。そして海洋汚染のもと、プラスチックごみの問題もこれに当たります。このプラスティックごみに関しては土にかえるペットボトルの開発が進み、ストローを紙製に変える動きも進んでいます。京王プラザホテルは全国の4つのホテルで昨年の12月からストローを紙製に変えました。これまで年間で43万本、札幌だけでも5万6千本を使用していましたがこれが全て紙製のものに変わりました。

15.「陸の豊かさも守ろう」
森林や山などの自然を守ること。

16.「平和と公平を全ての人に」
紛争やテロといった暴力のない平等で平和な社会を目指すこと。     

17.「パートナーシップで目標を達成しよう」
国家や企業、個人など、さまざまな立場の人が協力していろいろな問題を解決するためにがんばりましょう!というまとめのような目標です。

日本はどれだけ達成できているかといいますと・・・
達成されているのは 4「質の高い教育をみんなに」・6「安全な水とトイレを世界中に」・9「産業の基盤と技術革新の基盤をつくろう」くらいなんです。

特に1「貧困をなくそう」は程遠く、5「ジェンダー平等を実現しよう」は110位で、G7中、ダントツの最下位。この目標は、だれにでもちょっとでもできる目標。まだ道半ばです。

朝日新聞とHTBでは未来への物差しと題してSDGsに関する様々なことを取材しています。
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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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